スキー板を買おう!!パート3 2004年版
▼はじめに▼
さて、スキー板を買おう第3弾です。といっても前回は2001年でしたけど(^^;
パート2内で出てきた言葉、「小回り用オールラウンド」、「大回りオールラウンド」、「完全オールラウンド」
という傾向はまだ続いています。 その辺りはパート2を読んでください。
今回は型落ちモデルのものを視野に入れて板選びをしていきたいと思います。
▼カービングスキーの熟成▼
パート1の時代ぐらいからカービングスキーが世に認知され、はや5年以上。
もはやカービングスキー性能は完全熟成の時期に入ったと思われます。
言い換えれば、どこのメーカーを買っても失敗が少なく安心して板が購入できるようになったとも言えるでしょう。
現に試乗していてもどのメーカーも非常に乗りやすいと思いました。。
ここまで性能がよくなると、毎年目を見張るようなパワーアップをした板(メーカー)はあまりありません。
2年継続で販売したり、昨年モデルに微妙な改良を加え新モデルとして販売したりといったメーカーが大半を占め、
完全にフルモデルチェンジしたメーカーを探すと一握りしかなかったりもします。
人気のあるメーカーのオガサカやサロモンの04-05モデルは正にそれで微妙な改良をしただけですが
NEWモデルとして販売をしています。
オガサカの人気モデル
02-03,03-04(2年継続販売) KS-TR
↓↓↓
04-05 KS-SV
この「KS-TR」と「KS-SV」の違いは、アキュムレーターという薄い板が内部に追加されただけのようです。
実際にKS-SVに試乗しましたが、アキュムレーター追加のせいか、板の張りが感じられターン後半の
加速感が自分の所有するKS-TRよりすこし増したように感じました。
が・・・・自分の所有するTRが使いすぎてへたっていただけかもという噂もあるんですよ(^^;
一緒に試乗会にいった「なじさん」は新しめのTRを所有しており、それとの違いが全くわからんと言っていた。
ということは、人によってSVは02-03モデルからほとんど変わっていないということに・・・・。
それほどTRの出来がよいということなんでしょう。TRが格安で売っていたらそれは買いかも!
サロモンの人気モデル
03-04 demo10 pilot 3V
03-04 demo10 pilot 2V
↓↓↓
04-05 demo10 pilot
サロモンに関してはカラーリングとネーミング変更だけで販売をしています。まあ継続販売ということですが
ネーミングを変えたらやはりNEWモデル扱いになってしまいますよね(^^;
03-04モデルでは2Vと3Vは別モデルだったのですが、04-05は色もネーミングも同じになってしまいました。
ややこしいのでまとめます。
03-04 |
demo10 pilot 3V |
155cm |
|
165cm |
demo10 pilot 2V |
175cm |
180cm |
04-05 |
demo10 pilot |
155cm |
03-04モデルの3V |
165cm |
175cm |
03-04モデルの2V |
180cm |
※04-05モデルは性能の違う板(03-04の2Vと3V)を同じ名前で販売していることになります。
わかりずらいですよね・・・・・。
ということは、04-05のdemo10 pilotを購入するなら03-04の3V or 2Vを購入した方が
断然安くかえるわけで・・・。
▼完全にモデルチェンジしたメーカーもある▼
一方でフルモデルチェンジをしたメーカーも多数あります。どのメーカーか?と言われると
そこまで私も詳しくないのですが、有名どころだとHEADやATOMICのDEMOシリーズなどがありますね。
ATOMIC LT:11m
HEAD Demo i.SL Chip CP 13
▼サイドカーブだけでは板が選べなくなってきた▼
スキー板を買おうパート2の最後にも書いてありますが、板選びはサイドカーブ表記だけではできなくなってきました。
そのいい例が04-05モデルのアトミックSTシリーズです。
STシリーズには、ST7、ST9、ST11と3種類のモデルがありますが、なんと全部同じサイドカーブ!
見た目の違いは若干のカラーリングのみ。
この3本の見た目は全く同じサイドカーブ。 117-65-103 R11
じゃあこの3本の違いはなんなのか?
まあ当たり前の答えですが、フレックスとトーションが違います。
フレックスとは「板のわたみ力」、トーションとは「板のねじれ力」です。
この2個の力がお互いに関与して一般的に言う「板の硬さ」という表現がされます。
同じサイドカーブでも、このフレックスとトーションが違えば上級者用(ST:11)にもなるし
中級者用(ST:7)にもなるのがおもしろいですよね。
また、硬いから上級者用、柔らかいから初級者用という概念もくずれつつあります。
まさにSTシリーズがそれで、一番柔らかいのはTOPモデルのST11です。
だからお店で板をあおってみて、「柔らかいから駄目」なんてのももはや通用しません。
これは困りました(笑) そうなると、お店で選ぶ方法がない(^^;
もし試乗ができなかったら、第3者の話が重要なウエイトを占めることになります。
▼短い板のブームは終わりつつある??▼
ここ最近の上級者は、短い板を敬遠しがちになりつつあるような気がします。
160cmなどの短い板は大会などで小回り専用として購入する傾向で、
去年のオガサカKC-RVや今年のATOMIC LT:11の人気があるのがそのせいかもしれません。
上級者が長い板を購入する訳はよりハイスピードになったターン時の安定性を求めるためです。
しかし一般の方は板の性能を超えるようなターンをすることはほとんど皆無だと思います。
ski jamがお勧めする一般の方が購入する1本ならばやはり
小回りベースの板、160cm〜170cm R13〜R15ぐらいがおすすめです。
大回りベースの板と小回りベースの板で同じ長さ、サイドカーブを比べたら小回りベースの
板の方がレスポンスよく滑れるようになっていますので楽しいスキーができると思いますよ。
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