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パイオニア号はロッキー山脈を登り切りました。辺りは雪景色に代わっています。この先しばらくコロラド川源流沿いを走ります。 |
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パイオニア号は山を緩やかに降りながら、ソルトレイクシティに向かいます。車窓も再び代わり、乾燥した荒れ地が広がっています。 |
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ソルトレイクシティ駅・深夜の大作業!
定刻だと22時52分にソルトレイクシティに到着します。いよいよこれから列車をパイオニア号とカリフォルニア・ゼファー号とデザート・ウインド号の3つに分ける作業が始まります。貨物車を含めた2階建ての大きな車両が切り離され、それぞれ行き先別のホーム(線路)に入れ換えられます。列車から降りてウロウロ遊んでいると、どの車両に戻って良いかわからなくなってしまいます。 |
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4両編成と身軽になったパイオニア号は、一路シアトルへ向かいます。途中のポートランドまで荒れ果てた大地と雄大なコロンビア川に沿って走ります。遠くの対岸を長い編成の貨物列車が併走しているのも見えます。アメリカではこの貨物列車が曲者です。ポートランド駅到着目前に先に貨物列車がパイオニア号の前を横切り始めたので、速度の遅い長い編成の貨物列車が通過するまで立ち往生です。貨物列車優先なのは妙な感じです。結局シアトルにはおよそ2時間遅れで到着しました。既に深夜・翌日に変わっています。深夜の宿探しは大変です。 |
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シアトル駅。
シアトルからは、太平洋岸の美しい風景の中をロサンゼルスまで走る、コースト・スターライト号(2,237km・1泊2日)などが出ています。アムトラック(Amtrak)の旅はまだまだ続きます。シアトルには、スペース・ニードル(高さ180m)というタワーがあります。トロントのCNタワーやシカゴのシアーズ・タワーへ行ったならば、ついでにこちらにも行ってみましょう。 |
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アメリカの鉄道はほとんどが民営です。他の交通機関に押され、各鉄道会社は旅客列車の運転をやめ、貨物輸送中心となってしまいました。1971年にアムトラック(Amtrak=アメリカ鉄道旅客輸送公社=NRPC)が創立されて車両を保有し、各鉄道会社が運行していた旅客列車部門を引き継ぎ、それらの線路の上を走らせています。カナダのVIA(VIA RAIL CANADA=カナダ旅客鉄道企業体)に似ています。 |
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