大阪・南九州紀行―2―


二日目は阿蘇高原をまぢまさんに案内していただきます。朝9時に阿蘇駅前で待ち合わせまして、無事にお会いすることができました。ちなみにまぢまさんとは初対面でして、バイクを買う時には色々と相談に乗ってもらった方の一人でもあります。

まず大観峰へ。ここから眺める山並みが、お釈迦さんが寝ころんだ姿に似てるとかで、こういう名前がついたそうです。展望台までの道は前日の峠越えを彷彿させるようなコーナーの連続でしたが、前日の学習の成果があってそれほど怖くはありませんでした。あと、まぢまさんは自動車でしたが、ゆっくりと走ってくれたのでかなり安心できたのも大きいですね。

それからミヤマキリシマの群生地でもある仙酔峡へ。展望台までの道は渋滞してまして、70分ほど並びました。ミヤマキリシマの鮮やかな紅色を堪能し、阿蘇山の火口までロープウェイで行きましたが、これがまたシュールな雰囲気でした。噴火時に使う待避壕とかあちこちにある石積みとかね。何とも言えません。火口近くは硫黄ガスのため気管支に強烈なダメージを受けます。久しぶりに喘息の発作が出そうになりました。しかし自然の荒々しさなども堪能できますので、上らずにおられませんでしょう。ロープウェイで仙酔峡まで下山しましたが、元気な方々は往復登山。中にはずっと先まで歩いている人もおられました。私らは20分ほどの登山で息切れしてまして、とてもそんな元気ありません。

展望台付近で昼食。まぢまさん手製の鯖鮨と巻き寿司、鶏の揚げ物と薩摩揚げのフライ。テーブルを借りるために出店で買った山菜の天ぷら。まぢまさんはプロの料理人ですので、お弁当は大変美味しゅうございました。ご本人はイマイチの出来とかおっしゃいますがね、人様に作ってもらったお料理は格別に美味しいんですよ。主婦には。そんでもって本職の人が作ったとなると尚更美味しいし、休日にもかかわらず作ってくれた心意気が嬉しいんです。もう、堪能。満腹。

午後は写真で見かける阿蘇を求めて草千里へ。長閑な放牧風景と、観光客目当ての乗馬コースがあったりして、春竜胆も咲いてたりしてなかなかです。阿蘇火山博物館を見物して、土産物を買ったりして観光気分を満喫。火山博物館は個人的に楽しいんですけども、非常に地味です。テーマも地味で展示物も地味。あ、江戸時代から阿蘇山が観光名所だということを知り驚きました。噴火中の火口付近で記念写真撮ってる明治の頃の人とか、今と比べて遙かに長閑だったんですな。

それからこの日の宿泊地である湯ノ谷温泉へ。宿となった民宿は、観光バスの運転手さんとかバスガイドさんが使う安めのお宿で、この日の夕食は焼肉と馬刺。ぺろりといただきました。お風呂は小さいけど、温泉でした。

そしてこの日の走行距離は100キロほど。主に移動がメインでしたが、阿蘇の道路はバイクで走るには快適です。コーナーが多いけども楽しい。風景もキレイです。


HOME 司書箱 ツーリング記録 NEXT