膝の怪我を克服する2

前十字靭帯再建への道

−余談−
よく管理人に寄せられる質問があります。

Q1.お勧めの膝サポーターはありませんか?
A1.ここで購入したらどうですか?管理人も今もスキーで使用してます。

Q2.膝を怪我してしまいました。何処かいい病院を教えて下さい。
A2.ここで検索してみてください。スポーツ整形外科があることが必須条件です。

入院前診断編
1.決心 H16.8.8
2.初診 H16.8.12
3.MRI検査 H16.8.17
靭帯再腱手術編
4.入院 H16.9.14 H16.10月02日記述
5.再建手術 H16.9.15 H16.10月05日記述
6.術後1日目 H16.9.16 H16.10月07日記述
7.術後2日目(手術の内容説明) H16.9.17 H16.10月11日記述
8.術後3日目(CPM開始) H16.9.18 H16.10月16日記述
9.術後4日目 H16.9.19 H16.10月22日記述
10.術後5日目 H16.9.20 H16.11月10日記述
11.術後6日目(装具装着) H16.9.21 H16.11月10日記述
12.術後7日目(松杖使用開始) H16.9.22 H16.11月27日記述
13.術後8日目 H16.9.23 H16.12月18日記述
14.術後9日目 H16.9.24 H17.01月09日記述
15.術後10日目 H16.9.25 H17.02月12日記述
16.術後11日目 H16.9.26 H17.02月12日記述
17.術後12日目(片松葉になる) H16.9.27 H17.02月14日記述
18.術後13日目 H16.9.28 H17.02月27日記述
19.術後14日目(松葉杖取れる) H16.9.29 H17.02月27日記述
20.術後15日目(MRI画像) H16.9.30 H17.03月06日記述
21.術後16日目(退院・出勤) H16.10.1 H17.03月06日記述
22.術後17日目(週末・自宅) H16.10.2 H17.03月06日記述
退院後通院編
23.術後1ヶ月後(レントゲン公開) H16.10.15 H17.04月03日記述
24.術後2ヶ月後 H16.11.15 H17.04月03日記述
25.術後3ヶ月後(半月板解説) H16.12.15 H17.04月17日記述
26.術後4ヶ月後(硬性装具取れる) H17.1.15 H17.04月17日記述
27.術後5ヶ月後 H17.2.15 H17.05月07日記述
28.術後6ヶ月後(スキー復帰) H17.3.15 H17.05月07日記述
29.術後7ヶ月目 H17.4.15 H17.05月07日記述
30.術後8ヶ月目(グルコサミンとコンドロイチン) H17.5.15 H17.06月04日記述
31.術後9ヶ月目 H17.6.15 H17.07月09日記述
32.術後10ヶ月目 H17.7.15 H17.08月01日記述
抜釘手術編(術後11ヶ月目)
33.入院 H17.8.8 H17.08月15日記述
34.抜釘手術 H17.8.9 H17.08月19日記述
35.術後1日目 H17.8.10 H17.08月31日記述
36.術後2日目 H17.8.11 H17.09月13日記述
37.術後3日目(退院) H17.8.12 H17.09月13日記述
38.抜糸 H17.8.18 H17.09月13日記述
術後1年
39.術後12ヶ月目 H17.9.15 H17.10月08日記述
費用編
今まで支払った自腹費用

膝の怪我を克服する1はこちら
(しばらく再建をしない療法で生活してました)



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1. 決心

膝を初めて大怪我したのは平成11年3月だから平成16年8月の今現在までで約5年の月日が経過している。

怪我をした当時は2級だったのだが、今はテクニカル 及び 準指導員なんて肩書きを持つようになってしまった。
とりあえず、怪我をしてもなんとかスキーは上達するようである(^^;

当初の診断は
膝内側側副靭帯損傷。 しかしMRI診断は行っておらず正確な受傷名は不明。
たぶん、内側側副靭帯損傷、及び
前十字靭帯一部損傷だったのではないかと思う。

根拠としては、普段の生活では膝くずれなどは全くといっていいほどでない。
テニスなどの激しいスポーツをやると、時々膝崩れを起こす。という具合だからだ。

しかし5年間で何度かスキーで膝を捻っている。

実は、平成15年1月のガーラ湯沢のポール練習中の転倒から膝の調子がぐっと悪くなった。
次の週の菅平クラブ合宿をお休みさせていただいたが、馬鹿な自分は滑りたくて仕方なく
少しなら滑れるだろうと、合宿とは別のスキー場に行ってそーっとすべってみたりした。

それがそもそもの失敗。
滑ったらめちゃくちゃ痛かった(^^; でも医者に行かなかった。

膝を捻ることに慣れてしまい、「膝が腫れても今回も数週間で復活するだろう」
という甘い考えが、今現在の自分の膝の状態が物語っています。

そのうち膝関節が緩くなってきて、膝が抜けるような感じが出てくる。
そして
平成15年の4月にロッキングをはじめておこす

ロッキングとは膝内にある半月板(軟骨)が剥がれたり、割れたりして膝内でひっかかかってしまい、
痛みで膝が曲げられなくなったり伸ばせなくなってしまうこと。(私の場合はなんとか歩けました)

その時、「掲示板に膝がおかしい!」 と書き込んだのをよく覚えている(笑)

そして一番記憶に新しい転倒がH16年2月末日のski jam off会の朝一番の大クラッシュ。
そこで腕をあげることができないぐらい肩を痛めた。

その時は肩のあまりの痛さに気が付かなかったが、膝も捻っていたようだ。
その後、歩いていても膝が緩いのがわかるぐらいに・・・・。
こんなにひどいのは初めてだった。

だが、
肩が痛くても、膝が痛くても医者に行かなかった(--メ
しかも何食わぬ顔で翌々週にスキーをしていた・・・・ぉぃ

もしかしたら、そこで弱っていた十字靭帯を完璧に断裂させてしまったのかもしれない・・・・。
ちなみに肩も回すと骨がゴリゴリいうようになってしまった(笑)

それからは、膝のロッキング頻度が高くなってくる。
私の場合は、間接がどんどん緩くなり膝の亜脱臼(膝崩れなど)を繰り返すことで半月板を徐々に痛めたようである。
そうなると
ロッキングと亜脱臼(半月板損傷)の悪循環の繰り返し

半月板損傷はひどくなると自然治癒はありえないそうだ。
今の自分はまさにそれだね・・・。

しばらく生活するとまたロッキングがおこる。そんなことを繰り返して約1年半。
経験からだんだんロッキングがおこる姿勢というのがわかるようになってくる(^^;

そうなると逆にロッキングがおこらないような姿勢を普段から保っていないといけないので、
私生活に不便(というより面倒くさい)を感じるようになってくる。
ロッキングがおこる姿勢は、寝ている時やあぐらをかいている時などの膝の筋肉が緩んでいる時や
すねを内反させた時などにおこる。  だからその姿勢をとるのが怖いのだ。 

寝ている時にも気を使うってうざいでしょ?
実はボーゲンも怖い(笑)

いいかげん、ロッキングが嫌になってきた所、
ある日、焼肉屋の座敷に友人達といる時にで突然ロッキング!(笑)
そこで医者に行くことをH16年の夏に
決心する。(^^;

膝を見せに医者に行くのは5年ぶり。


初めて受傷した時はスポーツ整形外科ではなく、ただの整形外科だったので今回はスポーツ整形外科を徹底的に調べる。

実は最初からスポーツ整形外科に行かなかったのが大きな間違い。
(というよりスポーツ整形外科の存在を知らなかった、なんであの整形外科医は教えてくれなかったのだろう?)

4,5時間インターネットで寝る間を惜しんで調べまくり(笑)
知人にもメールを出しまくって聞きまくり(^^; すいません>メールを受け取った方。

そしてある病院を知りそのホームページにたどり着く。

そこでは、なんと病気怪我Q&Aみたいなものをやっているではないか。
メールで悩みを相談してくれるというすばらしい企画。

早速、メール!(^^;

数日後 丁寧なメールが返ってくる。 ちょっと感動。
ここの病院で見てもらおうと決めた。

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2. H16年8月12日 初診

病院につくと、膝の手術をしたと思われる患者さんが結構歩いている。
さすが年間130件の靭帯再健手術をしているだけある。単純に3日に1回だもんな・・・・。

そして診察

自分のカルテの名前を見るなり「メールくれた人?」と言われる。ちょっとうれしい(^^;
メールで症状が伝えてあったため話は早い。

先生は膝を曲げたりのばしたり。 そして前方にひっぱったりする。


医者:あ〜やっぱり膝ゆるいね〜。 たぶん十字靭帯がないと思うよ・・・・。

自分:そうですかぁ・・・。(あまりショックはなかった)

医者:MRI診断をしないと確定診断はできないのでMRIを予約していってください。

とのこと。 

本日はMRIを予約をした後、膝のレントゲンを3方向から撮影して撤収。


そしてその夜、びっくりドンキーでハンバーグを食べることに。 
ここでアクシデント(^^;

駐車場は真っ暗だった。
車を一番はじに停めて車の脇を歩いていた時、はじっこにある溝に片足が落ちた・・・。

その時、怪我をしてない方の膝をグキっとやってしまう(T_T)
そのせいで健康だった右膝も痛くなってしまう。両足負傷状態(^^; 勘弁してよ・・・・。

さて、MRI検査と聞くと人間の輪切りが見れるというイメージしかない。
CT検査とMRI検査はなにが違うのか?って疑問に思ったことありません?
そこで事前にMRI検査の情報をインターネットで仕入れておくことにする。

CT:放射線を使ったレントゲンのような撮影方法
MRI:磁気を使った水分量を撮影する方法

この特性によって、CTとMRIを使い分けるそうです。
靭帯や半月板はX線写真に写らないので、十字靭帯の検査は当然MRIとなるわけです。
また下記のことがわかった。

・MRIは撮影中はウルサイらしい。
・CTと違い撮影に時間がかかるらしい。

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3. H16年8月17日 MRI検査

先日、びっくりドンキーで怪我をしていない膝を捻ってから両方とも膝の調子が悪い(^^;
そこでMRIで両方の膝をとってくれと頼んでみる。
が、
片方の撮影で40分もかかるそうで予約をしないと無理と断られてしまう。

まあ仕方ない。

半ズボンを渡され着替えるように言われる。上半身は普段着のまま。
そして予約制なので待ち時間もなく、すぐ撮影開始。

でかい筒状の前のベッドに寝かされ、足を固定される。 タオルケットを全身にかけられ
機械から音がしたら動かないでくださいと言われる。
しばらくするとベッドがものすごく滑らかに動きちょっと感動。 
そして体が筒の中に入っていく・・・・。

スピーカーから「はい撮影します。4分30秒動かないでください」と聞こえる。

1回の撮影で4分30秒もかかるのか?

機械からトントントントンと叩いているような音が聞こえる。
そして、
ガガガガガガガガガガガ・・・・・・。発電機のような音が4分30秒続いた(笑)

音がやむと、「はい。楽にしてください」と聞こえる。

しばらくして、「また4分30秒です。動かないでください」

また4分30秒も??

結局、
4分30秒を4回、7分を1回撮影した。撮影時間は結局予定通り40分ぐらいかかった


そのままMRIの映像を見ながら先生に診察してもらう予定なので、今度は診察待合室で待機。

しばらくして呼ばれる。

先生はMRIの画像を見て

先生:傷は古そうだね。 前十字靭帯は溶けてなくなっちゃったみたいです。

自分:溶けた・・・・?

先生:よくスキーをやっていたね。 膝くずれが頻繁におきないのが不思議だよ。

 更に続けて先生は話をされる

先生:相当悪いと思ってください。

自分:そんなに悪いんですか?

 先生はMRI写真のある個所を指差し

先生:半月板にもひびのようなものが見られるし、膝内で内出血している個所もありそう。

 更に話を続け、MRI写真の別の個所を指差す。

先生:膝が亜脱臼を繰り返していることで、骨が変形しはじめている。

自分:治りますか?

先生:健康な状態には治りません。 今より悪くしないという意味で手術をお勧めします。

先生:このままでも生活に問題がなければ、手術はしなくても結構ですが、年をとって筋力が
    衰えてくると膝くずれが頻繁におきる可能性があります。

まあ、膝の不自由を治したいので手術をしたいと伝え、仕事の都合がとれたら先生に連絡をするということにする。
ついでに健康だった方の右膝が痛いと言うと、右膝を曲げたり伸ばしたり。

先生:うーん。半月板が傷ついているかもしれない。 もともとカクンカクン鳴ってなかった?

自分:そういえば、なってたような・・。

先生:とりあえず右もMRIでも撮っておきますか。

ということで次回のMRI予約をしたのであった。

診察後は、手術を近々するという前提で、いろいろ検査をしたのであった。

検査の内容は
・心電図  ・肺活量  ・胸のレントゲン  ・尿検査  ・血液検査 など。

笑えたのは肺活量の時の看護婦さん。

はい、吸って吸って吸って吸って吸って〜〜〜〜!!!!

はい!! はいてェェェェェ〜〜〜〜!!!

