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ゴルナーグラート登山鉄道は、標高1,616mの出発地点ツェルマットから、標高3,090mの終着駅ゴルナーグラートまでを約45分で登ってしまいます。アプト式のレールを使った登山鉄道で1898年に開通しました。料金は往復で22.5SF(1/2)です。 |
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ツェルマットを出発した登山電車は森の中を登りはじめ、右に左にカーブを取りながら標高2,210mのリッフェルアルプを過ぎ草地に出ます。遠く眼下にツェルマットの集落が見え、相当の高さまで登ってきたことを感じると同時に、素晴らしいマッターホルンの雄姿を目の前にします。リッフェルベルグ(標高2,582m)前のスノー・シェッドの中を、ゴルナーグラートに向かってさらに力強く登って行きます。 |
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ゴルナーグラート駅。
登山鉄道の終点駅としてはスイスで2番目に高い地点です。この辺りは幾分殺風景な感じを受けますが、360度のパノラマにはゴルナー氷河やマッターホルンをはじめとする4,000m級の山々を見ることが出来ます。山岳ホテル脇にロープウェイ乗り場があり、さらに東へ、標高3,413mのシュトックホルンまで行くことが出来ます。 |
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シュトックホルン駅よりゴルナーグラート方向を望む。
土・岩・氷河・空気のみが存在する所で、他に何もありません。乗り物を乗り継いで来ただけで、標高3,413mの地点に立っていることが不思議に思います。アルプス第2の高峰モンテ・ローザ(標高4,634m)にさらに近づきました。ここまで来ると氷河の上にのることが出来ますが、その迫力に恐さを感じます。ゴルナーグラート・シュトックホルン間往復16SF(1/2)です。 |
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ゴルナーグラート周辺は、ハイキングにも適した所です。下りのコースを取れば、幅広い年齢層の方々が山歩きを楽しむことが出来ます(運動靴・ズボンは要着用です)。ロープウェイの途中駅ホーテリグラート(標高3,286m)からゴルナーグラート(標高3,090m)までの稜線や、登山電車のローテンボーデン(標高2,819m)からリッフェルベルグ(標高2,582m)までのコースがお薦めです。特にローテンボーデンからのコースは、逆さマッターホルンで知られる池・リッフェルゼーを通り、大自然を満喫しながら1時間30分位で下ることが出来ます。 |
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SF=スイス・フラン。 |
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料金の後ろに(1/2)印のある場合は、Half Fare Travel Cardを利用した金額です。 |
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