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シュトックホルンへ行く途中、ゴルナーグラートからホーテリグラートまでのロープウェイに乗っていた時のことです。突然ロープウェイが止まってしまったのです。乗客は私たち2人だけです。幸いロープウェイには車掌さんが乗っており、状況を説明してもらうことが出来たので、安心して動き出すのを待っていることが出来ました。スイス人の車掌さんと一緒に写真を撮ったり、片言の英語で旅の話をしたりして時間をつぶしていました。復旧まで40分以上かかりましたが、ジタバタしても仕方ありません。車掌さんも窓越しに復旧作業をのんびり見ていました(写真)。 |
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2回目はベルニナ急行の乗車中に起きました。有名な列車にもかかわらず乗客の数は多くなかったようです。先頭車は他に誰も乗っておらず、それを良いことに一番前の席を陣取って車窓の景色を楽しんでいました。列車もアルプスの高地から下ってきてポスキアーボを過ぎ平地を走るようになってきた時、ベルニナ急行は自動車と接触事故を起こしたのです。
私はちょうどトイレに行っており、衝撃は無く急停車した感じを受けただけでした。状況はご覧のとおりです(写真)。旅はまだ前半です。果たして、2度あることは3度あるのでしょうか? |
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今回の鉄道の旅もいつものように1人で行くつもりでした。しかし、親子で旅行する機会も無かったので、今回の旅に母親を誘ってみました。
「自分の荷物は自分で持つ」と言う事が、唯一のルールとして出発したのですが、出発早々親のレンタルしたスーツケースの車輪が調子悪くなり、前途多難が予想されました。列車の旅は階段や乗車時等に荷物を移動させることが多く、そのため体力的に負担がかかり親としても大変だったみたいです。 |
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しかし、ヨーロッパの方々はそんな母親にいつも手を貸してくれました。特に、ロンドンの地下鉄の階段では、華奢な女性が親の荷物を一緒にずっと運んでくださり助かりました。この旅で母親が会話した言葉は「Thank you.」だけだったかも知れません(笑)。見知らぬ方々に助けていただき本当に感謝しております。Danke !・Merci !・Thanks a lot ! |
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おかげさまで、何とか無事に日本へ戻ってくることが出来ました。私たちの乗っている帰りの飛行機の乗客が、成田空港取り扱い航空旅客1億5千万人目に当たるとして、サテライトへの入り口ではくす玉が割られ、報道のカメラが入り、何とも盛大な成田到着になってしまったようです。搭乗者にも記念のボールペンが配られました。2度あることは3度あるかどうかは別として、最後の最後までGood Travel・Goog troubleでした。 |