もっともっともっと!! 頑張って〜!!(腕グルグルまわす)


という、応援がついておりました。

肺活量は以下の計算式で算出したものが平均値だそうだ。
男性={27.63−(0.112×年齢)}×身長

計測結果は4800ccであった。
計算式で算出すると平均値は4000ccちょいなので普通の人よりはかなりあるらしい。
この肺活量で麻酔の量がきまるんだと。



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4. H16年9月14日 入院

入院当日、当然だがスタスタと普通に歩ける(笑) どこも悪くないのに入院という不思議な感じ。
10時に病院到着。すぐに入院手続きをする。
入院保証金として5万円の先払い。

そのまま病棟へと案内され、そのまま6人部屋の病室403号へ。。。。

シーン・・・・・・・

病室内があまりにも静かでびびる(^^;
到着後そのまま病室に放置され、何をすればよいのかもわからず(笑)
とりあえず、寝巻きに着替えることに。

自分が入院した病院は、寝巻きとタオルはすべて病院からのレンタルというシステム。

最初は「えぇ〜!極悪商売!」と思ったが、実はかなり楽。
寝巻きとタオルは棚に置いてあり、1日310円で何度でも着替えがOK、タオルも使い放題。
寝巻きといっても、普通の寝巻きと、Tシャツ+タンパン姿があり
タンパンを選択して履いていれば普段の部屋着とほとんど変わらない。

だから洗濯物は、靴下とパンツのみ。実際は靴下なんてあまり履かないからパンツのみ。
これは楽ちん。

着替えて一時間ぐらいすると、看護婦さんが来て車椅子の練習をしましょうとのこと。
なにやら足が固定されてしまうので、車椅子でのトイレ方法などを伝授してもらうことに。

早速、車椅子に乗車! こんなの楽々じゃん!と思えたが、術後は足が重くて大変らしい。


そして昼食。 初めての病院食だ。
うーん・・・・多くは語らず。

その後、3時まですることはなく暇。
3時になり、健康であるが最近痛くなった右足のMRI検査をする。

前回左足を撮影したMRI室に向かおうとすると、違う部屋に通される。
どうやらMRIは2台あるらしく、今度のやつは新型らしい。

機械の身なりは同じだが、今度の奴は更に音が大きいとのことでヘッドフォンを渡される。 
装着すると女子十二楽坊が小さめのボリュームで流れている。

「はい、検査をはじめます」とヘッドフォンから聞こえる。

ガガガガガガ・・・・・・・・・
ドドドドド・・・・・・・・

すごい音だ。前回のMRIよりはるかに音がでかい。
ヘッドフォンからの音楽はすべてかき消されなんも聞こえない(笑)

新型の方が撮影が早いらしく3分30秒が3回
6分が2回の撮影で終了。(たしか)

その足でリハビリ室に行き、そのまま筋力測定。
スクワットなどをやらされ脚力の測定をする。



両足とも人並以下との判定
(--メ

なにげに自信があったのだが。。。。
これが親父への一歩なのだろうか? 俺はまだ若い!みたいな勘違い・・・・。

本日の予定はすべて終了。
明日の手術に備え、夜9時から食べ物禁止。夜の12時から飲み物も禁止となる。

夜中は、となりの爺さんがガタガタと物音をたて続けてあまり眠れず(怒)
翌日、絶対に耳栓を買おうと思った。

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5. H16年9月15日 手術

病院の起床は6時。 すごく早い。
起床して1時間後の7時頃、看護婦さんがやってきて

「浣腸をしますので寝巻きから浴衣に着替えてトイレに来てください」

と言う。
やだなぁ・・・・浣腸・・・・。

で、実際の浣腸を見せてもらって更にびっくり。

でかいよ! でかすぎる!

画像がないのでイメージで伝えると、液体が入っている部分は血圧を測る時のシュポシュポ握る部分ぐらいの大きさ。
そこから、全長30cm、直径5mmはあろうと思われるくだが出ているではないか!

あの・・・これどこまでいれるんですか??

これぐらいかな?
(皆さん想像にお任せします)

・・・・・・・・・・・。

じゃあ、壁に手をつけておしりをこちらに向けてください。
じゃあ入れますね。気分が悪くなったりしたら言ってください。
と言われる。

すでに気分は悪いのですが(汗)

はぅ!

おおおおおお・・・・・入ってくるよ・・・・。
痛いというより、変な感じで気持ち悪い・・・。

はい!終わりました。
薬液が腸内に浸透するまで5分から10分我慢してください。

と、俺だけをトイレに残し、笑顔で去っていった。
そしてすぐに・・・・・・

ぬぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

ものすごく出したい! まだ15秒ぐらい(笑)
一人トイレで悶える。

で、結局1分もたずに出してしまいました(^^;
いいのかな??

ベッドに戻ると今度はお医者さんが来て、点滴をしますとのこと。
今日は丸1日何も飲み食いができないので、栄養と水分を点滴からとるのだ。

で、点滴をちょい失敗したらしく、
激しく血が出る。(本当にぴゅ−っと出たんですよ)
それを見て少し貧血気味に。 
点滴をされると一気に動きが制限され、病人(けが人?)らしくなる。

その時に手術の内容説明を受ける。

内容は

「MRI検査では右足に異常は見当たりませんでしたが、右足もに間接鏡をいれて間接内をチェックします。
また、左足に関してはMRI検査で前十字靭帯損傷との診断ですが、
再建手術をするかどうかは、間接鏡で実際に見て最終判断を行います。
ですから、なにも処置をしない可能性があることを了承ください
また、麻酔は下半身麻酔+全身麻酔で行います」

というもの。
こればっかりは「お願いします」としかいいようがない。

手術は1時30分からなので、しばらくなんもすることがない。
食べたり飲んだりが一切できないので、周りの患者さん達の昼ごはんを横目にテレビを見ていた。

そして1時、手術室に俺を運ぶベッドが病室にやってくる。

「ではこちらのベッドに移ってください」
「筋肉注射をします。少し普通の注射より痛いですけど頑張ってください」

と言われ、ビビる。

筋肉注射とは、筋肉弛緩剤のこと。沢山打つと死んでしまう奴だ。
少量を打つと、麻酔が効きやすくなる効果がある。

「はい!刺します」

「チクッ!」
「はい、終わりです」

「あれ?」

なんかあまり痛くなかったというのが正直の感想。
最近通っている歯医者で、
麻酔なしで歯を削られた時の方が数段痛い(笑)
そして注射したところをモミモミ自分でしながら手術室に寝たまま運ばれる。

手術室入り口で移動式ベッドに寝たまま少し待たされる。
しばらくすると浴衣を脱がされタオルだけが体にかかっている状態で手術室へ。
手術室はテレビで見るような綺麗ではなく、ちょっと古い感じ。

移動式ベッドから手術台へ移ると、血圧やらなにやらをチェックし始める。
脈拍を計る機械を指に装着されると、自分の脈が
ピッ、ピッ、ピッ・・・・と聞こえ始めた。

腰椎麻酔(下半身麻酔)をするにあたり、横を向かされ自分の太もも抱えて丸くなるように言われる。
横を向くと、腰の辺りの背骨を、消毒される。
そう、腰椎麻酔は腰のあたりに麻酔注射を刺すのだ。

ピッ、ピッ、ピッ・・・・・

自分の脈が速くなっているのが、自分の鼓動でもわかり、装着している脈拍計の音でもわかる。
脈が速くなっているのが音でわかるため、緊張しているというのが手術室にいる
全員にわかりちょっと恥ずかしい(笑)

そうこうしていると、腰にチクッとした痛みが走る。

「この注射もあまり痛くない」というのが正直な感想。

「だんだん足が温かくなってきますからね〜」と言われる。
すると、すぐに自分の下半身がボワーッと感覚がおかしくなってきて暖かくなる。
「うぉ〜変な感じだ。。。。」

「では、麻酔しますね〜」
と言われ、点滴くだの途中に麻酔液をいれられた。

・・・・・・・・・。
すぐに寝た(笑)


そこからは全く記憶がない。

手術時間は予定通りの1時30分〜3時30分までの約2時間。

手術した後の一晩は術後室というナースステーションに近い部屋で一泊する。

目がさめた時は手術室から病室に運ばれている時であった。
意識がもうろうとしていて、断片的にしか覚えていない。

とにかく寒くて凍えそうだった。

病室に戻ってきた時の様子をみったんが言うに

緑色の顔をして、白目を向いて、歯をガチガチと震わせていた」
「人間ってあ〜なるんだ・・・・」

という(笑)

なんにせよ、恐ろしく寒く、震えが止まらない。
こんなにガチガチ震えたのは、
小学校の真冬の体育の時間以来だ(^^;
全身麻酔は体温が下がるため、みんな寒くなるらしい。

どれくらい時間がたったであろうか?
寒さも落ち着き意識もだいぶ戻ってきた。
しかし会話をしようと思っても喉がカラカラで声がうまくでない。
酸素マスクをしていると、すごく喉がかわく。
だが、麻酔が完全に切れ内臓が動きださないと水を飲んではいけないと言われる。

尿道に管をいれられており、尿は膀胱にたまらず垂れ流し状態。
本人の意思とは無関係に出ているらしいが、詳しくは不明(^^;

枕をしていないので、枕をしたいと言うとこれも駄目。
どうやら麻酔が切れるまでは、頭を高くあげてはいけないらしい。
枕装着と水を飲んでいいのは、夜の10時からと言われる。(たしか)

熱が結構出ているらしく、体がだるい。
手術後は朝まで、1時間ごとに看護婦が血圧やらなにやらで様子を見に来る。

寝れない(^^;

沢山寝た!と思って時計を見ても15分ぐらいしかたっていない。。。。。。
こんなに朝が待ち遠しいことは今までの人生でなかった(笑)

足がどういう状態になっているのかわからないので、寝返りもうてない。
わかることは足が重いということだけ。

動けないので猛烈に腰が痛くなってくる。
なにげにこれが一番つらかった・・・・・。

こうなると
早く朝になってくれ〜!!!と願うだけ(--メ

そして、外がだんだんと明るくなってくる。

本当に嬉しかった!


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6. H16年9月16日 術後1日目

朝、5時30分ぐらいにベッドの頭の方だけをおこしてもらう。
いや〜起きれるっていいね。

しかし起き上がっても股間から管が出ているため、動くことはできない。
眠さとだるさでボーッと時間をすごす。

7時頃点滴がとれる。 点滴がなくなると一気に身軽になった。
しかしこれから4日間、
朝7時と夜5時の一日2回抗生物質の点滴を約1時間しなければならない。
毎日針を刺されるのかと思うと憂鬱である。

8時に食事。
特に制限もなく普通食であった。

食事の後は、股間に入っている管を抜くことに。
実はどのように入っているのか、恐ろしくてずっと見れなかった(笑)
で、抜くときに初めて見たのだが

管がぶっとい!

しかも、普通に先っぽからは入っている(^^;

こんなものをあそこに入れて平気なのか????

女性は大変だろうなぁとシミジミ思う(^^;
なにやら男性の方が尿道が長くて沢山入っているらしい。

どれくらいの長さが入っているのかはわからないが、抜くときにひっぱられるのが非常に不快・・・・・。
痛いというよりも、ものすごい尿意をもよおした。
管が抜ける瞬間、大量にもらしたかと思ったが勘違いだった(笑)

股間の管が抜けると車椅子に乗って移動してもよい。
足は包帯でグルグル巻きでどうなってるのかわからんが、外からは膝内の
出血を外に出す管がついているのだけはわかった。


術後すぐの状態 管が出てるのわかります?
血貯パックを持って管に気をつけながら、車椅子に乗車しなければならない。



俺の元愛車(笑) 足が曲がらないので板に手術した足をのっけて移動する。


午前10時頃、術後室から通常の病室へ移動する。
このころはもう普通に元気。
全身麻酔の後遺症で、ものすごく気分が悪くなる人がいるらしいが全然平気だ。

しばらくして車椅子で初トイレに行くが、大変!! 足が重い!
術前の看護婦の言うと通りだった(--メ

しかも足が棒のようになっていて曲げることができないため、便座に座ってから
車椅子を便座の前に移動させ、写真の板の部分に足をのっけておかないといけないのだ。

トイレに座るだけで一苦労だ。

で、いざ座ったがいいが問題が発生。
足にギブスのような物が太ももまで装着されており

パンツがぬげない!!!!!!!

こいつはどうすればいいんだぁ・・・・・・。
とりあえず、用を足さず看護婦に相談しに行く(笑)

すると、看護婦がトイレについてきて、実際にやってみてくれというではないか(^^;
おれに看護婦の前で
フルチン(ピー)になれと!?

・・・・・・・・。

そして看護婦は自分の苦労している姿とあそこを見て、考えますと去っていった・・・・。

結局、自分でいろいろ考えた結果、気合でぬぐしかないということに(笑)
俺の無様な姿を見た看護婦なんだったのだろうか???

しかし、足をあげて用をたすなんて出した気がしない。 特に大ね・・・・。

昼すぎぐらいから寒気がする。
術後は体温が安定しないそうだ。
自分も例にもれず熱が出ているようで、はかってみると37度8分。

うーん結構でている。
体温計の数字を見て、更に具合が悪くなる(笑)

しかし腹は減る・・・・。森永エンゼルパイをムシャムシャ。
何故エンゼルパイかというと、昨日の手術直後に

「・・エ・・ン・・ゼ・・ルパ・・・イが・・食・・べた・・・い・」

と、かすれた弱々しい声で何度もぼやいていたらしく、みったんが気を利かせて
買ってきてくれたのだ。 何故エンゼルパイなのかは本人もわからず(笑)


そして夕食前に事件発生。
抗生物質の点滴の針を看護婦に打ってもらっている最中、ボーッと横のベッドを見ていた正にその時!

隣の爺さんが、側転をするように横に飛び出してきたと思ったら、受身をとらず後頭部から着地!

ゴーン!!!!

鈍い音とともに、爺さんの頭から血がドバ〜!!!っと(^^;
どうやら足が悪いのに無理やり立って支えきれず倒れたようだ。
看護婦がどどーっと病室に来てシャーっとみんなのベッドまわりのカーテンが閉められる。

爺さんはそのまま別部屋に運ばれていった・・・・・。
その夜、爺さんは部屋に帰ってこなかった。

どうしたんだろう?と心配になるが、
夜中にガタガタ物音を立てる爺さんがいなくなり実はその夜、快眠できたのであった(^^;
耳栓も必要なし。

俺って嫌な奴?(笑)

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7. H16年9月17日 術後2日目

6時、目がさめる。
なんだか朝6時ぐらいに自然と目が覚めるような体になってしまった。

今日はなんか足がだるい。
一日中立っていた時のような足のむくみ感を感じる。
はやく包帯とれないかなぁ。。。。

朝10時頃、同じ病室に、前十字靭帯を手術したけど再入院という患者さんが
入院してくる。ここでは通称ホワイティーと呼ぶ(笑)

なんと、ホワイティーは退院後、
膝にばい菌が入り再手術というとんでもない経緯での入院。
(手術といっても膝内洗浄という30分ぐらいの手術)
当然、手術したばかりの
俺はビビる。 ビビりまくる。

そりゃビビるよ。再手術でっせ?
オペ時間が短いといったって、

また浣腸もされるんでっせ?

手術室で腰椎麻酔されるんでっせ?


俺には耐えられん。 自信あり(笑)


一方、今日の自分の予定はというと、昼前に血を抜く管が足から取れるそうだ。
これはすごい進歩だ。
この管がなくなれば、俺をしばる管はすべてなくなる。(朝、夕の点滴を除く)

はやく取ってくれないかなぁ。 ワクワクする。
そして昼前についに取る時が!

初めて自分の傷口をみることに、

包帯をどんどんとっていく・・・・・。

おおぉぉぉ俺の足が見えたぁ!
が、すっげー腫れてるんですが(笑)
「腫れ+むくみ」といった方がいいかな?

