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ハバロフスク駅。
駅前にはレーニンではなく、この地名の由来ともなっている探検家ハバロフの銅像があります。駅舎の正面には大きな時計がかけられています。時計には短針が2本あり、赤い短針はモスクワ時間を示しています。ハバロフスクはモスクワと7時間の時差があります。ここからモスクワまで鉄路で8,531km。距離と言い時差と言い、共に西から見れば極東という言葉がピッタリの所です。さらに寒さと雪景色が最果ての街というイメージを強く作り出します。 |
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ハバロフスク駅構内待合室。
駅構内には店舗の他に露店風に物を売っている人までいます。ほとんどの露店では食料品を売っているようでした。店舗の中にはラーメン店までありました。食べ物に困ったり、安く済ませようとしたら駅に行くことをお薦めします。昨夜からの大雪で列車も通常通り運転されていないようです。駅のインフォメーション窓口は混雑しており、さらに英語の通じる人がいませんでした。キリール文字のみの発着案内版を見ても解りませんが、ロシア号の表示はまだ出ていないようです。13時09分発のロシア号はどうなっているのでしょうか? |
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ハバロフスク駅構内外国人専用待合室。
トランスファーの係員(写真)によってこの部屋に通されました。中にはこの部屋の番をしているアジア系の女性が1人いるだけです。テレビやバーカウンター等ありますが、この時期は旅行客も少ないらしく使われていませんでした。このトランスファーの係員にはいろいろ手助けをしていただきました。彼は列車の遅れを気にしており、一旦帰った後も2度ほど私に電話で情報を教えてくれた上に最後は再び駅に戻って来ました。そして、ロシア号の私のコンパートメントまで案内してくれたのです。車内の設備や盗難防止についての話までしてくれて感謝しております。 |
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ハバロフスク駅ホーム。
地下通路を通ってホームに上がります。どのホームにも屋根がないので吹きさらしです。ソ連の軌道間(線路の幅)は1,524mmで世界標準軌(1,435mm)より広いためか、車体が大きく感じられます。幾分古そうなディーゼル機関車ですが、この重厚な姿は、極寒の地を走るのに頼もしさを感じさせます。ここから西に8,531km。シベリアを横断する線路がモスクワへと続いています。766km南下したウラジオストックから乗車したかったのですが、当時は開放都市ではありませんでしたので残念です。 |
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ロシア号(ハバロフスク・イルクーツク間)の乗車券。
バウチャーを元に、現地のインツーリストで乗車券を発行してもらわなければなりません。インツーリストの事務所は大抵宿泊先のホテル内にあります。注意しなくてはいけないのは、日本で取った予約内容(乗る列車等)と現地での内容が違う場合があるので、引き換えられた乗車券等ををよく確認する必要があります。列車の乗車券に限りませんが、日本の旅行代理店で発行されたバウチャーは最初の訪問地のインツーリストで回収され、必要な乗車券や再バウチャーとして戻されますので、内容を確認してなくさないように注意する必要があります。 |