バッジテストって何?その2


スキー検定が03/04シーズンに大幅改定されました!
改定前はこちら→その1


---------この部屋の対象者は--------

バッジテストを受験してみたいけど、システムがよくわからーん!
という初心者のための部屋です(笑)

どうやったら受かるって部屋ではありません

ここでは初心者さんを対象にしてお話をしますのでわかりやすくを
モットーに解説していきたいと思います。


はじめに スキースクールには2種類の所属団体がある
@ バッジテストってなんですか?
A 級はいくつまであるんですか?
B 先生になる試験とバッジテストは違うの?
C バッジテストを受験するにはどうしたらいいの?
D どんな内容の試験をするの?
E 採点はどういう風にされるの?
F プライズテストは受験をするのにちょっと手続きが面倒・・・。
G バッジテストは自分の技術上達を図る上で有効に使おう!
H まとめ

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はじめに:スキースクールには2種類の所属団体ある

スキー学校は2種類のどちらかの団体に属しているか、もしくはどこにも属さないかの3パターンがあります。
@(財団法人)全日本スキー連盟(SAJ)
A(社団法人)日本職業スキー教師協会(SIA)
Bどこにも属さない無所属のスキー学校

実は一般的に呼んでいるSAJとSIAという言い方は略称です。
SAJ : (S)KI  (A)ssociation of (J)apan
SIA : Professional (S)ki  (I)nstructors  (A)ssociation of Japan
※団体公認校は必ずSAJ公認、SIA公認などと看板を掲げています。
無所属の学校は、校長などがワールドカップなどで過去にえらい有名であった人などの
パターンが多いです。

一般でいう1級や2級と言われているはSAJのスキーバッジテストの話です。
一般認知度が高いのは圧倒的にSAJです。
その認知というのは、SAJだからという意味ではなくて、スキー検定や所属団体などのことを
全く知らない人でも級があるというのを知っています。その級とは「1級」「2級」なのです。
いろんな人とスキー検定の話で盛り上がりたいのであれば、SAJの方が裾野は広いと思います。
また、ここskijamのスキー検定の話は、SAJの検定の話ということになります。
SAJ以外のスクールに入校して1級や2級を受けたいという話をした場合、意味は通じると
思いますがロッテリアでマックシェーク下さい。と言っているようなものです(笑)

SIAの検定は国際スキー技術検定と呼ばれ、ゴールド、セミゴールド、シルバーという
オリンピックのメダルのような言い方をします。
この国際検定は国際職業スキー教師連盟での検定基準ということになりますので、世界共通です。
しかし日本国内だけの規格「1級」とSIAの「ゴールド」が同じか?というとそうではありません。
毎年各団体はスキー指導のテーマを決めます。そのテーマはSAJとSIAで違うのは当たり前です。
ですから、どちらのスキー学校に入るかで教え方がことなります。
どっちがいいのか?という話は、正直わかりません。
こればかりは好みです。

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@バッジテストってなんですか?

バッジテストの正式名称は「スキーバッジテスト」です。
新しい検定から「基礎スキー」という言葉が消えました。
基礎という言葉に捕らわれない、幅広いスキースタイルを目指すということのようです。
検定に合格をすると、それぞれの級で「合格バッジ」がもらえます。(2級以上は合格証も一緒にくれます)
だから「バッジ」テストと呼ばれているんですね。

また、検定内容は簡単に言えばゲレンデスキーのことです。
ですから、スキー検定といっても定められた種目を
「かっこよく滑れるか滑れないか」
を見るテストです。

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A級はいくつまであるんですか?

バッジテストは「級別テスト」「プライズテスト」にわけられます。
(ジュニアテストもありますがここでは省略します)
一般の人は1級の上は先生だと思っている方が多いようですが、
実は1級の上のスキーバッジテストには、「テクニカルプライズ」「クラウンプライズ」
と呼ばれる階級があり、これらは総称して「プライズテスト」と呼ばれています。
先生になる試験は「スキー指導者検定」と呼ばれ「バッジテスト」とは別物です。

この辺りがややこしいところで、

「バッジテスト」と呼ばれる場合は5級、4級、3級、2級、1級、テクニカル、クラウンを指し
「級別テスト」と呼ばれる時は「5級〜1級」まで
「プライズテスト」と呼ばれる時は「テクニカルプライズとクラウンプライズ」を指します。
また、「スキー指導者検定」は「準指導員」「正指導員」を指します。



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B先生になる試験とスキーバッジテストは違うの?