こりゃー朝から足がだるいわけだ。

で、管なんだけど糸で
軽くしばってあるだけで普通に足にささってる(^^;
管を抜くときも糸を切り、ただひっぱるだけ(^^;

管は膝横と皿の下の2箇所入っていた。
膝横を抜かれる時はなんにも感じなかったが、
皿の下は数cm入っていたらしく、抜かれる瞬間、「うっ!」となる(^^;

しかし傷口は予想よりはるかに小さくビックリした。

そして、またグルグル巻きにされるのかと思いきや、ギブスをふくらはぎと太もものところをマジックテープ
で固定するだけ。 写真はふくらはぎのところにマジックテープがありますね。

そして、傷にはバンソウコウを張っただけ。

手術して2日目にバンソウコウだけいいのかよ。。。。オイ。


管を抜いた直後の足。 赤く出血している2箇所が管がささっていたところでバンソウコウは計4箇所。
数時間で出血はとまった。その間はバンソウコウをまめに交換してもらう。

なにより心配なのは、ばい菌が入るんじゃないか???
ということ。
ホワイティーみたいに再手術は絶対にヤダ!!(笑)

でも、こればっかりは祈るしかない・・・・。


さて、心配とはうらはらに管と包帯がなくなるとすごく身軽。
身軽といっても、ギブスに足をのっけているので曲げることができないのだが、ともかく楽になった。

気をつけていればベッド上などでギブスを外してもいいようだ。はずすととっても快適(^^)


足から外したギブスを撮影。このギブスは手術中に各個人の足に合わせて作成されシーネと呼ばれる。
左側が足首、右側が太もものほうね。

さて、ここいらで私が受けた手術の内容を説明しましょうかね。

専門的な絵が手元にないので別のホームページへのリンクで説明させていただきます。
(手術を受けた病院とリンク先はなんも関係ありません)
http://frh.or.jp/?page_id=7587

このホームページに記載されているST法で手術を受けました。
ハムストリング筋を利用して2ルートを用いて十字じん帯を再建する方法です。

他にもBTB法などの手術が日本では行われています。
それぞれ特徴があり、スポーツによって向き不向きがあるようですが、最終的に完治してしまえば同じと言われているようです。
本当の完全完治とは5年後ぐらいでしょうかねぇ・・・・。先は長い。

私が手術したところは、十字靭帯再腱手術がとても盛んなところで、患者さんの中にスキーヤーが多いそうです。
先生の考えはスキーに向いているのはST法だとかで、この方法のようです。
ただ、他の競技の選手に別の手術をしているとは思えませんが・・・・(笑)

しかし、なんと本日のオペ人数は5人!!

一日に5人も再腱やるんですよ・・・・。すごいもんだ。

だから整形外科の病棟に膝十字靭帯の患者が常に5人以上はいるという状態。
夏休みなんかは、学生の患者でごったがえすそうだ(笑)

同じ怪我の人が沢山入院しているので、自然とみんな仲良くなる。
情報交換も盛んで、自分より1週間早いオペの人などからいろいろ聞きまくり

「自分も1週間後にはあのように回復できる!」

と、すごくやる気がでる(なんのやる気かは不明)

ただ手術前は浣腸だなんだといろいろ聞かされ、ビビらされるのが欠点だが(笑)
(自分はたまたま同じ病室に膝の人がいなくて術前に怖い話を聞かなかったんです。ラッキー)

更に安心できたのが、
看護婦さんの膝に対する熟知度が高い。
十字靭帯の手術件数が年間で約130件近くあるので、看護婦さんも場数をこなしているのだ。
だから、先生がいなくてもちょっとしたトラブルは看護婦さんでも余裕で対応可能。

これはかなり心強いと感じた。


さて、本日の予定は足から管を抜いたら特になし。
自分の中では風呂に入れないという問題がでかい。 うー風呂に入りたい。
体拭きタオルだけの生活があとどれくらい続くのだろうか・・・・。

そして夕方ごろまた寒くなってくる。
まだ微熱は続いているようだ・・・・・。

明日からCPMという機械の足の曲げ伸ばしリハビリが始まる。さてさてどんなもんなのかな??

そういえば、
隣の爺さんまだ帰ってこないな・・・・・。どうしたのだろう。

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8. H16年9月18日 術後3日目

実は手術をしてから洗髪をしていない。(当然、風呂にも入っておらず体はタオル拭きのみ)
現在の頭は整髪料をつけすぎてしまったような感じでベトベト気味・・・・・。

なんかかゆい。
もう駄目だぁ・・・・気にすればするほど、気になる。(--メ

手術後は体温が安定してくるまで頭を洗っては駄目と言われていたがついに
ついにOKが出る!!

病棟の洗面所の端っこに、床屋のような洗髪台があり頭を洗うことができるようになっている。
なにでに整形外科は風呂に入れない患者さんがとっても多い。

ついに!ついに頭を洗うことができた!

足が曲がらないので、洗髪台に車椅子を横づけして無理やり体をねじって洗う。

なんとさっぱりしたことだろうか!!
俺の髪の毛って、
こんなにサラサラだったっけ?(笑)


さて本日は昼すぎにCPMという機械を使った膝の曲げ伸ばしを行う。
術後初めての曲げ伸ばしだ。なにげに緊張。

CPMは午前と午後の一日2回、一回1時間の間ひたすら曲げ伸ばし。
自力で曲げ伸ばしをするのではなく、下の写真の機械に足をのっけて強制的に曲げ伸ばしをする。


これがCPMマシンだ!

曲げ伸ばしというと、ガシガシ動かすイメージがあるが、実はすご〜くゆっくり。
下の写真のダイヤルで速度調整ができるのだが
MAXの速さでも、1分間に210度の角度が動かない。 1分で210度ってすごくゆっくり。
比較として時計の秒針は1分で360度動くと言えばわかりやすいかな。


速度調整ダイヤルです。


初日のメニューは曲げ90度、伸ばし30度だ。
下のダイヤルで曲げと伸ばしの角度を調整する。
    
この写真は曲げ130度、伸ばし0度になっていますね。

さて、膝をマシンにのせるわけだが、ギブスを取った状態で足を高くもちあげるということが
初めてなのでかなり恐ろしい。

おそるおそる足をつかんでCPMにのせる。
さて、スイッチを入れてスタート。

ぬお〜速い! 速すぎる。

 曲げ伸ばしの速さが速すぎてビビる。
足をのっける前に動かしてみて、「のろいな〜」なんて思っていたが

すごいはやさだ!(汗)

最初はMAXの速さに設定できず、少し遅めでやる。
90度曲げるだけでも結構いたい。 健康な足の方なんて90度なんかへのかっぱなのに・・・・(^^;


こんな感じで足をのっけます。 足腫れてますなぁ(笑)

最初は、少し痛いがしばらくやると痛みはなくなった。
速度も全開(210度/分)に設定しても大丈夫。

CPMのメニューは一日10度ずつ角度が増えていく。明日は100度〜30度の予定。
CPMは何台かあり、CPMをやっている別の人と話をしていると1時間は結構早い(^^)


そういえば、
となりの倒れた爺さんはどこにいったんだ?
という病室での話題になり病棟内を車椅子で散策に出る。

整形外科病棟内を、ウロウロ。

・・・・・。

・・・・・・・・・。

発見!!

なんと手術が終わった人が入る術後室で酸素マスクをしているようだ(^^;
もしかして逝きそうなのか??

病室に戻って同じ、みんなに報告する。
することがない患者共はこういう噂が好きらしい(^^;

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9. H16年9月19日 術後4日目

膝の管が抜けて2日目だが、膝の内出血はまだ若干続いているようだ。
出血の量は手術の具合にもよって違うし、人それぞれの個人差があるので仕方のないところ。

先生いわく、靭帯の再建手術だと500mlペットボトルぐらいは出ていると思うよ。
とのこと。 結構出てるなぁ・・・・・。

しかも自分は内出血が多い方だというではないか・・・・・!?

でも、「
癒着がちょっと心配なぐらいで大丈夫大丈夫(^^)」と笑顔。


癒着??

癒着ってなんだよ〜??

どうやら間接や筋肉を動かさないと、内出血した血がその場で固まってしまい
筋肉組織や骨などとくっついてしまうらしい。

そうなると、間接や筋肉を動かし始めた時、突っ張る感じやひっかかる感じがして痛いというのだ。

実はその傾向がすでにあったりして・・・・・。

自分の場合、膝裏からふくらはぎにかけてローキックを受けたように内出血をしているのだ。
実際はふくらはぎ内で出血しているのではなく、膝の内出血が膝下におりてしまったらしい。
で、それが癒着し始めているみたい。

ふくらはぎを押したり(もんだり)、膝を軽く伸ばそうとすると猛烈に突っ張る感じがして痛い。

ぬぉ〜癒着開始!(T_T)


これは筋肉や間接を動かして癒着を地味にはがし、血が組織に吸収されるのを待つしかないようだ。
しかしまだ足をガンガン動かしていいという許可はでない。
ちゃくちゃくと癒着をしていくのであった・・・・・・(涙)


赤く囲った部分が内出血した血。
ここまで出血が表面に見える人はかなり珍しいみたい。
はやく、本格的なリハビリを開始したいと願うことしかできないのが悲しい。


さて足の曲げ伸ばしは自由までとはいかないが、逆に足の不自由な生活に慣れてきて
それなりに身の回りのことは自分でできるようになってくる。

すると看護婦さんが一気に冷たくなる・・・・。

これまた
露骨に(汗)

看護婦にとっては膝の患者さんは慣れっこだからだろうが、もうちょっと優しく・・・(^^;
病棟内の膝チームの話によるとだいたい
術後3日目ぐらいから冷たくなるのが定番らしい(笑)


一方、本日で朝晩の1時間の点滴が終了。
ますます、縛るものがなくなり更に自由に!

そんで今現在、唯一のリハビリメニューのCPMは100度〜30度。
ちょびっとだけ明日のメニューの100度〜20度をやって見るが問題なくできる。

調子いいぞ!(^^)!


そして最後に最近のサイドストーリーと化している隣の爺さんだが、
まだ術後室で酸素マスクを装着している。

本当に大丈夫なのだろうか??

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10. H16年9月20日 術後5日目


術後5日目ともなると、車椅子生活もだいぶ慣れてくる。
パラリンピックに出れるんじゃないか?と思えるような車椅子さばき(笑)
(絶対にそんな上手じゃないけど・・・・・・・)

なにげに車椅子は楽しい。
でも、これはいつか歩けるという自信があるからなんだろうな・・・・。
一生車椅子だとしたら、かなり凹むだろう。

が、お見舞いにくるみったんは車椅子を楽しそうにのっているのであった・・・・(^^;

後ろから出ている手はホワイティー・・・・。

なにげに先日から気になり始めた
癒着が結構痛くなってくる
なんていうのかな。。。つっぱる痛さというのか???

先生や看護婦は「仕方ないね〜」って感じで全然相手にしてくれない(^^;
完全に患者の訴えに対して慣れてしまっている(笑)

くそー癒着するのをだまって見ているだけというのが悲しい。
膝はCPM以外は怖くて曲げ伸ばしできないので、足首だけでもとキコキコと曲げ伸ばしを繰り返す。
これによりふくらはぎの筋肉を動かすことだできるのだ・・・・。

しかし手術をした方の足は細い・・・・。
1週間足を使わないだけでこんなに
しょぼくなるもんか??

午後に車椅子で、病院の外に出てみる。
外といっても、玄関からちょこっと出るだけだが・・・・。

出た瞬間。

「おおおおお 外だぁ!!」

しかし、 歩いている時には全く気にならない段差が、車椅子だとすごく大変。
バリアフリーって大切だよなぁ。

約1週間ぶりの外の空気。
ずーっとエアコンの効いている病室にいたから気がつかなかったがまだ外は暑いんだなぁ・・・・。

30分程、外でだらだらして中に戻る。
あまり汗をかくと、風呂に入れないから後でつらくなる。
そういうわけでそそくさと病棟へ。


病棟に帰りぎわ、術後室の前を通ると・・・・。

あれ?となりの爺さんがいないぞ!
どうしたのだろうか?

一般病室にうつったのか?
それとも・・・・?

謎が謎を呼び、病室でも話題に(笑)
さて、どこにいったのだろうか?


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11. H16年9月21日 術後6日目


明日から予定では、リハビリ開始で松葉杖の歩行が許されるはず。
そこで、靭帯に無理な力が加わらないように保護する装具を膝に装着するわけだが
その装具を自分の足の太さに合わせる予定。

装具ではctiなどが有名だが、私の病院で汎用性の高いプレイビー(だったかな?)
という装具を一般的に販売しているそうだ。

ctiなどの装具は完全に型を取り100%オーダーメイド製となる。
数年前までは、私の病院でもctiを薦めていたらしいのだがここ最近下記の理由から使用をやめたらしい。
通常装具を作成する時期は、手術をした後が一般的で膝が腫れている状態で作成する。
すると腫れが引いてくるとブカブカになってしまう可能性があるそうだ。
(逆に、手術前に作ると術後に足が腫れて入らなくなってしまうらしい)

プレイビーは、ももとすねのところが鉄板で作成されているのでグイッっと曲げてやるとその場で
調整が可能というわけ。 お勧めの理由はいつでも足にフィットさせてることができるということらしい。

ただ装具屋いわく、「自分ではやらないでね」 とのこと。
へたにいじると関節のところが歪んでしまい、動きが悪くなってしまうそうだ。

ってわけで、装具を外すまでのアフターサービス(調整料?)込みの値段。

で、いくらかと申しますと・・・・・。

12万円

え?見えない?






12万円でっせ!

信じられる?こんなもんが12万円。
儲かるよな〜。なんてたって装具を持っていない患者は購入を断れないからね(^^;

まあ、病院内に装具屋が出入りしているので、儲かっているのは病院ではなく装具屋なんだけど。
でも、年間で130件以上の手術をしている病院に入れてもらってるんだから、病院も
当然大きな見返りを受けているんだろうけど。

130件×12万円=1560万円 すげ〜。

実は、医療用装具というのは医者の証明書があれば1ヶ月後ぐらいに7割返ってくるんですよ。
だから実質患者の負担は4万円弱なんですけどね。 それでも高い。

さて、その装具とは下記のような物です。
 
横から見た感じ。                   実際に装着した様子

ちなみに、装着写真は私ではありませんので(笑)

なんと、この装具は
基本的に24時間装着するのが原則
もちろん風呂ではしませんよ(--メ

膝靭帯に対する無理な外力を防ぐものなので、寝ている状態(力が入っていない無意識の状態)
の捻り防止の役目もありで
寝る時も装着する。うざい・・・。


さて、足の太さにあわせて調整してもらったが、膝を中心に太ももやふくらはぎが腫れているのでかなり大きめの状態。
だんだん膝の腫れが引いてくるとブカブカになってしまい、歩くと装具がずりずり落ちてしまうそうだ。
そうなったらまたサイズ調整となる。

今まではシーネ固定だったので、装具になると車椅子に乗った時、足を下ろすことができる。
こいつは楽だ!

