あとがき


人生一寸先は闇。
ワタクシの座右の銘ですが、正にこのリレーはそうだと申せましょう。

遙か3 + 十六夜。ソフトをお借りした際に、そのEDは8葉×2+白龍+朔+知盛+銀+大団円=21
と告げられ、一瞬気が遠くなったワタクシ。いやいや。無理だから。それ無理だから。
でもちょっとやってみようかなとある日始めたその日から、眠れぬ夜を過ごす事になりました。
腱鞘炎寸前な頃、気付けば全員分の攻略完了アイコンが。
嗚呼、ワタクシにもこんな秘めたる力があったのですね。

ゲームとしても面白かった訳ですが、
次々と攻略して行くそんな中、譲と朔を見ていた私は思いました。
『あんた達お似合いじゃん。もういいからくっついちゃえよ』と。
一度そう思ったが最後、人とは主観の生き物なのでもう理屈なんて後からです。
最早ワタクシの瞳にはその様にしか見えません。
しかしちょっとwebの海に漕ぎ出してみたものの、孤独な航海となりました。

が、正に灯台元暗し。仲間内に獲物が居たのです。
何事も好きなものは好きと言ってみるものだと思いました。

その様な訳で某掲示板で盛り上がるうち、いつの間にかリレーとなっておりました。
灯台元の暗闇に楽園が広がっていたという訳ですよ。

司書さんとのリレーは『そう来ましたか』という展開が多いので大層楽しませて頂きました。
気付いたらかなりの長さになっていて驚きましたよ。
多分一人で書いていたら、3話分ぐらいで終わったと思います。
しかもこの様な形でまとめて頂き、感謝の気持ちで一杯でございます。

晴れて両思いになった二人は(それまではお互い片思いだから)
恐らく傍目に恥ずかしい程ラブラブになるかと思いますので、
この先は若夫婦と愉快な仲間達なお話になるのかと。

て、書かれるのかどうなのかは闇の中ですが、
とりあえず司書さんに弁慶の如く爽やかな笑顔を向けつつ後書きに代えさせて頂きたいと思います。

ニシオギ 拝

◆◆◆◆◆

そんなワケで、最強婿養子伝説はひとまず完了いたしました。

「譲って婿養子が似合うよね」
という一言が発端となり、何だか知らないうちに賛同者が出たり、盛り上がったりしてたんでしたっけ。そんでもってニシオギさんが『弁慶の受難』をいっしーさんちの掲示板に書いて、それからつらつらと続いていった散文ですとか、小ネタの集大成……だったかと。いつの間にリレーになったのかというか、流れに身を任せるような感じでした、私は(笑)。

途中、あまりにもシリアスな展開にびびりながらも、ニシオギさんについていったら、何とかしてもらえるに違いないと信じたりしつつ、しかし、ろまんちくりるにもシリアスにも縁遠い私は、ヒヤヒヤしながらお話のキャッチボールを、某掲示板でやっておりました(笑)。毎回、思いもかけないコースの投球を受けるのに必死で、こちらも暴投で答えたりもしておりましたね、ええ。それでも受け止めてくれたニシオギさんの懐の深さに感無量でございます。

「ええっ!! ヒノエ? 出るの? ヒノエ?!」

と、神泉苑でヒノエが出てきたのにびびりつつ、あれ、これってオールキャラなんかなぁなどと思い、んじゃ、九郎出したろっと、などと軽い気持ちで出してみたら、ニシオギさんにとっては完全に想定外の展開だったとか、それにも拘わらず九郎が、いつの間にやら影の主役になってしまったとか、そんなのはまぁ、ご愛敬というところでしょうか(笑)。あと、思い出深いのは将臣が、どんどんアカン人に成り下がっていったことですねぇ。てか、青龍コンビはダメな人設定が、妙な形で定着してしまったようです。本編では出せませんでしたが、知盛は猫舌で母親属性に弱いとか、玄武コンビは鞍馬の山の中で干し椎茸作りに勤しんでるとか、そんなお茶目な設定とか、かなり捏造したりしました。だって、ニシオギさんをはじめとする皆さん、妙にノリがいいんだもん(笑)。てか、煽り上手な友人を持つのは幸福だと、しみじみ思います。

リレー連載にお付き合いくださった全ての方々に、心からの感謝を捧げます。
そして、お付き合いくださった皆々様にも、無限大のラブを!!

てか、この先続くすんか? 続くんすか?
や、そんな爽やかな笑顔で脅迫どころから恫喝されたら、困っちゃうーん!!

一寸先の闇の中に定住している王立図書館司書でした。


第壱拾九話
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