もう5月下旬。素材作りが大変で、シナリオもなかなかまとまらず、タスケテー!な気持ちでいっぱいですが、なんとか前進しています。
先日『モリエール 恋こそ喜劇』を観ました。内容としては、『恋に落ちたシェイクスピア』のフランス版みたいな感じといえるのでしょうか。金欠から始まりラストが切ないところもちょっと似ているように思います。
しかし当然ですがハリウッド映画とはシナリオから演出から様々な点で違っていて、良くも悪くもこちらはフランス的なセンスだなあと感じます。広くてわかりやすい道を軽快に走るのではなく、細く曲がりくねった小道を進むように展開します。人によっては、前半はやや冗長に感じるかもしれません。
また、シェイクスピア作品ならまだしも、モリエールとなると恥ずかしながら作品タイトルくらいしか知らなかったので、元ネタまで理解するには多少の事前学習が必要でした。
が、本国フランスで大ヒットしただけあって、全体としては良い映画でした。お屋敷や調度品も美しく、そういった時代物が好きな方にもおすすめです。
ところで、わたしが映画中とても気になったのは、ここに出てくるFabrice Luchini演じるMonsieur Jourdainが、どうしようもなくOblivionのキャラに見えてしまうこと。髪型とか目の辺りの雰囲気とかがすごく似てる気がするのですが、同じ感想をもった人はいないかなあ。
彼の真正面アップを見ると、一瞬ゲーム画面を見てるような気さえしてしまいます。彼の表情の変化がまた見事で、あの説得ミニゲーム中を彷彿とさせるのです。
それにしても、実際はあんなに騙されやすかったら商人としての成功は無理ではないだろうか。