明日から、足が動かせる(リハビリ開始)ようになると思うよワクワクして夜はあまり寝れなかった(笑)

それから、本日隣の爺さんの情報は入ってこず・・・・・。


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12. H16年9月22日 術後7日目


手術をしてちょうど1週間。
今日は採血を行い、血の成分を調べる日。

何の検査か?というと、「CRP値」という体の中で変化がおこった場合に上下する数値を調べる検査。
数値が高いほど、体に異常があるとして体が頑張っているということだそうだ。
ちなみに8月17日の入院前の採血では
「0.03」 手術直後は「4.65」

さてさて今回はいくつかな?

朝、起きたら朝食前に採血室へ向かう。
特に順番待ちもなくすぐ採血してもらえた。

検査の結果は明日にわかる。

やはり採血室の人達は採血のプロなだけあって、
病棟の看護婦達より数段上手だ。
全然痛くない。 すごいなぁ。

下手くそな看護婦がやると血管の中に針を刺した後、内側から針でまた血管を刺してしまったりと
失敗をすることがあるし・・・・。(そうすると内出血みたいになります)

そして、ついに!今日はやっと
車椅子から立ち上がる許可が出る日である(笑)

昼過ぎ、リハビリ室に向かう。もちろん車椅子。
心はワクワク!

が、まっていたリハビリは地味だった・・・・。

リハビリのいきなりしょっぱなはこれだ!



何これ???


ねっころがって、壁に両足をつけます。
そして、健康な足を下にして手術した方の足をのせます。
(この絵では手術した方の足が左足)

準備ができたら、健康の方の足の支えを弱くして手術した方の足の力で
ゆっくり壁沿いに足を下ろしたり上げたりします。

すご〜く簡単なことなんですが


できんとです!!!


力がでんとです!!


(T_T)

膝の関節が硬くなってしまっているのと、筋力低下・・・・・。
はぁ・・・・。


他にもリハビリをしたけど、しばらくメニューが変わらないのでそのうち紹介します。

そんで、松葉杖を初めて使用。
ちょっとぎくしゃくするけど、結構歩ける。 俺っていけてる?なんて勘違いする。

でもやっぱ自分の足で歩けるっていいね。
ただ、
癒着が猛烈に痛い。この痛さ尋常じゃないっす。
なにげに一番辛いのは癒着かもしれん。


リハビリ終了後、病棟に戻ると
隣の爺さんの情報が!

なにやら元々内臓が悪いらしく、それが悪化したため内科に移動したらしい。
逝ったわけではなかったのだ。 あ〜よかった。

でも、悪化ってなにが? 気になる・・・・。


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13. H16年9月23日 術後8日目


最近なのだが、ベッドや車椅子から立ち上がった直後に、怪我した足の方に
「ドバーッ!」っと血が下がるような感覚になる。
これが結構痛くて不快なんですよ。
この症状は10秒から20秒くらい続く。その間はひたすら耐えるのみ(笑)
どうやら自分だけではなく、結構このような症状になる人がいるようだ。

原因は
毛細血管らしい。

しばらく動かしていないと血管が退化するとかしないとか・・・・。
しばらくは続くようなので、我慢するしかない。

本日は祝日(秋分の日)のため、リハビリ室がお休み。
これからハビリをやるぞーと気分が昨日盛り上がりあがっていただけガックシ(T_T)
祝日が嫌だなぁと思ったのは人生初かも(笑)

仕方がないので病棟内でリハビリをすることにする。
昨日、解禁になったばかりの松葉杖でぐるぐると歩きまくる。

 ぬぅ・・・。足のむくみがだるい。

長時間立ち上がっていると、手術した方の足がパンパンになってしまうのだ。
どうやら、足の血を心臓に送るポンプ機能がかなり低下している模様。

そして、昨日に続き癒着も痛い。
中で血が固まって他の組織どうしがひっぱられているのがよくわかる。
こればかりは動かすことで改善を努力するのみ。

そうそう、最近CPMの話をしていなかったが設定角度は
現在、
曲げ120度-伸ばし10度。
ここまで行くと、だいぶ足の稼動域は広くなる。
ただ、すばやく動かすことは無理で、
クレーンゲームのように慎重に直線的にしか動かない(笑)
ウィーンって感じかな(^^;

松葉杖を使って歩くようにようになり、少しびっこを引きながら歩く。
ふと考えて見ると、


今までどうやって歩いてたんだっけ?(^^;


そんなこと普段は意識をしてないから、当然わかるわけない。
リハビリの先生いわく体が覚えているらしい。
いわゆる癖ってやつもその部類。

だから怪我をして時間が経っている人などで、かばう歩き方を長い間続けている人は
正しい歩き方がなかなかできないらしい。
自分もまさにそれで、怪我をしている左足が右足より少しガニマタ気味になっている。
生活には支障はないし、ずっと骨格のせいだと思っていた。
ただ、スクワットやスキーをすると太ももから膝にかけての外側のスジが
痛くなることがよくある。
その原因が今回のリハビリで筋肉のつき方が悪いというこが判明。

ガニマタというのは、膝内側の筋力がたりないことによる場合が多い。
外側の筋力に多めのテンションをかけ、内側の筋力をあまり使わない動作。
膝が内側に入るニーインという動きを繰り返すと、外側は使いすぎの腱鞘炎
のようになり、内側は退化していく悪循環。
自分はニーイン=通常の動き になってしまってるもんだから面倒なことになった(笑)
筋力バランスを戻す一番のトレーニングは、意識して正しく歩くことである。
これから歩き方改善月間、いや年間に突入するのであった。

さて、今後の展開はいかに?


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14. H16年9月24日 術後9日目


さて、先日の血液検査結果だが、検査結果は
「1.63」でした。
まあ何も言われなかったので普通の下がり方なんでしょう(^^;

麻酔の後遺症が抜けてきたのか体調がぐっとよくなり体温も安定してきた。
リハビリ2日目に向けて気合が入る。
午前中に手術後ちょうど1ヶ月(退院して2週間ぐらい)と言う人が、
病室にホワイティーを見舞いにやってくる。

かなり普通に歩いているではないか!?

自分の目には手術後1ヶ月というと、ほとんど私生活の歩行には問題ないように見える。
1ヶ月であそこまで回復するのかと思うと俄然やる気に(笑)

さて、リハビリ室でのリハビリ内容に「電気」というものがある。
その電気というのは、俗に言う電気マッサージ機のことで
よくお笑いとかのバツゲームで使われているやつ(笑)

どこに電気をやるのかというと、手術をした足の内太ももに張りつけ電気マッサージを行うのだ。
電気を通して血行をうながし、筋肉を活性化させるのだ。

実は、怪我をすると内転筋がすごく衰えるらしい。
9月23日の日記にも記述したが、
ガニマタになるというのもこの内転筋が原因
年をとって、ガニマタになったという人もこの筋肉を疑うべきでしょう。。
そういえば、ずいぶん前のあるある大辞典でもやっていたな(笑)

その電気マッサージなんだけど、自分で電気レベルを調整する。
レベルは10段階で、とてもじゃないけど10なんかにできない。

10にすると筋肉が

きゅぅ〜〜!!

っと締まり、猛烈に痛いのだ。
最初は5ぐらいから、ゆっくりあげていき最後は8ぐらいで限界。
しかし、ホワイティーは
いきなり10! 奴はおかしい(^^;

しかもいたずらで、いきなり10に目盛りをあげられて、
筋肉がビキーン!となりすごく焦る。

いたずらはやめよう・・・・(^^;

さて、隣の爺さんの情報が入ってくる。
悪化と数日前に聞いていたが、どうやら 糖尿病になったらしい。
糖尿病は傷口が治りにくくなってしまうとても怖い病気。
ひどくなると傷口から体が腐ってしまうのだ。

隣の病室にいるおやっさんは、片足がない。
何故かというと・・・・

数年前に足の小指をふとことで怪我してしまったらしい。
そこから壊死がはじまり、足首から下を切断。
しかし、その手術傷が治らず今度は膝から下を切断したのだ・・・。
その傷が治るかどうかはまだ不明。

糖尿病は怖い・・・・。

気をつけようと心に決めたのであった。


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15. H16年9月25日 術後10日目


本日は土曜日。
リハビリの先生(担当医とは違います)も病院に雇われのサラリーマンなので普通は休み。
だが、交代制で1ヶ月に1回出ているそうだ。
今週はその1回が私の担当のリハビリの先生。 これはラッキーである。
ということで、平日とは変わらないリハビリをすることが出来た。

最近思うのだが、入院前にインターネットで十字靭帯のホームページを結構調べて情報を入手しておいたが

記載されているような苦労がない(^^;

周りに入院している十字靭帯の人達も同じような感じ
いいことなのか、悪いことなのか・・・・・。


本日はリハビリの先生に膝の皿のマッサージをしてもらう。
皿が内出血により動きが悪くなるそうだ。
その皿のマッサージとは、皿を気合で上下左右で動かす。

これが痛い!(T_T)

疑問に思うのが健康側で試しにマッサージをやっても同じくらい痛い。
これはきっと手術とは関係なく痛い人は痛いのだろう・・・。

先生は
「我慢(--メ)」とまるで人事である・・・・。
怪我や病気ってのは、なってみないと気持ちはわからないものである。
しかしそんなことは言えず(T_T)

あまりにやられすぎて、少しブルーになり、皿マッサージ恐怖症になった(^^;

そうこうしていると先生が、ふくらはぎの癒着に対して強力な有効アイテムを持ってきてくれた。

それはこれだ!↓


何これ?

これは、アイスマッサージ機。
なんともちょっとエロイ格好だが、この中に氷を入れて痛い所を先端でこすると

気持ちいい! 超気持ちいい! 
ちょっと古い・・・。
(何年後かに見たら意味不明だろうな)

こいつは斬新なアイテムだ。
別に病院用とかではなく、筋肉痛になった時などにもすごく有効なアイテムだと思った。
スキー帰りにパンパンになった足などにやったらさぞ気持ちがいいことだろう。

ちなみに病院の現物はかなり頻繁に使われているようで、持つところの皮部部分が

おやじ臭い(T_T)

これは・・・・・

が、がまんしかない・・・・・。

匂いは別として、機能はすばらしい!
購入するぞ!という勢いで調べてみると「クリッカー」というらしい。
http://www.maiple-nagoya.com/fs/shinkyu/3613

しかし値段が高すぎて購入断念(^^;

アイスマッサージをすると、すごく足の伸びがよくなる。
ふくらはぎがつっぱる感じがかなり和らぎいい感じ。

なんというのかな・・・・。
今まで足を足首を伸ばすと、普通に痛かったのが
こっている時などに伸ばす心地よい痛さに変わったのだ。

足の伸びがよくなると、一気に歩き方もスムーズに改善されてくる。

なんか松葉杖を片方だけにしても歩けるぞ。
これって片松葉ってやつじゃない?


しかし、まだ無理をしてはいけないらしく松葉杖は両方使うようにと言われる。


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16. H16年9月26日 術後11日目


今まで、左足全体が腫れていたが太ももの腫れはだいぶ引いてきた。
健康側の足より
断然太かったのが、今度はみるみる細くなっていく(T_T)

装具も4日前にあわせたのが、太ももの所がガバガバになってしまった。
装具屋さんに太ももの所のサイズを治してもらわないと。
サイズ
可変可能装具プレイビーのありがたみをここで分かった(^^;

一方、ふくらはぎ腫れているというより相変わらずむくんでいる。
こっちはあまり術後とサイズ変わらず。

本日は日曜日なのでリハビリはお休み。
なので、病室や病棟を歩き回り自主トレ(笑)

先日も書いたが、正しい歩き方って今まで考えたこともなかったが、いざやろうと思うとできない。
まるで字のうまい下手のようで、治したくても治らない。

自分の歩き方も、もともとちょっとおかしい。
もともと変だったのが、怪我をして更におかしくなった。

この際だから正しい歩き方を身に付けるべく練習開始!

で・・・・・。

ただしい歩き方ってどうやんの???

と悩んでいるところいい情報がありました。

それは、スキーグラフィック10月号の記事
「膝十字靭帯の怪我からのカムバック」
という内容。

なんとタイムリーなネタなんだ!

実はこの記事の執筆者は私の主治医であったりもする・・・・。
だから先生に聞いても同じなんだけど(^^;

で、歩き方特集がしてある。
そこで重要だと感じたのは下記の内容。

※2004 スキーグラフィック10月号 より掲載

うーむ、こんなこと意識したことないからやれと言われてもできない(笑)
なんとなくできている気はするんだけど・・・。

それから、
足をどう前に送り出すのかもわからなくなってしまった(^^;

つま先で地面を蹴る

かかとを引きあげる

足をのばして前に伸ばす。

かかとから着地。

これであっているのか・・・。
こんなことは本に書いてないし、考えたこともないから正解がわからない。
健康の足の方は普通にできるので、動作分析をしてみるがわからん。

無意識とはこういうことを言うのだと改めて実感。

そうこうしているうちに、
なんと松葉杖なしでも歩けることが判明
術後11日目で松葉杖なくても歩けるのか・・・。
自分で意外だと思った(笑)

ただ先日、もうちょっと松葉杖を使ってと言われたので黙っていよう(^^;
明日あたり片松葉にしていいか聞くことにする。

その夜!カップラーメンを食べた。

うめぇぇぇぇ〜〜!!
↑ミスター味っ子のイメージで(^^; 古い・・・。

いや〜本当にうまい。病院以外の味に久々に触れた瞬間だった(笑)

又、夜中にF1GPがあって、見ようと思っていたが余裕で爆睡。
もう病院生活に完全に馴染んでしまった自分が悲しい(笑)


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17. H16年9月27日 術後12日目


朝、看護婦さんに
抜糸をすると突然言われる。
予定ではあさっての水曜日と言われていたのに・・・・。
術後だいたい2週間で抜糸らしいが、あくまでもだいたいらしい(^^;

抜糸をした次の診察でシャワーをあびてもOKとなるのが通例みたい。
術後から体を蒸しタオルで拭いているだけなので、はやくシャワーをあびたい!
なんか股間が
カップ焼きそばUFOの湯切りの時の匂いがする気がする(爆)
おしりは、トイレがウォシュレットなので一応清潔(笑)

10時に先生がきて抜糸。

チョキンチョキン・・・・。
糸をハサミで切り、ピンセットでピッと引っ張り取る。

ちょっとチクっとするがたいして痛くない。

で、抜糸した後は↓

  
   
正面から見た感じ           右側から側面を見た感じ


大きな傷はこの3箇所のみ。
膝の両脇のやつが内視鏡を入れた跡で、下の1個が靭帯をとめる金具をいれた傷。
後は太ももに、靭帯を膝内に通した時についた針穴の小さい傷が2個あります。
(これは写真ではわからないぐらい小さい)
女性の奴はもっと丁寧に縫ってあったような気がします(^^;

一応、まだ傷にはバンソウコウを張っておくように言われる。

まだ、だいぶ腫れてて膝のくびれがない状態になっていますなぁ。
まさに大根足とはこういうのを言うのだろう。

実は、これは腫れが半分、むくみが半分。
ふくらはぎは下半身の第2の心臓なんて「みのもんた」が言っていたが
まさにその通りらしく、ふくらはぎの筋肉がパワーダウンしているため、
血や水分がふくらはぎに貯まってしまいむくんでしまうのだ。

なにやら腫れは普通だが、むくみが一般の人より多いと言われた。
まあ、異常ではないので気にすることはないとも言われているが、やっぱねぇ・・・。

そこで、アイスマッサージに続き
NEWアイテム登場!