指導員には準指導員と正指導員という2つの資格があります。
準指導員は1級所持者でSAJ公認スキークラブに所属をしていれば受験可能です。
正指導員は準指導員取得後3年たてば受験が可能です。
スキー指導者検定の試験には、プルークボーゲン、シュテムターン等の基礎種目があり
「人に教えるということを前提」にした試験カリキュラムが組まれています。
よって、ひたすら自分だけの技術を磨く「プライズテスト」と「スキー指導者検定」は全く
別路線なんですね。
ですから、準指導員を持っていてもテクニカルを落ちてしまうこともありますし
その逆もありえるわけです。
では、どちらが上手なのか?
指導の仕方を習う指導者検定と、ひたすら自分の技術を磨くプライズテストは
主旨が違うので、単純に比べることができません。
一般論ではプライズテストの方が難しいと言われていますが、実際はどちらも
違った難しさがあるものです。
(スキー指導者検定はスキー理論やスキーの歴史などの筆記試験もあるんですよ)

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Cバッジテストを受験するにはどうしたらいいの?

「級別テスト」と呼ばれる資格のうち5級〜2級は級を持っていなくてもいきなり
どの級からでも受験することが可能です。
1級に関しては2級を持っていないと受験資格がありません。
バッジテスト改正前はいきなり1級が受験できたのですが、あまりに1級受験者の
レベル差が大きいための改定のようです。
(ほとんどの人がいきなり1級を受けてしまうということです)
また2級に関しては申告により試験免除という特例ができました。
スクールなどの常連になって、先生に認められれば試験を受けなくても
2級がもらえるということです。
(ただしSAJ会員であることが条件なので一般の人にはあまり関係ないかもしれませんね)
バッジテストはスキー場にあるスキースクール単位で行われていますので
スクールのホームページを見るなどして日程を調べ、指定時間までに受け付け
を行い受験料を収めればOKです。
プライズテストは検定回数が少なく、行っているスキー場も限られていますので
よく調べる必要があります。
テクニカルを受験するためには1級を所持、クラウンを受験するにはテクニカルを
所持していないと受験できません。
(合格証明書を受付時に持参する)

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Dどんな内容の試験をするの?

今までは、すべての級で実践種目講習テスト形式が実施されていましたが
2級、1級、テクニカル、クラウンは実践種目講習テストは廃止になりました。

※実践種目講習テスト:一般スクールのように先生に教わりながら採点してもらう方法
---------------------------------------------------------------
旧検定
5級,4級,3級 ⇒ 実践種目講習テストのみ
2級、1級、テクニカル、クラウン ⇒ 実践種目講習テスト + 規定種目テスト

※規定種目テストとは3人の採点者の前で決められた種目を滑走して点数をつけて
もらうテスト方法
---------------------------------------------------------------
新検定
5級、4級、3級 ⇒ 実践種目講習テスト(旧と変わらず)
2級 ⇒ 規定種目テスト
1級、テクニカル、クラウン ⇒ 事前講習 + 規定種目テスト
---------------------------------------------------------------

1級とテクニカル、クラウンは事前講習が必修となります
ただし事前講習は1回だけ受ければ1シーズン有効です。
1級は1単位:2時間(半日)
テクニカル、クラウンは2単位:4時間(1日) です。
ですから、今までは2日間に渡って行われていたテクニカルとクラウンの試験も
事前講習さえ受けてしまえば1日間で受験が可能ということです。 これは助かりますね。

次に種目です。

〜テクニカル・クラウン〜 (種目は同じですが求められる質が違います)
1.パラレルターン 大回り/整地
2.パラレルターン 大回り/不整地
3.パラレルターン 中回り/整地
4.パラレルターン 小回り/整地
5.パラレルターン 小回り/不整地
6.フリー滑降 総合斜面

〜1級〜
1.パラレルターン 大回り/整地
2.パラレルターン 中回り/整地
3.パラレルターン 小回り/整地
4.パラレルターン 小回り/不整地
5.フリー滑降   総合斜面

〜2級〜
1.パラレルターン 大回り/整地
2.パラレルターン 中回り/整地
3.パラレルターン 小回り/整地
4.フリー滑降 総合斜面

となっています。
今までの検定内容の違いは、種目ごとに「整地」、「不整地」と明確化されたことです。
これまでの検定は、「不整地を含む急斜面」といったあいまいな表現でした。
ですから、スキー場によって不整地だったり整地だったりと条件がバラバラだったと言えます。
ただし不整地というとコブ斜面をすぐに想像できますが、不整地とは整地されていない斜面ですので
「深雪」だったり、「荒地」だったり、「コブ」のどれでも可能性があるということです。
これは各スキー場の判断にまかされると思いますので、検定会場によって難しい簡単の差が出て
しまうかもしれませんね。
たぶん1級の不整地斜面は、「コブ」というより「荒地」の可能性が高いような気がします。
プライズテストは当然「コブ」でしょう。
八方尾根スキー場なんかは1級でもコブ使いそうですが・・・。


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E採点はどんな風にされるの?

