テクニカル受験記


管理人が02/03シーズンに受けたテクニカル受験日記です。
検定内容が変更されて試験種目が違うところもありますが
共通する部分も多いと思いますので、受験をする際の参考にしていただけたらと思います(^^)


平成15年1月9日  宣言!


毎年受けようと思いつつ、試験が2日間(03/04シーズンから1日になりました)ということや、
どうせ落ちるから・・・という思いから受験を断念していたテクニカル。

しかし、これではいかんということで今年は受けるぞ〜と 気持ちだけは高まる(笑)
だが技術は高まらん(爆)

ってことで、ホームページ上で断言してしまえば受けざるをならないかも?(おい)
しかし、自分はテクニカル受験というものを生できちんと見たことがない。
クラブ内にいるテクニカルは、みんなクラウンを受ければ受かるんじゃないか?
ぐらいのレベルでテクニカル新米の滑りも見たことがない(笑)

とりあえず、頑張りましょ・・・・。

なにか出来事があればこの部屋を更新していきたいと思います。

H15.1.9




平成15年1月25日 石打丸山 プライズテスト合格対策講習

    
           ゲレンデはこんな感じでガーラに比べるとかなりすいてる。


石打丸山スキー場で、テクニカルとクラウン受験者を対象に講習が行われるということで
受講をしてきました。
当日は晴れたり、吹雪いたりのへんてこな天気。 ちくしょーピーカンの日に受講したかったな〜。
受講をしてみると全員テクニカル受験予定者でクラウンの受講者はいませんでした。
講師はなんと片山秀斗デモ。 これはいつもというわけではなく偶然なので運がいい。
で、受講者のレベルは思っていたより高くない。 自分と同じぐらいのレベルの人達が
ほとんどで実は正直ほっとしたんだけどね(笑)
デモレッスンでしかも全員テクニカル受験予定者となれば相当レベルの高いレッスンか?
と思いきや、じっくりと基礎練習。 でもこれがすごくわかりやすい。
今までのスクールで一番わかりやすかったかもしない。 すげーぜ片山デモ!


  内足の使い方を伝授する片山デモ


習ったこと@ 滑走中に足首の角度を変えない。
これは、足首をブロックしたまま太もも寝かしたり起こしたりしてターン中のポジションを
維持するということ。
従来の滑り方のポジションとはだいぶ違う動き。 要約すると骨盤を立てるということだ。
スキージャーナルなんかで「骨盤を立てる」とよく書いてあるが、実際にきちんと教えて
もらったのは初めてで「なるほどぉ〜」を連発(笑)

習ったことA 胸は重量上げ選手のように胸を張る。
@の骨盤をたてるポジションを作ると後ろよりの重心になるので、胸全体で前傾姿勢を作るの
だが猫背にならないで、重量上げ選手のような胸のポジションを保つということ。
@とAを同時にやると、背筋と肩甲骨の間がすごく痛くなる。

習ったことB 小さいまま切り替え伸ばし加圧(切り替えのタイミング)
よくある谷回りをつくる練習です。 切り替えのタイミングを覚える練習で、ちょっと言葉では
うまく言えませんが、伸び上がるタイミングを捕らえてからのイメージにし、ターン方向を先行して
内向(腰)ポジションを作りましょうということ。
ここで特に注意されたのは、内向というポジショニングはターン前半でできればよい運動。
ターン後半でやればローテーションという悪い運動になるということです。

習ったことC 内足は舵取りに使う。
はっきりいって自分には超難しいと思いました。 外足100%の滑りは外足で舵取りと速度調整
を行います。 これはターン中にスタンスが広くなり切り替え時にスタンスが狭くなるという板の
挙動をします。 これが間違った運動ではありませんが理想とはいえません。
目指すものは、内足で舵取り(ターンの一番最初に捕らえる板の部分は内足のインエッジTOP部分
ということ)を行い、外足で速度調整を行うというもの。 この滑りを行うとスタンスの幅がすべての
シーンで同じ幅になります。

とまあ、以上の4点です。4時間の講習で大回りしかしませんでした(笑)
しかし、超イメージがよくなり自分的には大回りは気持ちよく滑れるようになりましたよ。
小回りも教えてもらいたかったなぁ。

 
デモに直接お会いできるなんてめったにないので最後に写真撮影を頼んでしまいました(笑)

H15.1.25




平成15年2月22,23日 石打丸山 テクニカル受験初挑戦!