なんじゃこれは?

って、むくみ解消アイテム、一般名は
ストッキング、又はタイツともよばれる(笑)

普通のストッキングと違い、片足しかない。
筒状になっており、長さは足首から膝上まで。
病院の売店で売っている。 1000円なり。

で、これを装着して1時間もベッドで寝ていると
本当にむくみがなくなるのだ。
なにげにすごいアイテムだ・・・・。

むくみがとれた後に足を下げると、どば〜っと血が下がり
足が赤くなる。
で、
あげると白くなる(^^;

長時間下げてると、上げても赤いまま戻らなくなる(T_T)


そうそう、本日リハビリ室で片松葉でも余裕であることをアピールしたらOKが出た。
片側だけの松葉杖になると、
片手に荷物が持てるのでだいぶ楽
だいぶ自由に動けるようになってきたぞ。


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18. H16年9月28日 術後13日目


朝起きると昨日より格段に
足の調子がよい。
一晩寝るとグンとよくなるのがよくわかるのがうれしい。

手術をすると、膝を深く曲げることと足を伸ばすのがつらくなる。
理由は簡単。

痛いから(^^;

まあこれが一番の理由なんですが・・・・。
もうちょっと詳しく書くと。

膝が腫れている状態は、野球観戦などで飛ばす長風船を想像してください。

空気がパンパンだと、折り曲げにくいですよね?

あんなイメージです。
だから腫れが引いてくると曲げることはどんどん楽になってくる。
しかし、曲脚130度をすぎた辺りからは靭帯にテンションがかかる方向なので
日常生活の曲げ程度(体育座りぐらい)なら問題ないが、正座は1年間しない方がいいと指導された。
(実は正座をしても大丈夫らしいが、する必要がないなら術後1年ぐらいたって
靭帯がしっかりしてからすれば、より安全とのことらしい)

逆に

伸ばす方向は、靭帯に負荷をかける運動なので膝が痛い。
なにやら伸展が20度以下になってくると、靭帯が突っ張ってくるらしく動きが悪くなる。
ただ
伸展が0度にならないとスムーズに歩けないので退院までには0度が目標である。
(膝を伸ばし切らないで歩いていると、びっこを引いてる状態になる)


そこで、さらに新たなリハビリ秘密兵器登場。

それは


ずば伸び!


 


なんじゃこれは







どうやって使うかというと、寝っころがり下記の写真のように足をのっけて
膝をピーンとひっぱります。

足にはムクミ防止のタイツを装着しております!


これを約10分もすると、本当に膝が伸びます!
しかし、
今度は伸びたまま曲げるのがつらくなりますが(^^;
(長い間曲げていたり、伸ばしていた後に関節を動かすと辛いあれと同じです)

このずば伸びを一日2回ぐらいやると、日に日に足の伸びがよくなります。
これはすごいアイテムですよ。
ちなみに、このアイテムは病院オリジナル、手作りだそうです。
リハビリ室で大量に作成してあり、靭帯断裂組みんなで愛用してます(笑)

歩行の方は、
夕方ぐらいから松葉杖なしでもほとんど歩けるようになった。
明日、松葉をとってもいいか先生に聞いてみよう。

そして、
明日から風呂に入る許可がでた。
早く明日にならないかなぁ!


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19. H16年9月29日 術後14日目


今日は、なんと
自分より2日あとに手術した女の子が退院する予定。
自分の手術が9月15日で、彼女は17日だからまだ術後12日だ。
抜糸して翌日、片方の松葉杖を持っての退院だ。気合入ってるわい。

私の手術した病院は、基本的に普通に社会復帰できるまで入院を薦めるという感じ。
別に1週間で退院してもOKだが

「生活が大変ですよ・・・」

ということで、退院許可は一応術後2週間を目処にしているみたい。
2週間目以降は、入院していたい人は病院でリハビリを続けるというパターン。
ほとんどの人は、2週間ちょいで松葉杖がとれて支え無しで歩けるようになってから
更に1週間ほどリハビリを続けて、
生活への安心感を手に入れて退院するパターン

自分の場合は、仕事があるのでそんな悠長なことを言っていられず
松葉杖がとれて、
ちょびっとだけ安心感を手に入れた退院する予定

だから、松葉杖を早く取りたくてしょうがない。

リハビリ室で、松葉杖無しでも歩けることをアピールしまくる(笑)
あっちへウロウロ、こっちへウロウロ(^^;
リハビリ室にリハビリ用階段があるのだが、登ったり降りたり・・・・。

ただ、やっぱり階段の下りはきつい。
怪我した足の
「筋力が落ちている」のと、力を入れるのが「怖い」「痛み」の3つから
足を深く曲げた状態で体重を支えられないのだ。
だから「どすん」と落ちてしまう。
スムーズとはかけ離れた動きだが、こればっかり時間が解決してくれること。
努力ではなんともならん部分もあるので仕方がない。

この頑張りが認められてか
松葉杖無しでもいいとの許可が出る。
ただ実際は長時間歩くときは松葉杖がないとちょっと辛いのも事実。
だから松葉杖無しで歩く練習をどんどんしないと!

そしてそろそろ自分も退院の日付を考えはじめる。

さて、
いつ退院しようか?

実は心の中であさってかな?と思っていた。
これにはきちんと理由がある。
その理由とは後ほど。

そうそう、退院するまでに自分のMRIの画像をもらっておこうと思い
MRIのコピーをもらうことができるのか聞いてみる。
すると一枚630円とのこと。
予想よりそんなに高くないな。

一枚のMRIには縦断面や横断面などいくつもの断面が載っている。
そのMRI、片方の足だけで4枚もあるのだ・・・。
自分は両方の足をMRI撮影しているので、両方ともほしい。
そうすると8枚もあるので、全部買うと5040円(^^; 高い。

そこで、先生によくわかる膝の中心の縦断面が映っているMRIを
左右それぞれ1枚映っているものを選んでもらうことにした。
ってなわけで、MRI写真代は1260円。

そしてその夜は、
念願のお風呂!
いやー人間、風呂に入るという行為は非常に大事だと改めて実感。
下半身が洗えるというのは感動であった。
久々にすっきりして、よく寝れた。

幸せ・・・。


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20. H16年9月30日 術後15日目


本日も自分より後に手術した女の子が先に退院していった。
また遅れをとった(^^;

足の調子は昨日より更によくなり、苦手な伸びも好調である。
松葉杖なしの歩行の安定感もだいぶ出てきたし
自分も明日退院したいと申告したところ、「OK」とのこと。

よ〜し退院決定だ!(^^)/


本当は、退院後すぐにバリバリ働きたくなかったので金曜に退院し、
週末を家ですごした後に月曜から出社というパターンが狙い。
まさにその通りの日程で退院できる(^^)

退院申告した時に昨日頼んでおいたMRI写真のコピーをいただいた。
その時改めて詳しい説明を受ける。


これは
正面からみた膝のレントゲン
この赤い線の所を横からみたMRI画像が下です。

  
怪我をした左足(手術前)          健康側右足  

赤い丸で囲ってある所が前十字靭帯のある場所です。しかし左側は右側に比べて
あるのかないのかよくわからない映像になっています。(実際ないのですが)

このなくなった靭帯を下記の絵のように骨にトンネルをあけて、
自分の足から採取した
ハムストリング筋を十字靭帯のあった位置に固定
します。


この
トンネルに穴をあける位置などに病院のノウハウがあり術後の調子に影響が出るそうです。。
私の病院は、再腱靭帯を2本いれています。
ですので、私の膝の中には前十字靭帯が2本あることになりますな(^^;
(トンネルは上2箇所、下2箇所あいてるということ)
その
トンネルが骨の再生で埋まれば、靭帯がくっついたということになります。

しかし
靭帯はくっついても強度の問題があります。 
実は、移植靭帯は一度壊死をして繊維質だけになった後、その繊維質に
血管が入り込み靭帯が再生して行くという過程で成長します。

術後1ヶ月で完全に
壊死
(最も靭帯が弱い状態というのは術後すぐではなくて、1ヶ月ぐらい後)

その後、6ヶ月ぐらいかけて再生していく。
この再生時間というのは人それぞれで医者にもはっきりわからないらしい。
あくまで一般値が6ヶ月というだけ。

術後1年後に抜釘(靭帯をとめている金具をとる手術)をするが、
その時に再度膝の中を見るまでは関節の触診しかわからない。
私の病院は、安全を見て1年は無理をしないでほしいと患者に指導しているそうだ。。

ただし
再生した靭帯は、本来の靭帯の50%〜80%ぐらいの強度しかない
言われており、術後も受傷者ということを忘れてはならない。
(やはり若いほど復活率は高い)

実は、このようなことがかかれた冊子を手術前に渡される。
だから手術前にほとんどの患者さんは概要の知識を得れるシステムが良心的。
逆にいうと、膝の患者が多すぎてもう流れ作業なんだけど(笑)

さて、本日リハビリのメニューにはスクワットが加わり、通常の筋トレメニューにだいぶ近づいてきていた。
よ〜し頑張りますか。

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21. H16年10月1日 術後16日目 退院


ついに
退院の日がやってくる。

普段は午後がリハビリなのだが、午前中にリハビリを変更してもらいリハビリをしてからの退院予定。
退院するにあたり、家でのリハビリを行う際での指導をしてもらう。

どれくらいの間隔でリハビリに来ればいいのか?と聞くと、
指導した内容を家でできるなら、そんなにこなくてもいいよ。
ただ、これるなら沢山来てもらった方がいいかな?
とのこと。

毎度思うが事前にインターネットで収集した情報とかなり違う(^^;
かなり楽観的である。
本当にいいのか?と思いつつ、一応週1回ということにした。
しかし今度のリハビリは仕事の関係で、
2週間後なんですが・・・というと
別にいいですよ。とのこと(^^;オイ

当日はみったんに車で迎えに来てもらう。
松葉杖は無しでも構わないが一応安全のため、レンタルで借りていくことにした。

さてさて、病院での会計。
値段は予想していた通りの値段なので特に驚かず。

その全貌はこちら


病室などで挨拶をすませ、退院をした後は外食でもしますか
とのことで、ラーメンを食べにいった(笑)
いや〜うまい!
味が濃い物を久々に食べたので、感動でした(T_T)

で、そのまま会社に出社(^^;
思わぬ用事が入り出社しなければならなくなった。
出社後みんなに「だいじょぶ?」と聞かれると思いきや、結構あっさりしていた(苦笑)
約2時間働いて、撤収。

夕飯前に退院したばかりの足でも撮影してみるか。。。
ということで撮影したのがこの写真。



右足が
もりっとしてるのに対して、なんと左が細いことか・・・。

太ももは筋肉がなくて細く、膝は腫れているので太い。
まさに
サリーちゃんの足のようにずん胴状態
入院中はふくらはぎも腫れていたので、これより更にずん胴だった(笑)
よくここまで復活したもんだ。

そして、写真撮影をした後に夕飯。
「から揚げが食べたい!」ということで、作ってもらい沢山食べたが
夜中に
猛烈な腹痛に襲われ、半死状態(T_T)

いっぺんに昼から脂っこい物を食べ過ぎて、体が受け付けなかったらしい。
明日医者に行こう・・・・。


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22. H16年10月2日 術後17日目 自宅


退院して1日目

いや〜今日が週末(土曜)でよかった。
会社にとても行ける状態じゃない・・・腹痛で(^^;
ここ数年にない腹痛のため医者へ(^^;

診断結果は、
食べ過ぎでしょうとのこと(笑)
薬をもらったが午後も微妙に腹痛が続いている。

今日は特になにがあるという訳でもなく家でごろごろ。

とりあえず、
リハビリグッズをDIYで作成しようと思い
ホームセンターと100円ショップに買出しに行く。

でも腹は痛い(T_T)

で、買ってきてDIY作成したものはこれ
     

なんじゃこれは3
12はこちらをクリック(笑)

いったいこれは何か?というと、
床に体育座りのような体勢になり、膝の曲げ伸ばしを行い稼動範囲を広げる
リハビリがあるのだが、足を乗せて動かす台。
そして、その膝の稼動範囲を測定する測定器。

これで、ますますリハビリ室に行かなくてもいい?(笑)

膝の方は、特に問題もなく昨日よりは調子がいいといったところ・・・。

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23. H16年10月15日 術後1ヶ月


手術をして1ヶ月たちました。
なにげに退院してリハビリに仕事の都合で一度も行っていません(^^;
しかし先生はこれたら来た方がいいけど、これないなら家で
ある程度やっていればいいよ・・・とのこと。
もう何度言ったかわからないが、よくインターネットなんかで見る苦しいリハビリ!
なんていう情報とかなり違う(^^
;

リハビリといっても、やってはいけない運動がいくつかあり
それを除けば通常の筋力トレーニング。
そのリハビリ内容を病院でやるか、家でやるかの違いなんだけど。

前十字靭帯というのは、足を完全に伸ばした状態と
完全に曲げた状態に負荷がかかるらしい。

まず
具体的にい言うと、ボールを蹴った時などに足が真っすぐになった状態から、
勢いで更にすねが前に行こうとする時などに負荷がかかる。
だから、
足下を止めようとしない急激に伸ばす運動(ボールを蹴ったりとか)は禁止。
また、足首などに高負荷をかけて足を伸ばそうとしないこと。


次に
屈曲角度を140度以上曲げない。
140度というと手を使わず足の力だけで、ふくらはぎを引き寄せたぐらいの角度。
言い換えれば正座をするなということだ。
140度以上は靭帯を強引に引っ張ることになるらしい。
この曲げに関しては医者によってかなり指導方法が違うみたいで
私は骨や靭帯などの構造の理屈から言えば、曲げても問題なさそうに
思えるが、先生が言うんだから曲げないでおこう。

後は、
膝をねじらない。足首と膝の向きを必ず同じにして運動をすること。
これは歩くときも注意をしなければいけないと言われた。
(装具をつけていれば問題なし)

この3点を守れば室内で自由にやってよいとのこと(^^;

あ!まだありました。
術後の時期に応じた、常識的な運動量にとどめる。
要は無理をしない。
(これが自分でできない人は頻繁にリハビリ室に通うしか方法はない)

