2級合格のアドバイス!
今まで1級以上の合格アドバイス部屋しかなかったのですが要望も
あったことから1級用をベースに2級用を作成いたしました。
1級合格アドバイスの部屋では上級者の入り口ということも踏まえ、
少し難しい言葉などを使いましたが、2級にはそれらの言葉を極力
少なくし、わかりやすく簡単に仕上げたつもりです。
質問があればなんでも気軽に掲示板にでも書いてくださいまし(^^)
(わかる範囲で答えます ←ここが大事(笑))
車山での検定シーン
試験種目は以下の通り
斜面 | 種目 |
整地 | 小回り |
中回り | |
大回り | |
総合斜面 | フリー |
▼ 余 談 ▼ |
バッジテストはだいたい3年〜4年ぐらいの周期で試験種目が改定されます。 03/04年度に改定がありましたので今後しばらくは上記の4種目でテストを行います。 採点方法は各種目100点×4種目=400点満点中260点以上を取れば合格です。 簡単に言えば各種目65点以上ですが、1種目64点でも別の種目で66点を取ればいいわけです。 また、基本的にすべて整地のみでの試験となります。 検定のことを詳しく知りたい方はこちらも見てください(^^) |
▼ 受験予定会場でスクールに入ろう! ▼ |
2級といっても、ただダラダラと滑っているだけでは合格は難しいと思われます。 合格を早めるためにはやはりスクールに入るべきです。 スクールに入ると自分が意外に上手に滑れていないということに気が付くと思います。 またスクールに入った時に「2級を受けたい」と先生に言ってみましょう。 すると先生はきっと講習の中で2級受験のためのプログラムを取り入れてくれるはずです。 また、「検定で使用する斜面」や、「もうちょっと練習した方がいい」とか「すぐに合格できるんでない?」などとあなたのレベル状況を教えてくれるはずです。 それらを踏まえ2級受験の時期を見極めるといいかもしれませんね。 スクールは1回と言わず、先生に顔を覚えてもらうくらい入ってしまった方が上達は早いですよ。 |
▼ 技術を使い分ける技術 ▼ |
まずここでカービングターンとずらすターン(ずれるではありません)の違いを考えてみましょう。 カービングターンとは、進んでいる方向が板のTOP方向と同じ向きになっている滑り方。 ずらすターンとは、進んでいる方向が板のTOP方向ではなくターン外側になっている(板が横ずれしている)滑り方です。 ちょっと言葉だとわかりずらいですね。 では、プルークボーゲンのポジションで直滑降をしている所を想像してください。 板はハの字型になっていますから、両方の板のTOP方向は内側に向いているはずです。 しかしあなたは直滑降をしているわけですから真下に向かって滑っていますよね。 これが板のTOP方向と滑る向きが違うという滑りです。雪を板の外側面を使って押しどかしながら滑る(横ずれ)。この体制を保ったまま左右にターンすれば「ずらす」ターンの原型が完成です。 ではカービングターンは?というと、板を平行に揃えて直滑降をします。するとTOP方向と進行方向が同じになります。これがカービングターンの原型。 この法則を変えないでターンをすると、シュプールが2本のレールのような跡になるのでレールターンなんて呼ばれています。 このずらすという技術とカービングという技術をいろんな場面で使い分けれればゲレンデで常にかっこよく滑れるんですよ。 今回からの検定では技術の上手な使い分けも採点基準になりますから、なにがなんでもカービングなどではなく 雪面状況に応じた最適の技法を受験者が選択して滑らなくてはならなくなったわけです。 例えば荒れた斜面設定の時、検定員が「ここはコントロール重視」と思っている場合に「無理してカービングをすると暴走ととられる」なんてことがありうるわけ。 もちろんその逆もありきですね。 それらを見極めるのは「検定時の前走の滑り」が有効です。前走の滑りの分析をしっかりやるようにしてください。 |
▼ 整地小回り ▼ |
今回のバッチテストの改正で新しく追加された種目です。 2級の技術レベルでの小回りは難しい技術は要しません。 その代わり下記の2点を絶対満足できる滑りを体得してください。 @左右対称のターン弧 A一定のリズム(速度) これだけです(^^; この2つの滑りが用意された斜面と距離で演技できれば100%合格です。 まず左右対称の弧で滑る。 斜面に1本の滑走ラインをイメージし、そのラインを左右対称にまたぐように滑る練習をします。 また、目標物を定めてそこに向かって滑るという方法もいいと思います。 次に一定の速度で滑る練習です。 スタート地点とゴール地点を決め、最初から最後まで同じ速度で滑る。 ありがちなのが、最初小回りで滑り出したのにスピードオーバーになり大回りに変更してごまかす・・・(^^; そのようなことがないよう(笑) この2点をしっかり練習してください。 