バンクーバー駅。
カナダには幾つかの鉄道会社がありますが、CP（カナダ太平洋鉄道）とCN（カナダ・ナショナル鉄道）は、大陸に大きな鉄道網を持っています。VIA（VIA RAIL CANADA=カナダ旅客鉄道企業体）は、CPとCNの旅客列車部門を統合したものです。他の交通機関に押され2大鉄道の経営が悪化したため、連邦政府が資金援助をし、一つの企業体を作ったという背景があります。

スーパー・コンチネンタル号（右）は17時15分に出発し、北側のCN線を走り、ロッキー山脈を越え、2,508km先のウイニペグに3日目の朝9時55分に到着します。ウィニペグでは、バンクーバーを1時間20分先に出発したカナディアン号（左・南側CP線経由）と再会し、乗り継ぐことが出来ます。

ジャスパー駅。
バンクーバーから851km、定刻通りだと翌朝10時50分に到着します。カナディアン・ロッキー第2の観光の町にしては、実に静かな所です。単なる山間の駅という感じです。空気がとてもさわやかでおいしいく、一晩寝台車で揺られた後の目覚めの空気としては最高です。

カナダ全土用のキャンレイルパスを使いました。鉄道の便数は少ないですが、積極的に列道の旅をする方にはお薦めです。便数が少ない分、列車によっては随分前から予約が必要な場合がありますので、日本で予約をして行くほうが良いと思います。

ドーム展望車より。
乗客の誰もが利用できるガラス張りの2階席を持つドーム展望車が付いています。1階には、軽食等を販売している売店もあります。現在、スーパー・コンチネンタル号は走っていない模様です。カナディアン号がこの路線を走り、さらにウィニペグから先のトロントへと結んでいます。