テクニカルを石打丸山で初受験してきました。

新潟県内のスキー場で行われるプライズテスト(テクニカル・クラウン)は各スクール単位で行われず
新潟県スキー連盟主催で行われます。
だから、検定員は豪華で新潟県所属のデモなどが多数参加しており、今回は
「里吉ナショナルデモ」「小林元デモ」がおられました。
ですから、新潟県主催のプライズテストはよく耳にするスクールごとの難易度の差というものがありません。
(まあ検定員の差はあると思いますが)差があるとしたら斜面の差ということになりますかね?

当日朝、予想はしていたが受験者の多さにびびる・・・。
72人の受験者。 いったい何人が受かるのだろうか?
自分は時間ぎりぎり受け付けで63番。
その時初めて知ったのだが、新潟県はその場でSAJ会員になれるとのこと。
だからクラブに所属してなくても受験ができるのだ。
クラブに所属していない人がプライズテストを受験する時はSAJ登録の手続きが楽な新潟県内のスキー場
をお勧めします。



初日 実践講習検定


午前の部 コブ斜面

朝、受付けがぎりぎりだったので実は一本も滑っていない。
準備運動もしていない(^^; これは自分が悪い・・・。もっと早くくればよかったと後悔する。
なんと講習検定は班分けをせず、72人一班でするとのこと・・・。
待ち時間ながそうだな〜先がおもいやられる。

すると突然コブ斜面に行くと里吉デモが言い出す・・・。
しかも完璧なスマイルで(笑)
「まじかよ〜」との声があがりザワザワする。

しかもコブ斜面は当初予定斜面と変わり「大丸山ゲレンデ」・・・。
あそこのコブは先週滑ったがかなりでかい(^^; 
テク受験者ごときでしっかり滑れるやつはいるんだろうか??
当然、自分も上から下まできちんと完走したことはあまりない。  いきなりピンチ到来だ(^^;
チロルゲレンデ下部より大丸山ゲレンデ上部へ72人大移動。
しだいにコブ斜面上部に72人がわらわらと集まる。 見ているとかなり不気味だ。
朝一で、1週間ぶりのスキー1本目が、強烈なコブ斜面。おもわずクラクラしたよ(笑)


大丸山ゲレンデ上部大集合! とにかく目立つ!


ゼッケン順に滑っているわけではないが、72人もいると待ち時間がめちゃくちゃ長い。
30分ぐらいはまったかも・・・。
とりあえず、自分の番。気合でこけないようにおりる。 あきらかに滑走速度が遅くびびっている・・・・。
下につくと当然、遅いと言われる(^^;

そんなこと言われても「怖い」のである。

2本目頑張っておりる。 しかしコブがあきらかに1本目よりでかい。 
みんないいライン(同じ個所)を通るから、でかくなるのは当然といえば当然。
でも滑りの感じはよくなってきた。 びびりも抜けてきたぞ!
コブはでかいが、いけるかもしれないと思いはじめる。
自分の中の採点は現時点で不整地73点

で、午前中はここで終わり。 おいおい2本しか滑ってないよ。
しかもいつ採点されてるのかもよくわからん。検定員は誰もメモなんてもってないし・・・・謎だ・・・。
最後に里吉デモが、テクニカルならこれぐらいの技術で滑ってくださいというデモンストレーションを
してくれた。