得点は1種目の満点を100点としたポイント制で行います。合格基準は
5級50点 4級55点 3級60点 2級65点 1級70点 テクニカル75点 クラウン80点 です。
ですから1級を受験している時にテクニカルと同等の滑りができると評価されれば
75点という点数がでることがあります。(でも合格は1級しか認めてくれませんよ)

合格するためには、各種目の合計点が基準点×種目数をクリアしてなければなりません。
おおげさな話、1種目が+5点で他がすべて-1点でも、総合格点をクリアしてれば合格です。

テクニカル検定の場合を例にあげてシュミレーションをしてみましょう。
テク検定は全部で6種目あります。

例1
整地  大回り75(基準点)
不整地 大回り75(基準点)
整地  中回り75(基準点)
整地  小回り75(基準点)
不整地 小回り75(基準点)
総合滑降 75(基準点)
合計450点(基準点:450点)
これは文句なしの合格ですね。

例2
整地  大回り74(基準点-1)
不整地 大回り74(基準点-1)
整地  中回り74(基準点-1)
整地  小回り76(基準点+1)
不整地 小回り76(基準点+1)
総合滑降 76(基準点+1)
合計450点(基準点:450点)
これも合格です。 「種目数×合格点」を超えていれば合格ということです。

例3
整地  大回り76(基準点+1)
不整地 大回り76(基準点+1)
整地  中回り76(基準点+1)
整地  小回り76(基準点+1)
不整地 小回り70(基準点-5) ←転んだなど
総合滑降 75(基準点)
合計449点(基準点-1)
これは残念ながら不合格です。 理不尽ですが仕方ありません。

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Fプライズテストは受験をするのにちょっと手続きが面倒

5級〜2級に合格した時は、認定料を払い合格証明書とバッジをもらって終わりです。
しかし1級に合格した時は、それ以外にSAJ会員登録をしなければなりません。
会員になるには、登録料(2000円)を払います。(たしか登録拒否もできた気もします)
SAJ公認スキークラブに所属している場合は登録済みですので登録料は発生しません。
この会員登録というのはそのシーズンが終わった9月まで有効です。
ですから12月に登録すると、来年の9月まで。 4月に登録すればその年の9月まで
SAJ会員ということになります。
会員になるとメリットはあるのか?
と、聞かれるとほとんどない・・・・・いやまったくないと言っていいかも(笑)
しかしプライズテストを受験するには、SAJ会員であることが条件となります。(何故かは不明)
新潟県や長野県は受験当日に会員登録をしてくれますので、会員でない人は2000円を
検定料以外によけいに払う必要があります。
(1回払えばまた9月まで有効ですから、2回目受けるときは必要ありません)
新潟や長野以外は当日登録以外ができるかはちょっとわかりません。
もしできないとなると、SAJ公認スキークラブに所属する以外は会員登録が無理という可能性が・・・・。

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Gバッジテストは自分の技術上達を図る上で有効に使おう!

バッジテストを受験すると自分の現状技術を数字で具体的にわかります。
予想より悪く落ち込むことも多々ありますが、「次こそは!」という気持ちが
沸けばしめたもんです。
そうなればあなたもスキーにのはまりはじめた証拠ですよ!

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Hまとめ

- バッジテスト スキー指導者検定
合格点 種別 受験資格 種別 受験資格
50点 級別テスト 5級 - - -
55点 4級 - - -
60点 3級 - - -
65点 2級 - - -
70点 1級 2級を所持
事前講習
- -
75点 プライズテスト テクニカル
プライズ
1級を所持
事前講習
SAJ会員であること
準指導員 1級を所持
SAJ公認クラブに所属
80点 クラウン
プライズ
テクニカルを所持
事前講習
SAJ会員であること
正指導員 準指導員を所持後3年以上
SAJ公認クラブに所属

※プライズテストとスキー指導者検定の合格点は、同じ75点と80点ですが求めらる質が違います。

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