正直、スタスタと普通に歩けます。たぶん見た目はほとんど一般人。
ただ階段を降りるのがギクシャク。
スクワットなどもリハビリメニューに入り、本格的な筋トレ開始です。
自転車もOK(^^)
なにげに嬉しいのは術前に比べ、歩き方がかなり改善されました。
正しい姿勢での歩き方とというのかな・・・・(笑)
歩き方の矯正というのは、普段はとても難しいですからね。
(実はなんども術前に試みたことがあったりして)
術後は嫌でもやらないといけないのでちょうどよい機会でした。

まだ股関節から下はブンブン振り回すように使うことができないので
なにをするにも慎重に動いています。ですので動きは遅いです(^^;
これからもリハビリを頑張って行きたいですね。

診察の時に自分の足のレントゲン写真を携帯で撮影しました。

レントゲンと概略図を対比させてみましたのでわかりやすいと思います。

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24. H16年11月15日 術後2ヶ月

なにげに本人は絶好調のつもりです(^^;
ただ、知っている人が見ればやはりおっかなびっくりの所があるようです。(あたりまえ)

装具は太めのズボンの中につけており、歩き方もだいぶ普通になりました。
健常者と見分けはかなり難しいかと(笑)
自転車もバリバリ乗れます。
なにげに装具がなくても全然歩けるようになってしまいましたが
外に出る時はきちんと装具を装着しています(^^)V
まだ走ることはしていません。医者の許可はまだまだ先のようです。
無理は禁物なので言いつけは守っています。
腫れもだいぶ引きました。こればかりは人によってだいぶ違うので医者も時間が
解決してくれるとしか言いません。
自分の場合はもう一息で、完全に腫れがなくなります。

リハビリは週1回。
実は、週1回のリハビリというのは、ほとんど効果がないそうで
別にリハビリにこなくてもいいと言われる(^^;
あのぉ・・・。まだ術後2ヶ月しかたってないんですが・・・。

で、私のではないのですが抜釘した実際の物を見せてもらいました。
(私のは夏に抜釘予定です)
この釘は、以前9月17日 術後2日目に出てきたホワイティーのもの。
なんと、まだ膝の細菌がなくならず入院している・・・・。
で、釘が悪さしているのかもしれないということで、
再再再手術(なんと4回目!)で抜釘してしまったのだ。
術後約3ヶ月で釘をとってしまうという異例の事態。
病院としても何百人と膝を手術しているが「初」らしい。
靭帯ならなぬ人体実験状態(笑)


  
左:すねの方に入っている釘
右:人工靭帯部分


ペットボトルに対してこれぐらいの大きさ


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25. H16年12月15日 術後3ヶ月


3ヶ月目検診に行ってきました。
レントゲンを見た限りでは、ドリルで穴をあけた骨もだいぶ元に戻ってきているそうです。
とりあえずそうなんだと納得(笑)

通常は3ヶ月目の診察の後ぐらいに、筋力測定を行い、結果によって
軽いジョギングなどのOKがでるのだが、次回病院に行く予定が都合により
1月の中旬(T_T)
残念ながらジョギングは4ヶ月目までおあずけです。

リハビリの方は先月
「別にこなくてもいい」と言われたが、家にはないマシンを
使ったリハビリがしたかったので、週1回で通っていた。
ただリハビリといっても、リハビリ中に先生はついておらず野放しなんですが・・・(笑)
もう2ヶ月すぎると、リハビリの勝手もわかってくるので勝手にやってて状態

帰り際、左足と右足の太もも外周差を測ってもらったんですが、
4cmもありました(T_T) これは困った(笑)

膝の方は、まだ走ったりと無理をさせていないので、2ヶ月目よりスムーズに
動くようになったというぐらいで特に変わりはありません。
運動で負荷をかけ始めると、ちょっと変化が起こるかも。

そうそう、ずっと書くの忘れていました。
今回の私の手術は十字靭帯の再腱と同時に半月板を切除しています。
1.決心でロッキングという言葉が出てきますが、
ロッキング自体は靭帯の不具合ではなく半月板の不具合のことです。
半月板は膝の間に挟まっているクッション材のことで、なんらかの衝撃で
めくれたり、毛羽立ったり、ちぎれたりすると膝の曲げ伸ばし時にひっかかりが
出てしまいます。このことをロッキングと呼びます。

靭帯を損傷した時に、同時併発する可能性が高く半月板の損傷具合で
半月板切除、縫合のどちらかとなる。
(靭帯損傷は無くて半月板のみ損傷ってパターンもある)
縫合を選択する場合は、損傷状況がかなりよい状態でなけれなばならず、だいたいは切除となる。
しかし術後の復帰時間は切除の方がはやい。
縫合の場合は、くっつくまで安静でいなければならないから。
ただ、治った後は当然縫合の方が膝の具合はよい。
ちなみに切除しても、半月板は復活しないので永久にないまま。
なくても特に生活は支障ないが、衝撃吸収材がないのだから膝にはよくない。

私の場合は、外側半月板一部をスライス状に切除というもの。
切除した長さは約2.5cm。切除の部類としては比較的小さい方だ。
あんだけ膝をスキーでグキグキ捻ったのによこくこれだけですんだもんだ。


  
細長い白いものが切除した半月板です。取り軟骨みたいです(笑)


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26. H17年1月15日 術後4ヶ月


術後4ヶ月目からリハビリに行くのをやめました。
結局リハビリとして通ったのは、12月9日までのたったの8回(^^;
これからは、月に1回の診察日と同時にリハビリ室で毎回筋力測定を行います。

靭帯自体の強度は3ヶ月目までで、ある程度回復したと仮定し
これからは、筋力の回復具合を見ながらリハビリメニューを決めて行くという手法になる。

で、その筋力測定中はすごい鬼の形相でやっていたのだが
突然女子高生が30人ぐらいやってきた。
しかも俺の前にぞろぞろと・・・・。
更にみんなの手にメモとペンが!

まさか俺のサインを?(^^;

ってなわけもなく、高校の選択授業で病院の実際のリハビリ室の見学という内容らしい。
先生はなにやら30人に筋力測定の説明をしている。
俺の必死な様子をネタになにか話しているらしい・・・・。
で、ひたすらとメモをとる学生達(^^;
そのメモには「筋力測定は大変そうだ」とか書いているのだろうか(T_T)
恥ずかしくてクールな顔をしてやっていたのでパワーが100%出なかった気がする(汗)


結果
手術前を100%とした場合 現在の健康側を100とした場合
の手術側の%
健康側(右) 手術側(左)
ける力 114% 106% 70%
ひく力 155% 139% 90%
スクワット 146% 119% 65%

手術前を両足とも上まってしまいました(^^;
これって、もう何をやってもいいんじゃないか?(笑)

っと、そんなわけにもいかずとりあえず軽いジョギングがOKと正式に出る。
実はすでに10km近いジョギング(走ると歩くを交互)を開始してしまっていたのだが・・・・。
これは軽いジョギングなのかな?

そして嬉しいことに、
今日で硬性装具終了
明日から軟性装具(サポート金具いりサポーター)になります。

やったね(^^)


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27. H17年2月15日 術後5ヶ月


術後5ヶ月目の診察を受けてきました。
リハビリといえば、ジョギングとかスクワットなど。
4ヶ月目に比べて変わったことと言えば、一番大きな違いは安心して走れるようになったことかな。
全速力は無理ですが、ジョギングは普通に走ることができます。
といっても膝よりも先に心肺能力が音を上げてしまい、10kmぐらいで嫌になってしまいます(^^;
休めばまだまだ行けるんでしょうが、「疲れる」というしょぼい理由でいつも中止です(笑)

足の曲げ伸ばしで、伸ばしはほとんど問題ないのですが、曲げはまだ違和感があります。
実は私の主治医は1年間は正座をしてはいけないと言います。
(他のサイトでは術後半年ぐらいで完全に正座をしてしまっているようですが)
なにやら伸ばしは20度以下、曲げは130度以上から靭帯に負荷がかかるので
本来そのような動きは1年間はしない方がいいというのです。
ただ、伸ばしは0度まで到達しないと普通にあるけないので仕方ないとのこと。
曲げだけは130度ぐらいまででやめておくようにといわれています。
伸ばし時にかかる負荷はわかるのですが

「130度以上になるとかかる負荷」ってなんだろう?

といつも思うのですが、聞くのを忘れます(^^;
でも130度以上というと、日常生活ではほとんど使いません。

和式トイレや正座などの時ぐらいですかね?

ですので130度からは積極的に曲げは行っておらず、現在の曲げ可能域は
140度です。
それ以上は手で引き寄せれば行きますが、深く曲げた時の皿の動きが悪く
ひっかかり感があり、
「ガコン」と皿が動くため痛いです。
この皿の動きは、日に日に改善されているような気がします。
少し前は、もっと浅い角度でも膝がガコガコと音をたてていたのでそのうちよくなると
勝手に思い込んでいますが・・・・。
このひっかかりは、骨に穴をあけたりしたため皿の骨の滑りが悪くなってしまっているのだが
やはり長い間続くと軟骨が磨り減ってしまうらしい。

といっても、自分ではどうすることもできないが・・・。
皿のマッサージぐらいか?

筋力測定結果は4ヶ月目よりスクワット力はあがりましたが、
屈曲力(ひく力)が落ちてしまいました・・・(T_T)

おかしいなぁ・・。

でもあきらかに太ももは太くなった。 
妹にはレスラーみたいな「足」と「おしり」で恥ずかしいとか言われています・・・・。
どうせだったらサッカー選手みたいとか言ってくれよ(^^;
左右筋力差は健康側の約7割〜8割ですね。これは前回からあまりかわっていません。
両足とも同じようにパワーアップしているんだと思います。


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28. H17年3月15日 術後6ヶ月



まだ皿は140度以上でひっかかる感じがある。
これは本当に皿が原因なのか?と疑問にも思えてきたが、
じっくり皿の動きを観察するとやっぱり皿っぽい。。
この症状は5ヶ月目とあまり変わらず。

そして筋力測定ですが、平均して 筋力が健康側の8割〜9割になってきた。
医者いわく運動を開始してもよいとのこと。
この運動開始とは、ジョギングで例えるなら
「無理なくだんだんペースをあげて時期を見て全速力までやってもいい」
ということらしい。
だが全速力というのは膝というより、体力的に無理がある気がする(笑)

で、例えをジョギングではなく、スキーに置き換えて
徐々に本気で滑ってもいいという解釈雪上復帰をしてしまいました!!(^^;
いいのかわるいのかはわからないが、とりあえず滑ることはできました。
これが意外に普通に滑れる。
その時の滑走レポートはこちら

それから、軟性装具も外してしまい日常生活では足に何もつけていません。


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29. H17年4月15日 術後7ヶ月


やっと術後7ヶ月です。
医者からはフルで曲げることを許可されていないので
どうしても筋肉が健康側においつきません。
膝周りの筋肉は、床に座っている状態から立ち上がる時などの深く曲げた状態から
踏ん張る時に多く使われます。
(椅子から立ち上がるのでは全然筋力は使われません)

何度も書きましたが、正座は医者からOKが出ていない。
で、7ヶ月目の診察時に
「なんでいけないのか?」
と理由をいつもより更に詳しく聞いてみた。

解答は以下の通り

十字靭帯は、正座などのフルに曲げた状態は通常よりも2mm〜3mmほど
引っ張られ伸びる状態になるとのこと。
又、再生靭帯は最初からある靭帯に比べ弾力性が劣るので
必要がないのであれば、無理に正座をしない方がよい。との理由。
靭帯がなじんでくると、自然と深く曲がれるようになってくるので
それまで待てる(1年〜2年)ならわざわざ正座をしない方がいいそうだ。

うーむ、たしかに俺には正座の必要性はない。
せいぜい、足を深く曲げるのは和式便器を利用する時ぐらいか・・・(笑)

が、やはり深く曲げた状態から力を入れるトレーニングをしないと筋力が
戻らないので、正座にまで行かない程度(140度ちょいぐらい)から
踏ん張る練習を多めにやるようにする。
トレーニングや練習といっても、たいしたことはやってないんだけどね(^^;

深く曲げて力を入れると、膝が
バキバキ鳴る(^^; 
他人が聞いても十分わかるぐらい。

しかし、痛みはない・・・。
なんというのは、屈伸した時に膝がパキパキなることあるじゃないですか?
あれがパキパキではなく、バキバキとちょっと豪快な感じ。

このバキバキがなくなってくれば、日常生活では忘れてしまえるぐらい普通かも。
スキーも3回ほど行きましたが、問題ありません。 結構調子いいです。


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30. H17年5月15日 術後8ヶ月


術後7ヶ月目から8ヶ月目にかけて急に膝の動きが急によくなりました。
膝がパキパキ鳴るということも急激に少なくなったような気がします。

ただ、健康側の右膝が最近痛いような・・・・。
自分の知識の中で、この症状は「たな障害」と呼ばれるような感じ。
たな障害とは、膝内側の中にある滑膜ひだが
屈伸時などの動きをした時に関節間に挟まってしまう症状。
膝を曲げた時に、コキコキなる感じが特長。
実は、結構一般的な障害で何もしてない普通の人でもなったりする。
知らないうちになっていて知らないうちに治っているなんてこともあります。

言葉や文字で表すと半月板傷害と似ているが、症状の場所が違うので
「たな障害」だろうな・・・と思っていた。

で、左膝の診察の時についでに右膝を見てもらう。
で、先生の口から出たことばやっぱり

「たな障害」

先生いわく、たな障害ってのは手術で取り除いたとしてもまたすぐ症状が
復活しちゃうからひどく痛くない場合以外は、ほったらかしにしておくんだそうだ。

それと
「軟骨が磨り減ってるかもしれない」

要は膝が老化してるんだってさ(^^;
20歳すぎれば誰でも老化をするもの。
老化が早まるのはスポーツをやっている人にとって仕方がない・・・。
一番いいのは膝に無理をさせないこと(^^;

はぁ・・・随分といいかげんな答えだ(笑)

で、対策としてはグルコサミンとコンドロイチンを摂ること。
ただし医学ではまだ立証されておらず「摂取した方がいい」という程度
ということを説明されました。

で、実は随分前から持っていたりもします(笑)
私が購入した所へのリンクは下記をクリック。
コンドロイチン
グルコサミン

DHCというブランドと、お値段お手ごろということで購入しました。
気になる方は試しに購入してみてはいかがでしょう?