「ぎょえ〜上手すぎる」

あきらかにクラウンよりうまい。どこがテクニカルなんだ?
目の保養にはなったが、参考にならず(^^;


午後の部 大回り、小回り

-------大回り-------

ここでは、なんと間隔をあけてどんどん滑ってくれとの指示。
どうやら午前中の滑走本数が稼げなかったことを受けてのようだ。
斜面下で3人の検定員がワンポイントアドバイスを出し、1人の主任検定員が離れたところから
採点をするという方式。

実はこの実践講習検定が一番厳しく、合格者を少なくした要因だったということは今の時点で誰も知らない。

雪質は、重いがそんなに滑りにくくはない。
自分的には完璧ではないが比較的調子よく滑れた方ではないかと思う。
「もうちょっとスピードを出して下に落ちろ」とのアドバイスされ、落差をとって山回りを少なめにターンを
ひっぱりすぎないように心がけた。
そうすると、小林元デモや、里吉デモはその滑りをすれば明日は合格できるというではないか!!
おお!少し自信が湧いてくる。 大回りは3本で終了。
自分の中での採点は大回り75点。

--------小回り--------

小回りも大回り同様で、どんどん滑ってくれとの指示。
斜面もそんなに急ではないので、少し余裕を持って滑ったらもっとスピードを出せとの指摘。 

「むむ、やってやろうじゃないかい!」

落差と弧を意識してすべる。 ついでに軸も出してやるわい!
と意気込んで1.5軸、落差、弧を強調した滑りで奮闘。
すると、大回り同様それなら合格できますよ。と言われる。
おお!! ここでも自信がわく。 もしやいけるかもしれない?
と、この辺りから合格を意識した心構えになってくる。小回りも3本で終了。
自己採点75点


しかしどんどん滑ってくる72人を主任検定員一人で採点するなんてできるのだろうか・・・。
しかもゼッケン順ではなくてばらばらに滑っている。
採点する主任検定員は少し離れた場所でこちらからはよく見えない・・・そんなところからゼッケンが
見えるのかが疑問であった。
大回りなどは最後の1ターンぐらいしかゼッケンが見えないのでは?
と密かに思っていた。

そんななか、一日目の検定は終わろうとしていた。
最後に小林元デモが小回りのデモンストレーション。

「ぎょえ〜(本日2回目)上手すぎる!」

やっぱり、目の保養で終わる(笑)

---------本日の検定はここで終了----------

ここいらの時点で受験者同士で話しをするとやはり今日の採点方法に疑問を持っている人達はいて
「講習検定ではだいたいの人に75点をつけて明日の4種目の規定種目検定でジャッジするんでしょうね〜」
なんてお気楽な会話。 当然自分も疑いなくそう思っていた・・・・。

解散後は、当然不得意のコブ斜面へ。
しかしコブ斜面はテク受験者で結構な混雑・・・。「あ〜どんどんコブがけずれてでかくなる」(^^;
自分達が滑れば滑るほど、明日の検定がきつくなるのに・・・。
自分の首を自分で締めるとはまさにこのこと(笑) しか〜し、本日何故かコブ斜面絶好調(^^;
他の受験者が破綻している中、すいすい降りれる・・・。
どうしてしまったんだ>俺
先週のコブ滑りまくり特訓がどうやら効果をはっきりしているみたい。
もしやコブも75点だせるかもしれないなんて真剣に思えてくる。

最も苦手な種目のくせして、差をつけるならここしかないなんて調子のいいことまで考える。オイオイ
なにごともこうなったら勢いだ! 明日はやるぞ!

