|
スイス国鉄の正式名称は、スイス連邦鉄道です。国語が、ドイツ語・フランス語・イタリア語・レートロマッシュ語(最初の3つが公用語)の4つあるため、国鉄の略称もSSB(独)・SSF(仏)・FFS(伊)と言うように3つになり、表記されています。
写真は、チューリッヒ・中央駅。 |
|
スイスの面積は日本の九州ほどですが、その多くが山岳地帯となっています。このような地形にもかかわらず、鉄道は非常に良く発達しています。スイスの鉄道は、時刻が正確なうえ車両は空いていて清潔で、とても良い乗り心地を与えてくれます。日本人の性格に合っている感じがします。また特急・急行料金はかからず、座席の指定もほとんど必要無いこと等も、乗り易さにつながっています。写真は1等座席車で、車両の中央には禁煙席と喫煙席との間に仕切りが設けられてあります。 |
|
チューリッヒ・クローテン国際空港駅の切符売り場(地下)。
チューリッヒとジュネーブは空港と駅がつながっています。空港ビルの地下に鉄道の駅があるため、案内矢印をたどって行けば迷うことなく列車に乗れます。切符売り場の係員も観光客には慣れたもので、片言の英語でもスムーズに切符の販売や手続きをしてくれます。ここでユーレイルパスのValidatingを受け、Half Fare Travel Cardを購入しました。この2つのパスを利用して、チューリッヒを出発し、上の図の赤線部分を通りジュネーブまで行き、さらにフランスへと足を延ばしました。 |
|
スイスの鉄道の約4割は私鉄になっています。ユングフラウ地区や氷河急行などの山岳部分を中心に、ユーレイルパス(左)が使えない所があります。スイスには、様々な割引切符が用意されているので、自分の行くルートと割引切符の効果を考えて購入することをお薦めします。Half Fare Travel Card(右)は、65SFで1ヵ月有効です。スイス国内の鉄道・ケーブルカー・ロープウェイ・ポストバス等原則として半額になります。130SF分乗れば元が取れる訳です。山岳部分の鉄道・ロープウェイ等は運賃が高いので、この方面で威力を発揮します。 |
|
スイスの風景は、どこへ行っても「美しい!」の一言に尽きます。絵はがきやガイドブックで見る風景と全く同じものを見ることが出来ます。
そこには、緑の牧草地と美しいシャレーの造り出すメルヘンの世界があります。また、その反対に山岳部には氷と岩の荒々しい世界も存在します。車窓からの景色は旅人を退屈にさること無く、時には山間を走り抜ける鉄路を敷いた人達の苦労をも感じ取ることが出来ます。スイスの鉄道の歴史は、山との戦いであったことを痛感します。 |
■ |
SF=スイス・フラン。 |
■ |
料金の後ろに(1/2)印のある場合は、Half Fare Travel Cardを利用した金額です。 |
|