テレビCMで「関節痛に効く薬」なんて売っているものも実はこれらが配合されている薬です。
薬を飲むよりこっちの方が安上がりで私はいいと思いますよ。


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31. H17年6月15日 術後9ヶ月


術後9ヶ月目です。
一般的な回復具合で言えば競技練習復帰などです・・・・が・・・。

今の時期は雪がない(^^;

というわけで、たんなるぐーたらオヤジになっております(笑)
膝の方は、フル屈脚状態以外はもう普通。

正座はできない(というよりしないでほしいと医者からの要請)が、うんこ座りはできる。。
これは特にリハビリをしたわけではなく自然とできるようになった。

なんだかんだ言っても、医者の言うとおりの経過となっている・・・・。

「2年もすれば正座も自然にできるようになるので・・・・。」

正座は一般的に膝によくないと言われるているし、正座を無理にする必要もないので
医者の言葉を信じてみようと思う。

最近は、私生活にまーったく支障がなくなってきてしまったためか
筋力トレーニングを怠ってしまっており、完全に運動不足。

膝の安定度はかなりがっちりしており、手術前とは比べ物にならないほど良好。
私生活は膝の手術をしたことを忘れてしまうほどだ・・・。

術前には考えられないが、運動をする時にサポーターをしなくても
平気じゃないか?というぐらいがっちりしている。
とはいえ、実際はサポーターをしますけどね・・・・。

膝のパキパキ音が鳴る現象は、深く曲げた状態から立ち上がる時などに今もします。
手術をした左足はもとより、たな障害の右足もパキパキなります(笑)
痛くはないので不都合はないのですが、ちょっと気にはなりますな。

最近の私生活の中での進歩は、自転車の立ちこぎが全開でこげるようになったことです(^^;
なにげに自転車の立ちこぎってのは、膝をひねる動きが微妙にあるんですよ。
手術前は膝が不安定で怖くてまったくできなかったんですが今はガンガンできます。

これが日常生活の中の進歩といえば進歩です(笑)


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32. H17年7月15日 術後10ヶ月


術後10ヶ月が経ちました。
膝の安定感はばっちりです。
どっちかというと手術してない方の健康側の膝が痛いかも(笑)

で、水泳を久々にしてみました。
術前は平泳ぎをすると膝が抜けるような感じがして、できなかったのですが
今回は、全く問題なく泳ぐことができました(^^)v
これはすごい進歩です。
いや〜手術をしてよかっと思う瞬間のひとつかな!?

膝の曲がり具合は9ヶ月目に比べて更によくなっており、私生活では
ほぼ100%と違和感がないと言ってもいいかもしれませんね。

運動に関しては、特にやっていませんがサポーター無しでもいけちゃうんじゃない?
というがっちり度は先月よりも更にあがりました。
たぶん、安心感がぐっと増したんだと思う。
ただし筋力はなんもトレーニングをしていないので落ちてしまっている予感。
もう筋力測定などもやっていないので不明であるが・・・。


さて、まもなく抜釘手術の時期が迫ってきました。
あ〜また浣腸やら点滴やらを考えるとブルーになります。

とりあえず、今回は入院前検査もおこなってきました。
内容は、全開の手術前検査と同じ。

あ、抜釘手術は全身麻酔ではないので肺活量の測定がありませんでした。
やった内容は

・胸のレントゲン
・採血(エイズ検査含む)
・心電図
・尿検査
・血の止まる時間測定(耳たぶに傷をつけます)

といった所。

あ〜ちょっとブル〜だ。


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33. H17年8月8日 抜釘入院
(術後11ヶ月)


あ〜やだなぁ・・と思う日がついにやって来た。
くしくも去年の8月8日は、病院に行こう!と決心した日である。
8月8日は因縁の日なのか?(笑)

AM10:00病院到着

前回同様に入院保証金5万円を上納する。
もちろんこの5万円は退院時の支払いに加算されます。

今回も整形外科病棟に入院だと思っていたら、夏休み時期は
学生さん達で整形外科病棟は満員御礼。
抜釘程度ではたいしたことないので、
外科病棟に入院させられてしまった・・・。

同じ日に抜釘する女の子達2人は
内科病棟だそうで。

まあ、病棟が違うと言っても同じ病院なので基本的なシステムは
同じなので慣れたもんだが・・・。

さて、自分が入院することになった病室だが

爺さんばかり(T_T)

しかも整形外科病棟と違って、外科病棟は病気で入院している人たちなので
食べ物に制限がある人がいたりとちょっと気を使う。

その爺さん達の中で、この病室を代表する
トップガン爺さんの存在がそのうちわかるのであった。。。(笑)

今日のご飯は昼食から出るのだが、出てきたものはカレー。
いきなりカレーか(^^; 味は病院食としてはまあまあといったところだ。

見た目も普通でしょ?(笑)

午後になると、目の前の人が手術ということで運ばれていった・・・。
明日はわが身かと思うと、非常にブルーである。

食事後は、膝のレントゲンを撮ったり、足の毛をそったりと
ちょっとだけイベントがあるがそれ以降は暇暇君。

また
爺さん達の中に耳が遠い人がいるらしく、看護士の声が異常にでかい。

看護士「○○さん! 検温ですよ!!」

爺さん「はぁ?」

まるで志村ケンのコントである。



夕食後から明日の手術に備えて、食べ物は一切禁止。飲み物は9時以降禁止となる。

さらに病院は9時に消灯となる・・・。だがまったく眠くない。
整形外科病棟は若い人が多いので、夜遅くまでテレビを見ていても気を使わなかったのだが、
外科病棟は9時になると爺さんはみんな爆睡(^^;

10時ぐらい負い目を感じながら頑張ってテレビを見ていたのだが、看護士さんに

「テレビを消してください。。。」

なんて言われる始末。
はぁ・・これからの入院生活の先が思いやられる。


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34. H17年8月9日 抜釘手術


朝6時。

「○○さん検温ですよ!!」

という大きな声で起こされる。
爺さんは相変わらず
「はぁ?」
なんて言っている(^^;
このやりとりはなんとかならないものだろうか?

今日は一日絶食となる。
それだけで気分が滅入るのに目覚めから最悪だ。

朝8時:点滴の太めの針を刺す。

注射などで動脈にさす必要がある場合は医師免許がいるのだが、太い針を使う点滴も
どうやらここの病院は看護士ではなく医師がやっているようだ。
(点滴はもちろん静脈です)

で、現れた医者が
研修医(^^;

そやつは「はい、刺しますよ〜」なんて針を左腕に刺した後、首をかしげている。
どう見ても血管に針が刺さっておらずグリグリして血管を捜している。

「お〜い・・・勘弁してくれ〜」

再度、腕を変えて刺しなおし。今度はなんとか入った。
しかし点滴が右腕になってしまったので不便になってしまった・・・(^^;


こんな感じです。


で、続いて手術より嫌かもしれない
浣腸プレイ(T_T)

外科病棟は、なんと看護ステーション内にトイレがひとつだけある。
整形外科病棟は普通のトイレで浣腸されたのだが。。

でも、ブリブリとか音が聞こえたら嫌だなぁ(^^;

浣腸の手法は前回の再腱手術と同様。毎度嫌なもんだ。
でも、看護婦さんがかわいいから許そう(爆)

看護婦さんは浣腸にローションを塗り塗りしている。
相変わらず浣腸はでかい。

「はい、いれますよ〜」

ズブッ!

「はぅぅぅぅ うはぁ・・・」(^^;


スポン!

「はい、しばらく我慢してくださいね(^^)」
で、トイレでうんこを我慢しながらモジモジモジモジモジ・・・。

今回も
約1分で放出(笑)
あれを5分以上我慢出来る人ってすごすぎる。


本日の手術は4番目。 予定時刻は16時すぎからだ。 
それまではとにかくすることがない。食べれない。点滴で自由に動けない。
そして手術のことを考えるとブルーになる・・・。

この待ち時間は非常に嫌である。

時刻:15:00ちょっと前
いきなり呼ばれる。

なにやら3番目の手術がキャンセルになったそうで、予定が早まった。
ココロの準備ができていなかったため焦る。

まったく元気なのだが、手術室移動用ベッドに寝かされてガラガラと移動。
今回は手術時間が短いため
筋肉注射はないそうだ。

手術室に入る前に足にきつめのストッキングを履かされる。
(当然、手術する方の足には履きません)
このストッキングは長時間足を動かせないので、血栓が発生しないように予防措置だそうだ。
属に言うエコノミー症候群の防止と言えばわかりやすいかな。

再腱手術の時に見覚えのある手術棟に入る。今回はずいぶん奥の手術室だ。
前回は気がつかなかったが、すごいたくさん手術室がある。
10個ぐらいはあるんじゃないかな・・・。
そのいくつかは
手術真っ最中でした。(扉がないんですよ。。)

で、あるひとつの手術室に到着。

手術台に移動して、血圧計やら個心電図やらを装着させられる。
で、横を向かされ背中を丸められ腰椎麻酔を注射される。

正直、この注射自体あまり痛くはないが

とにかく怖いのだ。


注射をされると、下半身がボワ〜として暖かくなってきて
だんだん感覚がなくなり、足が動かなくなる。


手術を始める頃は、感覚がないのだが
なんとなく足を触れられている感覚がある
このまま手術をされたらまずいんでは?と思い

俺:「あの〜まだ感覚が少しあるんですが・・・」

医者:「もうちょっとしたらなくなるから大丈夫」


そんなもんなのか。。。

で、足をなにやら消毒しまくっているようだ。
足を上げたり下げたりと動かされてるみたい。

この頃は布をかけられもう何をやっているのかは見えず。
そしてドクターがよくテレビで見るシーンみたいに
「よろしくお願いします」と声をみんなにかけた。

手術室にある時計は3時15分を差している。

するとすぐにモニターがこちらに向けられた。
すると自分の膝関節の中が映っている。

ありゃ? もうカメラいれたのか。
ものすごく素早い。


これが実際の映像です。

ドクターが詳しく解説をしてくれる。

医者:「ここが半月板です。 あ〜綺麗ですね〜」

と、プニプニした白い物を棒のような物で触っている。

再建した前十字靭帯を見つけると

医者:「お〜いいですね〜。もともとあると言ってもわからないぐらいです」

自分:「術後は良好な方でしょうか?」

医者:「とてもいいと思います」


よかった(^^) 安心しました。

医者:「ただ、見た目は良好ですがもともとある靭帯に比べると強度は80%程度だと
   思われるので、気をつけるということは忘れないでください。」


との注意事項が追加された。

しかし
こんな映像でよく再腱手術ができるものだと思う。非常に感心した。

続いて抜釘作業開始。 今の時刻は3時30分。

カンカンカンカン!!!

というミノのような物をハンマーでたたく音がする。
そしてグイグイと釘を引っ張っているのが上半身の揺れる感覚だけでわかる。

この作業を2回繰り返した。
この
ハンマー作業で骨が折れちゃうんじゃないかとちょっとビビる(^^;


すると、この作業もあっという間に終わる。
時刻は3時45分だった。

医者「はい、終わりです。ご苦労様」

と言われ、手術台からベッドに移動させられる。
下半身はまったく動かないので数人によっこらしょと持ち上げられ移動。

そのままガラガラと運ばれ、レントゲン室へ。

金属の取り残しがないかをレントゲンで確認するのだが、
足の感覚が全くないので自分の足がどんな風になって撮影されているのかがわからない。

頭を持ち上げて足を見てみると、

めちゃめちゃガニ股になっておりました(^^;


うーんたとえるとひっくり返ったゴキブリのような感じ(笑)
思わず自分で自分の姿に笑ってしまった。


病室に戻ってきた時刻は4時。

戻ってきたはいいが、下半身がまったく感覚がない。
下半身不随というのはこういう状態をいうのか・・・。と思うと、
身障者の生活の大変さがよくわかる。

夕方6時ぐらいから、ジワジワと足先の感覚がなんとなく戻ってくる。

20時頃:なんとか膝を立てれる

21時頃:足を気合で持ち上げることができる


気合で持ち上げた健康側の足。
実はかなりプルプルしてます(笑) エコノミー症候群対策ストッキングが渋い!

22時頃:足の指が曲げることができる

23時頃:ほとんど回復


で、23時まで手術直前からおしっこをしていない。
点滴の量をかなりしているので、おしっこが出ないこの状況はまずいそうだ・・・。

「おしっこが0時を回ってもでない場合は、尿道に管をいれます」

なんて脅され、必死でおしっこを出す努力をする。
当然、動けないので
ベッド上で尿瓶を使ってなのだが(^^;
ベッド上は男性はまだしも女性は大変だなぁ。。と思う。

内臓も麻酔が効いてしまっているのでおしっこが出にくい状態なのだが、
いったん出始めると

「と、とまらない!!」

尿瓶からあふれるのではないか??
というぐらい出てしまった(^^;

看護士さんは量を見た後に笑顔で
「OK」なんて言われる始末(笑)

そして0時頃に、水を飲んでもよいと言われる。
ふぅ。やっと普通の人間に戻れた感じがする。

水を飲んだ後に就寝。
この頃は寝返りがほとんど普通にうてる状態に足も回復していた。


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35. H17年8月10日 抜釘術後1日目


ヴィィィィイィイイイイィィィ〜〜ン

な、なんだ!?!?


時計を見るとまだ朝の4時だ・・・・。

ベッド間を仕切っているカーテンの切れ目から、爺さんが
電気かみそりでヒゲを剃っているのが見える・・・。

お〜い・・。勘弁してくれ(--メ

ってなわけで、前回の入院で教訓になった耳栓をスタンバイ・・・
と、いきたい所がまだベッドから起き上がってよいという許可がないので耳栓を鞄から
取り出すことができない(T_T)

鞄は、はるかかなたのロッカーだ。
我慢するしかないようだ・・。

しばらくして、ウトウトしていると

ガヤガヤガヤ

な、なんだ!?!?