夜はイメージを簡単に作り、あまり考え込まないようにした。
本日の講習内検定自己採点75点
明日合格するための目標点数
大回り76 小回り75 総合滑降75 不整地74
やっぱりちょっと不整地弱気(^^;

気温が高く夜からみぞれが降っている・・・明日大丈夫かなぁ。 外を見るとガスも発生しているようだ。



2日目 規定種目検定

朝起きると小雨。 しかしゲレンデに出るころには天気は回復に向かっていた。
昨日の教訓をいかし、今日は8時にゲレンデへ!!
が、自分の泊まった宿はハッカ石ゲレンデ内。
ここは中央方面に行く連絡リフトが8時30分すぎないと動き出さないことが判明。

8時30分にリフト運行開始! 急いで大丸山ゲレンデ(コブ斜面)へ行って感触を確かめることにする。
1本目を滑ってみて
「おし!大丈夫だ。昨日の好調は持続している」
と自信をつけ、気持ちを落ち着かせる。
2本ほどコブ斜面を滑って、整地検定バーンのチロルゲレンデを滑り行く。
コースがセパレートしてありいい感じに見えた。
早速大回りをしてみる。

しかし

「なんだ〜斜面がめちゃめちゃあれている!!」

と、いきなりの荒地に足をとられターン中にふっとびそうになる。
そう、朝から受験者が滑りまくったので荒地になってしまったのだ(^^;
整地とはほど遠い、ゴロゴロと湿った雪がかたまりになって転がっているエッジが非常にとらえにくい斜面。
これも受験者自身で自分達の首をしめたって言うんですかね。
もしかしたら、スタート前にデラをみんなでかけるかも・・・と期待していたのだがそんな都合のいいことは
ありませんでした(汗)

種目順序は
@総合滑降 A大回り B小回り C不整地 の順番
滑走ローテーションは18人ずつで行われることに。

総合滑降 1番〜72番
大回り   19番〜72番 1番〜18番
小回り   37番〜72番 1番〜36番
不整地   55盤〜72番 1番〜54番
で行われる。

これは非常にラッキーである。 ゼッケン63番の自分はすごく有利!
滑走順序が滑りに大きくかかわる種目は、小回りと不整地の2種目。
斜面が荒れる前にすべりたい不整地はなんと9番スタート! 運も味方につけたか??


@総合滑降

総合滑降で一番気をつけたのは、大回りと小回りの差を明確に見せること。
これは、テクニカルに限らずすべての検定で言えることだと思います。
大回りから入り、失速しないように小回りに入り、中回りで終わる。
朝にシュミレーションで検定バーンを何回か滑ってみて、最初の大回りのMAX速度を決めた。
そうすれば、綺麗に小回りに入っていけるはず。
また、小回りでストックを使うか使わないかぎりぎりまで迷う。
結局ストックを使った方が小回りっぽく見えるはずなので、ストックを使うことにする。
絶対に速度オーバーになってはならんと気合をいれた。

が、予定はいきなり狂ってしまった(汗)
思っていたよりも距離設定が長かったのだ。
うーむ、これでは予定速度に達する位置が斜面でだいぶ上の方になってしまう。
そうすると小回りを沢山しなければならなくなり見栄えのバランスが悪い・・・・。
仕方ないので最初の大回りを、予定より微妙にずれを多く入れて対応することにする。

そしてスタート!

思ったよりスピードが出る!
しかし小回りをやらなければ、絶対に点がでない。
気合と根性で小回りに切り替えた。
雪質が悪く、板がうまくたわまない上、速度オーバー気味の小回り。
しかしなんとか大回り→小回り→中回りで終了できた。
75点はぎりぎりか? と少し焦る。

滑った後に何人かの滑りをリフトから見るが、ほとんどの人がスピードと雪質に負けて大回りのまま
リズムを変えられれず終わってしまっているようだった。


リフトから見た検定バーンの様子。 写真だとわかりずらいがすごい荒地!


