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シカゴ駅(UNION STATION)。
アメリカ第2の都市だけあって大きな街です。幾分のんびりムードのカナダからシカゴに入ると、人の数に圧倒され、生活のリズムの速さに戸惑ってしまいます。大きな星条旗が掲げられている駅構内に立つと、アメリカに入国した実感が沸いてきます。シカゴにはシアーズ・タワーという世界で一番高いビル(443m・110階)がありますので是非行ってみて下さい。 |
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アメリカ大陸横断列車で西に向かいます。シアトル行のパイオニア号の他、サンフランシスコ行のカリフォルニア・ゼファー号とロサンゼルス行のデザート・ウインド号の3つが、途中のソルトレイクシティまで連結されて走ります。いずれの列車も西に向かうにはふさわしい名前で、アメリカの西部開拓時代を連想させてくれます。 |
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車両はすべてスーパーライナーというオール2階建てのステンレス車です。出入口は車体中央の1階に1ヵ所あります。コンダクター(乗客係)が1車両に1人付いて、行き届いたサービスをしてくれます。今回は、デラックス寝台(2〜3人用個室・トイレ・シャワー・全食事付・2階)を利用して、シカゴ・シアトル間522C$でした(トロントで予約購入)。 |
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デンバー駅。
パイオニア号はシカゴを14時55分に出発し、デンバーには翌朝の7時50分に到着、終着駅シアトルには3日目の21時30分に到着します(2泊3日)。ここでしばし休憩(約1時間)。デンバーで出発を待つパイオニア号の前に横たわるのはロッキー山脈です。 |
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いよいよパイオニア号はロッキー越えにかかりました。一面の草原の中、列車は右に左に車体をうねらせながら急勾配を登って行きます。およそ15両編成という長大な列車に、アメリカのスケールの大きさを実感させられます。 |
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食堂車で昼食をとっていると、前に座っているお年寄りが窓の外を指差します。今、パイオニア号が登ってきた線路が見えます。さらに、遠くにはかすかにデンバーの街も見えます。パイオニア号はさらに頂上を目指し、デンバーから一気に標高差1,200mを登って行きます。 |
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