朝6時前・・・。

爺さん2人が井戸端会議開始(^^;
しかも耳が遠いから話声がでかい。

もうとても寝れる状態ではない。
まあ病院は6時起床。後少しだからまあいいか・・・・。

6時30分頃に看護士さんが検温にやってくる。
起き上がってもいいとのこと。

今回の抜釘手術は腰椎麻酔でおこなったのだが、腰椎麻酔というのは
脊髄に麻酔液をいれる時に針を刺す。
その時に髄液がもれたりして、脊髄内の圧力がさがりひどい頭痛などを起こすのだ。

手術した当日から次の日まで起きることは禁止。
術後の次の日もおとなしくしていないといけないのだ。
だから本日は安静。

8時に朝食がでる。

昨日の朝から何も食べていないので腹ペコ。
たいした朝ごはんではないが普通食。全部ペロっと食べてしまった。

9時頃に点滴がとれる。

その頃に爺さん達は
爆睡(--メ
そのうちの隊長格と思われるトップガン爺さんは、ものすごい爆音だった・・・。
当然、朝ヒゲをそっていたのもこいつである。

この爺さんはいったい・・・。
トップガンの証、特別赤色パジャマを進呈してやろうかと思ったよ。

赤服のイメージこんなやつね(^^;
実際にじいさんが着て病院をウロウロしていても困るが・・・。

しかしこの時間に爆睡しているっていったい・・・。

点滴がとれたので自由に動くことができるが、先に述べたように頭が
痛くなる可能性があるのであまり動かないでくれとの命令が出ている

しかたなしにじーっとして一日を過ごした。

しかし暇である。

移動といえばトイレぐらい。
大をしたが、想像以上に緩いものがでてあせる。
浣腸のなごりと大量の点滴でしょうがないらしいが・・・。

本題の足の具合はというと、少し腫れているが打撲で腫れている程度ぐらい。
見た目は軽く包帯をまいているだけだ。


痛みもさほどなく歩行はまったくなんともない。
看護士さんは車椅子を持ってきてくれたが、乗る必要性をまったく感じないのだが・・・。

そして夕食前に化膿止めの抗生物質の点滴をする。
そしてふたたび、じーっとして就寝を待つ(笑)

あ〜暇だ。


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36. H17年8月11日 抜釘術後2日目


朝4時。

例の爺さんが徘徊をしはじめる・・・。
昨日は失敗したが、今日は耳栓を装着。これでグッスリだ(^^;

朝6時30分。

検温・・・熱は36.3度 術後は微熱があったが平熱に戻ってきた。
しかし食事の後はしばらく痛み止めの薬と胃薬を飲むことは続けている。

メジャーな痛み止め薬のロキソニン。 ケルナックはただの胃薬。

朝っぱらからトップガン爺さんは、入院生活が長くなってしまっているためか
病院の文句をたれている。
しかも
独り言でブツブツと聞こえるように言うのだ・・・。

聞かされているこっちの気分が悪くなる。

しまいには、ある看護婦さんがささいな失敗をしてしまったのだが
その失敗を、別の用事で来る看護婦一人一にご丁寧に説明する始末。
看護婦は慣れているのか、聞き流す程度だが・・・。

さて、
明日退院予定なのでそろそろテレビカードの残時間調整に入る。
自分が入院していた病院は1000円で11時間テレビが見れるカード方式なのだ。
昼前で5時間ぐらい時間がまっている。ちょうどよさそうだ。


昼頃に同じ病室に皮膚科患者のおじさんが入院してくる。
外科病棟なのに皮膚科も入院してくるんだ・・・。
そのおじさんに入院前検査結果を先生が話しているのが聞こえる。

「CRP値が9.0ありますので当分退院できません」

普通の人はCRP値と言われてもピンとこないですよね?

実はCRP値とは自分も測定されていて、手術直後などの炎症具合などを知る上で検査されている。
※今回は測定されていません
(術後7日目の日記にCRP値が記載してあります)

なにげに自分の再腱術後直後で
5だったわけだから、9というのはものすごい数値。
かわいそうに・・・。このおじさん本当に当分退院できないと思います(^^;

さて、今日の昼飯は天ぷらうどんである。


そして昼飯を食うと、またもや暇(^^;
携帯のアドレス帳整理だとか、やることはやりつくした感がある(笑)

何もすることがなくボーッとしていると聞こえてくるのは、
じじいの文句(^^;

爺さんの
得意技は、「文句」と「屁」を同時に垂れること(--メ
何回も屁と文句を聞かされる病室の住人の気持ちをわかってくれ〜
食事してる時も
「ブッ」 寝てる時も「プ〜」 誰かと話をしている時は「ブーブー」
ときたもんだ・・・。

さらに看護婦に説教したり、昼間にテレビのボリュームをあげてみたりとやりたい放題。
(通常はイヤホンでテレビをみます)

はやく退院したい・・・。

そう願う俺だった(T_T)

そうそう、抜釘手術で自分の足から出てきた釘を紹介します。

レントゲン写真の足のすねに入っていた部分の金具です。
太ももの部分の金具は、肉を大きく裂かないと取れないため一生いれたままとなります。

おばけホッチキスですな。

結構刺さっている部分の足が長くて取るの大変だったんだろうと思う。
ってことは、足の骨にはこれだけの深さの穴があいてるのだろうか?(笑)
謎である。

そしてなんと、
手術中に自分がモニターで見せていただいた内視鏡の映像を
ダビングしたビデオテープまでくれました
。 結構親切でびっくりです。


それにしても就寝までひたすら屁と文句を聞かされて時間がすぎていく。
でも明日は退院予定だ! 早く明日になれ!!(^^;


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37. H17年8月12日 抜釘術後3日目


再び朝4時。というかまた4時(^^;

なにやら音楽が聞こえる。

というか・・え〜音楽??


で、音楽の内容は

「軍歌」

もう駄目だ・・・。終わっている。ネタではなくて本当なんですよ。
この病室はすでに終わっている。

しばらくすると、
看護士さんが慌てて飛んでくる。
トップガン爺さんはこっぴどく怒られていた。

しかしこんな生活とも今日でおさらば!

今回の退院は、傷をぬってある糸をつけたたままの退院となるため、退院前に
抜糸まで自分で行う消毒方法をレクチャーされる。

と言っても、消毒液をもらって帰り、ただ綿棒で消毒してバンドエイドを張るだけ(^^;
傷も小さく、たいしたことはない。 縫ってある場所は前回と全く同じ場所であった。

抜糸の診察予定日を確認してついに!

午前10時 退院!

テレビカードも残り15分ぐらいである。ばっちり。

看護婦さんに挨拶をして、お金を払い病院を出る。
思ったよりも安かった。

いやー毎度退院とはいいもんだ。

しかし今回は大したことがないというのが知れ渡っているのか、見舞いも誰もこないし
誰の迎えもなく電車で帰るというむなしい退院であったが(T_T)


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38. H17年8月18日 抜糸


退院してから約1週間。

この1週間は
「風呂に入る時に傷をなるべくぬらさないでください」
という注意事項があった。

そのため湯船につかることは禁止。
シャワーも立ったまま、
加山雄三のように足を風呂釜に立てて浴びる
どんな感じかわかります?(笑)

しかし生活は退院直後から、少し手術跡が痛いぐらいで不自由をしてない。

だから
「抜糸をすれば風呂に入れる」

これだけが今日を迎えるにあたっての楽しみだった。

本日は、事情があり診察予約をしてないので少し待たされる。
1時間はまったかなぁ・・・。

そして呼ばれていざ抜糸。

ものの15秒で終了(^^;

なんだか自分でもできそうな感じだ。
チョットだけ雑談を先生として診察時間は5分なかったな・・・。

言われたことは、
「筋力がまた落ちてるから無理をしないように」
とのこと。
「はいはい気をつけます!」

笑えたのは会計で払う金額がたったの275円ということ。

このまま行けば
来月が最後の診察となりそうな予感。

通院卒業という期待も膨らみます!


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39. H17年9月15日 術後1年


ついに
術後1年目を迎えました(^^)/
長かったような、早かったような・・・・。

抜釘して1ヶ月ぐらいで術後の痛みもなくなり最近は普通の生活をしています。
ペタンと床に座っている状態からでも、手術した方の足だけで
立ち上がることもできるようになりました。

再腱靭帯自体は抜釘時に内視鏡で問題ないこと確認しているが
抜釘したことにより落ちた筋力がどこまで戻っているか?
ということを確認(測定)する目的で通院する。

ということで、本日がその通院日。

病院につくと診察の前にまず膝の緩み具合、伸び具合、曲げ具合を測定する。

膝の緩みは、膝に装置をつけてトレーナーさんが機械を押したり引いたりして測定する。
しかし今回測定してくれる人がいつもと違う人で
新人さんのようである

実はその機械を押す早さ、引く早さで、測定結果が結構変わってしまうのだが

新人さんおもいっきりヘタです。

いつもは2回
も押し引きすれば測定終了なのですが、今回は片足で20回以上はやりました(^^;
で、曲げ伸ばし測定は、分度器ではかるのだがそれもなにやら怪しい・・・。

次に筋力測定。

あれ??

「測定マシンが新しくなったんですか?」

と聞くと

「そうなんですよ〜 今日から新しくなったんです」

との答え。

で、測定
いつもとちょっと勝手が違い、自分もトレーナーさんも悪戦苦闘(笑)

毎度、
筋力測定はフルパワーでやってないのですが
(筋トレをきちんとしなくなってきた時期にフルパワーでやったら足をつったことがあったので)
今回は輪をかけて力が入らず(笑)

さて、結果。

まず膝の緩み。

過去最悪の緩み量!(笑)
しかも緩み量が先々月の4倍です(^^;

筋力は?

過去測定したなかでワースト3でした(笑)

先々月に対して7割ぐらいに落ち込んでいる。
筋力的には女性レベルとの結果(爆死)

一方左右差は、健康側の8割〜9割りといったところ。
健康側が利き足でパワフルなので、その分も考慮すると筋力は妥当な線。
これはまともな結果でした。

主治医いわく

「この緩みの値はひどい」

計測してくれた人がミスしてしまったんだと思います。っていってました。
じゃあ「計った意味ないじゃん」っと思ったんですが(^^;
というより、
その新人も数字見て気がつけよ・・・

念のため先生が触診してくれましが
「 別に問題無い」
とのことで・・・・。

曲げ伸ばしの値もちょっと怪しい・・・。

筋力も落ちてますねぇ・・・。なんて言われてしまい

「普段は逆に好調になってきた方なんですけど・・・・」
と言うと、

「機械が変わったから前の機械と一概に比較てきないかもしれませんね・・・」
なんていう始末。

結論

今回はあてにならん。

・・・・・・・・・。

なんだったんだ、今回の測定は。

ただ、触診した感じやレントゲンで確認した骨は順調だそうで。

「来月からこなくていいです」

「なにか心配ごとがあったらまた来て下さい」
と言われました!!!


ついに
卒業です!!!

スキーのときも
装具をつけなくてもいいそうです。
(最初からつける気ありませんが)

ただし筋トレをしないとまた同じ怪我をしてしまいますよ!と
釘をさされてしまいましたが・・・。

これで、一旦この部屋は
「完」とさせていただきます。
もし何かあればこの部屋を再び更新したいと思います。

ここまで読んでいただいた皆様、超長文に付き合っていただきありがとうございました。

d('-^o)☆スペシャルサンクス☆(o^-')b



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今まで支払った自腹費用


ちょっとした得する豆知識
〜高額療養費について〜



健康保険組合に入っている日本国民は、その月の1日から始まり31日で終わる1ヶ月間のうちに
ある一定金額を超えた分の医療費を健康保険組合が負担する制度というのがあります。
そのある一定の金額というのは、普通の収入の人で約8万円弱。
(本来はきちんと計算する方法があるのですがだいたい8万円です、
ただし健康保険対象の費用だけで、個室代や寝巻きレンタル代等は8万円に含まれません)

ですから、その同じ月内で退院してしまった方が特ということになる。

例えば15日に入院して次の月の15日に退院した人と
1日に入院して31日退院した人では、支払額は同じでも高額療養費対象額が違うため返却額が違うのだ。

具体的に言うと、

8月15日入院→9月15日退院の場合
8月の医療費 10万円
9月の医療費 10万円
支払額 20万円

一ヶ月間の高額療養費対象は8万円以上
8月のオーバー分2万円
9月のオーバー分2万円
後日に健康保険組合から
約4万円の返却


8月1日入院→8月31日退院の場合
8月の医療費 20万円
支払い額20万円

一ヶ月間の高額療養費対象は8万円以上
8月のオーバー分12万円
後日に健康保険組合から
約12万円の返却

となる。

だから、私の場合は9月末までに退院すれば得ということになるので退院時期を調整した。
まあ、実際は退院日と週末の照準を合わせたので10月1日なってしまいましたが・・・。

その辺りのカラクリはここに詳しく書いてあります。
http://www.enjoy.ne.jp/~h.simizu/kougaku3.html


また、装具やコルセット等が治療に必要であるという証明書が医者から出れば
装具などの費用は後日、購入金額の7割が戻って来ます。
これは高額療養費とは違い時期などは関係ありません。
申請書を記入して証明書と領収書を添えて健康保険組合に提出して終わります。


私の最終的な「入院+手術代」の自腹金額は115,928円です。
はっきりいって、傷害保険である程度ペイできてしまう金額です(^^;
高いですが、安いとも言えますね。


入院前
支払い日 内容 支払い額 後日返金額
8月12日 初診 1920
8月17日 診察(MRI) 5980
8月17日 手術前検査 7220
合計 15,120 0
最終支払額 15,120

入院費用(9月14日〜10月1日 16泊17日)
支払い日 内容 支払い額 後日返金額
10月1日 手術代+
9月分入院費
354960 260107
10月1日 10月分入院費 8720
10月1日 診断書作成費 7000
10月1日 寝巻きレンタル 5355
合計 376,035 -260107
最終支払額 115,928

退院後
支払い日 内容 支払い額 後日返金額 時期
10月14日 診察1回目 1250 術後4週
リハビリ1回目 990
10月28日 リハビリ2回目 3160 術後6週
11月4日 リハビリ3回目 1060 術後7週
11月11日 リハビリ4回目 1060 術後8週
11月18日 診察2回目 1250 術後9週
リハビリ5回目 840
11月25日 リハビリ6回目 1060 術後10週
12月2日 リハビリ7回目 1060 術後11週
12月9日 リハビリ8回目 1060 術後12週
12月16日 診察3回目 1250 術後13週
1月13日 診察4回目 1460 術後17週
筋力測定1回目 970
2月17日 診察5回目 860 術後22週
筋力測定2回目 970
3月10日 診察6回目 860 術後25週
筋力測定3回目 970
4月21日 診察6回目 860 術後31週
筋力測定4回目 970
5月19日 診察7回目 860 術後35週
筋力測定5回目 970
6月16日 診察8回目 860 術後39週
筋力測定6回目 970
7月21日 診察9回目 820 術後44週
抜釘入院前診断 6760
8月8日〜12日 抜釘手術(費用は抜釘の所で) 術後47週
8月18日 抜糸 275 術後48週
9月22日 診察10回目 275 術後53週
筋力測定7回目 970
合計 34,720
0
最終支払額 34,720

装具代など
支払い日 内容 支払い額 後日返金額
装具代 120045 84032
ずばのび
レンタル
10500 9450
松葉杖
レンタル
6300 5250
軟性装具代
(サポーター)
29611 20728
合計 166,456 -119460
最終支払額 46,996

抜釘手術・入院費用(8月8日〜12日 4泊5日)
支払い日 内容 支払い額 後日返金額
8月12日 手術+入院費用 54,460
寝巻きレンタル 1,575
合計 56,035 0
最終支払額 56,035

自腹金額トータル 268,799



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