A大回り

はっきりいってフリーだったら絶対に大回りをやらないような斜面状況。それぐらい斜面は荒れている。
ここでの課題は、フォールラインに向かった時に下へ落ちて板を走らせることと昨日言われた、切り替えに
時間をかけないようにすること。更にいつもジャックのみんなに言われる右肩があがり内倒するのを
注意するという3点に集中した。
この種目は気合をいれて滑った。 気を抜くと転倒して怪我をする。
自分の次の64番の方に、「命見せます」と遺言のように言ってスタート!(笑)

すべってる時はもう「おりゃ〜〜〜」の状態(^^;

雪質最悪で、エッジのとらえは非常に悪い。こういう状況になると160cmの板は非常に不利である。
4ターンぐらいしたかな? 最後から2ターン(?)で雪質に負けて、山回りが長めになって間延びしてしまった。
かなり悔やまれる。雪質が悪いせいでいつもの60%ぐらいしか力を出し切れてない気がする。
しかしこれはみんなも同じ条件だし・・・、こういう雪質の時はこれが自分の100%なんだろう・・・。
そう考えると自分のしょぼさが実感する。
自己採点はなんとか75点

大回りのスタートの様子 チロルゲレンデ


B小回り

大回りに比べスタートの位置がだいぶ下げられた。 これはかなり予想外。
自分は小回りのリズムを作るのに結構距離がかかる方なので、他の受験者はどうか知らないが、これでは
距離が短かすぎる。 うーむ、運はなくなったか・・・。

小回りでの課題は、弧をしっかり見せて躍動感を見せること・・・。あたりまえだが一番難しい。
しかも何度も書くけど雪質が悪すぎる。 うーむまいった・・・・。

また、軸を大きく見せるか見せないかでも悩む、これは滑りの質が大きくかわる要因なので慎重に決断しないと。
軸を大きくとると深まわりになるため、一回のターンでの落差が小さくなるが左右への移動幅がでるため
ダイナミックに見える。 一番いいのは、軸をとって落差を大きくすることなんだけど、それをやるとスピード
がかなりでるため自分にはリスクが大きすぎる。
今回の選択は、板が走らない雪質ということもあり、軸は小さめにフォールラインに向かって縦に落ちていく作戦。
ここで暴走して弧がなくならないようになるのだけは絶対に避けたい。

いざ!スタート!

みんな同じラインを滑っているため、小回りレーンができている。 自分もそのラインに入ってスタート。
が、それが失敗・・・。
自分は26番目に滑ったのだが、もう柔らかい雪が飛ばされて下の硬い部分がではじめていた。
しかもレーンの真中が少し盛り上がっているかまぼこ状態。 しかしもうフォールラインは変えられない。
気合だけで滑る。板を抑えるのだけで精一杯。 気が付いたらもう斜面の下についていた(^^;

うーむ、まずい。 
自己採点74点 運がよくて75点か?
かなり板を抑えるのを頑張ったから、アグレッシブ見えていればいいが(笑)
なんて自分勝手な都合のいい考え方なんだか(おい)


スタート地点の様子。 下の方に検定員3人と主任検定員1人の4人が座っています。


C不整地

やってまいりました。 大の不得意種目。 本来ならチロルゲレンデで行われる種目なんだが・・・。
しかし今年に限ってなぜか大丸山ゲレンデ。
これだけで石打丸山テクニカル検定の難易度が5割増しになったかも(汗)

ここまでの自己採点は75点オール。もしくは1点マイナスかもしれないという状況。
この種目だけは絶対に落とせない。
小回りの滑走順序が幾分はやかったので、不正地をテスト前に一回だけ試しに滑ることができた。 
コブはかなり大きい。 今までの俺なら間違いなく無理。
しかし直前練習では失敗もなく無事おりれた。 

「よし!いける!」

検定ではスタート地点を下げるということらしいが、自分的には一番上からがよかった。
この日の大丸山ゲレンデは中腹から、コブのピッチが狭くなっていてコブも大きい傾向がある。
だから中腹からスタートしてリズムを作るのが難しいのだ。

