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ツェルマット駅(BVZ)。
氷河急行は、ヨーロッパ大陸の分水嶺を超えながら、雄大なアルプスの真ん中を走る観光的な列車です。列車によって途中立ち寄るところが若干違いますが、ツェルマット・サンモリッツ間(クール折り返しの場合)285.5kmを約8時間かけて走ります。クール折り返しでない場合は、268.7kmを約7時間30分で走ります。
途中の標高差も激しく、1番高い所は2,033mのオーバーアルプパスヘーエで、1番低いところ所が604mのライヒェナウです(クール:584mを除く)。 |
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ブリーク駅(BVZ・FO)。
スイス国鉄のブリーク駅前にありますが、路面電車の駅を感じさせます。氷河急行は3つの私鉄を走る直通列車です。ツェルマット・ブリーク間はBVZ(ブリーク・フィスプ・ツェルマット鉄道)、ブリーク・ディゼンティス間はFO(フルカ・オーバーアルプ鉄道)、ディゼンティス・サンモリッツ間はRhB(レーティッシュ鉄道)の3社です。 |
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氷河急行の乗車券。
切符は通しで買うことができ、ツェルマット・サンモリッツ間1等片道で146SF、2等片道で93SFです。ユーレイルパスとHalf Fare Travel Cardの両方を持っていれば、ユーレイルパスがディゼンティス以東で使えますので、BVZ区間1等車の18SF(1/2)とFO区間1等車の27.5SF(1/2)とFO区間の座席料金6SFを支払えば良いことになります(BVZ・FO区間を通しで買うともっと安くなるかも知れません)。 |
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ブリークを出発した氷河急行は、ローヌ川(ローヌ氷河より流れ出し地中海に注ぐ)に沿ってフルカ峠へと向かって行きます。ループ・トンネルやラックレールを通り急勾配を登って行きます。ラックレールとは、ノコギリの歯のような形のレールのことで、アプト式レールに使われているものです。通常の2本のレールの間にラックレールを敷き、レールの歯を機関車の歯車がとらえて(かみ合って)急勾配を登って行く方法です。 |
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SF=スイス・フラン。 |
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料金の後ろに(1/2)印のある場合は、Half Fare Travel Cardを利用した金額です。 |
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