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新潟空港。
新潟・ハバロフスク間は飛行機で約2時間です。東京から韓国のソウルへ行くよりも近いのです。本当に、近くて遠い隣国なのです。驚いたのは乗客の数が多いことです。ほとんどの乗客は、仕事が目的のようで乗り慣れている感じです。何とオーバーブッキングまでしているのです。1週間に2便しかないため、ハバロフスクから急遽1機飛んできました。そのため、出発時間が大幅に遅れてしまいましたが、文句を言っている人は誰もいません。 |
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ハバロフスク空港の入国審査・税関待合室。
すっかり陽の落ちたハバロフスク空港に到着しました。タラップから降り広い空港の地面に立つと、暗さと寒さと静けさが不気味な感じを与えます。入国審査場と税関は小さな建物の中にありました。入国審査はヴィザを持っているためか時間がかかりません。問題は税関の通過です。1時間以上待ったのではないでしょうか、まだ税関の検査が始まりません。新潟を後発した乗客も着いてしまいました。狭い待合室内は人でいっぱいです。当然、全員が座ることが出来るスペース等ありません。こんな状態で長い時間待たされても、ここでも文句を言っている人はいません。これが、ソ連入国の儀式なのでしょう。 |
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ハバロフスク空港建物正面。 別にソ連人用のターミナルがあるようです。
税関での検査が始まりました。まず、自分の荷物を部屋の中から探してこなくてはならないのです。私の荷物は部屋の外に置かれており、冷たい氷の固まりのようになっていました。税関は思ったほど厳しくなく、問題もなく通過できました。税関を通過した先にトランスファーの姿はありませんでしたが、インツーリストの事務所で係員と会うことが出来ました。外は真っ暗です。雪も強く降り出してきています。早々にトランスファーの威力が発揮されました。 |
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ハバロフスクのインツーリストホテル。
駅からは少し離れており辺りはひっそりとしていますが、近くにはアムール川が流れています。観光客のみならず、日本からのビジネスマンも多く利用しているようです。ホテルの中には外貨ショップ(?)があり、清涼飲料水・菓子・パン・カップラーメン等まで揃っていました。これからシベリア鉄道の旅を始める人には、ちょうど良い買い出しのお店です。 |
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インツーリストホテルの部屋。
まず驚いたのは、ベッド(写真右側)が小さいということです。横になれないほど小さくはありませんが、身長183cm・体重90kgの私にとってはやはり窮屈です。この後滞在した所もほとんど同じく、ソ連のホテルのベッドはこの様な感じです。ちなみにこの部屋にはバスタブが付いていませんでした。 |
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アムール川を望む。
インツーリストホテルの近くには展望台があり、アムール川沿いの綺麗な散歩道もあります。東シベリアと中国東北地方との境界(国境)であるアムール川を目の前にしているのですが、残念ながら霧と雪で向こう岸まで見えません。中国側では黒竜江と呼ばれ、国境線の争点にもなっている所もあるので、雄大なアムール川とその緊張の全貌を見てみたかったのですが残念です。この天気で辺りには誰もいないと思っていたら、早速外国人相手の物売りがやってきました。 |