斜面上で待つこと15分ぐらい里吉デモが来て

「おお、育ってますなー」と一言・・・。

俺からみたらすくすくと育ちすぎだよ(爆)
案の定、コブの様子を見た検定員達はスタート地点は斜面の2/3ぐらい残したあたりにスタートを下げた。

さて滑るラインだが3本あって、真中のラインが一番険しく難易度が高そうに感じた。
しかし自分は今まで滑ってきた練習ラインは真中である。
いまさら変えるわけにはいかないので、真中を滑ることにする。
それにコースの真中の方が滑ってて見栄えするしね。

自分の番がすぐに来る。 コブ斜面は荒れてない早いスタートが絶対に得だ。 
直前の練習と同じ状態のバーンで滑ることができる。 この好条件を無駄にしてはならない。

スタート!

「うをっ! やっぱりコブでかいっ!」

3ターンぐらいした時に、突き上げられて重心が後ろに下がり暴走しそうになるが気合でもちこたえる。
その時思い切って重心を前に戻したので、どすんと溝に落ちて止りそうになってしまいターンが途切れ気味に
なるがなんとか復活。 それ以外は、根性でスムーズに降りることに集中する!
1ターンごとに「おりゃー」と心で吼える(笑)

そして無事終了! 自分的にコブ斜面は自分のポテンシャル以上の滑りが出せたのではないかと思った。
自己採点で76点ぐらいでるかも?


不整地小回りの様子。 このころのコブはスーパージャンボ!!


これで全種目終了! ふ〜終わった。一気に気が抜ける。

早い順番だったので、斜面下で他の受験者の不整地を見学する。
うーむ、まともに滑れる人は、ほんの一握りだ。
人数にすると10人ぐらいかな・・・・。


--------------------検定終了---------------------------


合格発表は、検定終了後45分後とのこと。 食事をするにも微妙だし、しばらく滑ることにする。
検定のコブ斜面を滑るが、コブがさらにでかくなっている。 最後の方の人はかわいそうだと感じた。

この斜面を滑っている状態を音で表しなさいと言われたら
「どっかん!どっかん!」かな(爆)
よかった〜最初の方で・・・・(^^;

さて合格発表。 自己採点では75オールでぎりぎりか?ってな感じ。
確立は50%というところ。受かっても落ちてもおかしくない。

検定員の講評がある。う〜この時間どきどきするな〜。

で、発表! すると2番目に名前が呼ばれた!

やった〜!合格!! 自分でもびっくり。

しかも合格者はたったの5人。 72人中5人ってことは7%の合格率だ。 すごく厳しい。
初受験で合格しちゃっていいのかな・・・。
後で知ったのだけど、成績のいい順で呼ばれるんだってさ。 すばらしい2番目合格だ。


合格発表の様子

点数は「総合滑降76」 「大回り76」 「小回り76」 「不整地76」 「講習検定73」
という結果。

ふむふむ規定種目検定は自己採点より点数がよかったんだ・・・・。

が、

んんんん?講習検定が73??
自分の滑りとしては、講習中の方が規定種目検定よりも滑りがよかったのだが・・・・。
しかも講習中は「合格します」って言われてる滑りをしてるのに?
うーむ、よくわからん。
みんなの点数をよく見ると、全員あきらかに規定種目より点数が低いぞ。
だいたい平均で規定種目よりマイナス3点ぐらい低い。
これっていったい?
人によっては規定種目74で講習検定68なんてのもある。 そんな馬鹿な・・・その差6点!
ちょっと考えさせるものがありますね。


貼り出された点数表。 この写真の中では合格者は自分だけです。
左から「総合滑降」「大回り」「小回り」「不整地小回り」「講習内検定」の順番です。
驚くことに講習内検定の合格者はこの写真内はゼロです。 厳しい!!!

でも、点数はどうあれ合格できてほっとしました。
ずっと受からなくてこのコーナーが連載になるかと思ったんですが、
1回限りでテクニカル受験日記を終わらせていただきたいと思います。

H15.2.24


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