1級当時に自分の小回りを撮影したビデオがありますので参考にしてください。 この動画は「小回りで回転弧を作ろう!」の部屋に掲載されているものです。 そちらの部屋では動画の連続コマ送りも掲載されていますので、興味がある方はそちらも覗いてみてください。 動画の中で「弧のあるターン」「弧のないターン」という形で紹介していますが、どっちでも問題ありません。これぐらい滑れれば1級も楽勝です。 この動画から得てほしいものは、一定のリズムと左右対称のターン弧のイメージです。 実際の2級検定の小回り動画を見る 川場スキー場 シャミンダウンヒル最下部 66点 滑走者:koba これぐらい滑れれば2級は問題ありません。 |
▼ 整地中回り ▼ |
中回りは苦手という人はいませんか? 小回りでもないし大回りでもない。 じゃあどうやって滑ろう? ずばりイメージは大回りを早めにやめる(幅をせまくする)という感じでよいかと思います。 ターンする幅を大回り用と中回り用というようにきめて滑るといい感じで差を出せるでしょう。 切り替えのタイミングは大回りよりも早めにしかけます。 中回りと大回りの差はこの辺りですので、ここいらを明確に演技しましょう。 人がいる幅を中回り用、コース幅全部が大回り用 といった感じのイメージ。 中回り幅×2=大回り幅(?) 滑る技術は大回りと同じなので大回りを参照してください(^^) 川場スキー場 桜川コース中腹地点 64点 滑走者:koba 中回りとしてはリズムがゆったり滑りすぎのため合格点に届かず。 |
▼ 整地大回り ▼ |
2級の大回りの滑りはしっかり外足に乗れているか?を特に見られると思います。 ここでのタブーは内倒とよばれる動きです。 外足にしっかり乗れたターン 外足が軽くなって内倒したターン 写真を見ても一目瞭然で安定感が違いますよね。 右の写真は内足(左足)がなくなったら内側に倒れてしまいそうでしょ? これが内倒と呼ばれる失敗のターンです。 内倒しないように外足にしっかり乗れれば合格はもらったようなもんです(^^) さてどうやれば外足にしっかりのれるでしょうか?? 推奨練習方法はちょっと高度ですが外足一本で滑るという方法です。ターン中に内側の足をあげてしまうことにより強制的に内倒を防ぐというものです。 もし内倒していれば倒れてしまいますのでターンはできません。というより内側の足をあげることができないはずです。是非チェック&チャレンジしてください。 機会があれば実演してお見せしてあげたいです・・・・(^^; この外足いっぽん滑りでターンを連続してできるようになれば合格は手中に収めたようなもんですよ! 上手になってくると両足をつくのは右足と左足を切り替える一瞬だけで滑れるようになります。 実際の2級検定の大回り動画を見る 川場スキー場 シャミンダウンヒル中腹地点 65点 滑走者:koba 無難な滑りです。少し横にひっぱりすぎですが滑りに関しては問題なし。 |
▼ フリー滑降 ▼ |
フリー滑降は、滑りのスタイルは決められていません。ちょうど水泳でいう自由形みたいなものですね。 当然、カービングだろうがずらして滑ろうがなんでもいいわけです。 ただしスタイルは決まっていませんがセオリーはあります。そのセオリーを踏まえて滑るとよいでしょう。 滑る際に心がけることは、自分の持っている最高のポテンシャルで滑るということです。(要は自分の一番見栄えのする滑りをすればいいわけ) 検定員が特にみる所は、斜度にあった「2級に相応しい滑走速度」と「回転弧」「リズム変化」です。 ただ速いだけでは意味がありません。きちんと弧をコントロールしながらでのスピードが要求されます。 また必ず必要ではありませんが、リズム変化は得点を伸ばす上で大きな要因となります。 リズム変化をしなければどんなに上手な滑りでも65点以上を狙うのは苦しいかもしれません。 リズム変化は「大」→「小」→「中」が理想でしょう。最後の中回りはそんなに重要ではないと思うので最後のスピード調整みたいな感じでいいと思います。 ただ理想であって絶対ではないところがミソ。前走などの滑りをよく見るようにしてください。 図解するとこんな感じかな。 「スケーティングを行ないスピードに乗せる」 ↓ 「大回りを2〜3ターン」 ↓ 「小回りを2〜3ターン」 (あまり小さいと減速するので気をつけて) ↓ 「中回りで最後まで滑る」 ↓ 「ズバッ!っと止まる」 (検定員に雪をかけない程度に(笑)) フリー滑降に関して、1級合格アドバイスにもうちょっと高度なことが 書いてありますのでそちらも参考にしてみてください。 川場スキー場 白鳥ダウンヒル 66点 滑走者:koba リズム変化が明確に出ていませんが、安定した滑走速度と勢いのよさで合格。 |