スキー板を買おう!!パート2 2001年版



▼この部屋の生い立ち▼

ここのホームページの「過去の記事」のところにある「板を買おう!」(パート1とここでは読んでいます)
の部屋はもう3年前に作成したものです。それから月日が流れ、今ではカービングスキー以外はお店に
売ってもいないという状況になりました。(一部モーグル用などで見受けられますが)
また、スキー検定の種目にもカービングという言葉が使われ、カービングスキーを
使わないと合格が難しいという現状にもなってしまいました。
そのような背景を受け「あーそろそろこういう部屋を作りたいなー」と思いまして作ることにしました。
もしこの部屋でわからない言葉があれば、パート1を読んでみてください。
きっと何かヒントが書いてあるはずです。それでもわからない場合は、
掲示板に書きこむか、メールをください。直接お答えします。


▼カービングスキーの進歩▼
(勝手に考えた文章なんで文句いわないでね)


昔、カービングスキーが出た当時は「ずれないスキー=カービング」という図式が
成り立っており小回りは難しいとされていました。そのためサイドカーブがかなりゆるい板を
小回り用とした時代がありあます。でもそんな時期も1〜2年で終り第2世代の
カービングスキーにバトンタッチをすることになります。

その第2世代カービングスキーという代表格がサロモンの3Vシリーズとロシニョールの
9Sシリーズです。小回りモデルとして発表されたカービングスキーは爆発的ヒットとなり
各メーカーもあわてて小回り用のカービングスキーを開発、発売しました。
しかし当時の小回りモデルとしてのカービングスキーは、ずれを自在に操れてなおかつ
カービングも自在にできるというもので、今でいうオールラウンドモデルとよばれる
フィーリングのスキーでした。

(スキー板では珍しく大大大ヒットした サロモン スーパーアックスセリー3V)

そして00−01年、01−02年という2年間で第3世代のカービングスキーに
バトンタッチをすることになります。第3世代のカービングスキーは、大回り、小回り、
オールラウンドという3つのモデルに分類され、どの板を買うかによっておのずと得意の
種目が決まってくるということになります。
いいかえると自分がどのモデルを買うかは、どんな滑りをしたいかということから
決まってくるようになったと言うことです。基礎スキー、競技スキーで使われるサイドカーブは
もはやR15なんて当たり前(FISの規制ができましたけどね)
一昔前のエキストリームカーブと呼ばれたサイドカーブの板は、もはや普通の板になってしまいました。


▼スキー板の種類▼

スキー板には、大回り系、小回り系、オールラウンドと呼ばれる板があると記述しました。
しかし、基礎スキー用の板は実はどれもオールラウンドモデルに属してしまいます。
車で言えば乗用車みたいなもんですね。
オフロードが得意な乗用車、高速道路が得意な乗用車、ワインディングが得意な乗用車
など様々な車がありますが、一般的な車は常識的な道路はどこでも走れますよね。
ただし走れるけど得意、不得意がある、これがスキー板にもあるわけです。
逆に競技系の板、モーグルの板などは、レーシングカーなどの部類に属します。
ある決まった場面だとすごい威力をはっきしするが、苦手な場面に行くと威力をはっきしない。
でも上手な人は一応どこでもすべますが・・・(^^;
だから基礎スキーの板は大回り系オールランド、小回り系オールラウンド、完全オールラウンド
といった方がいいのかもしれませんね。

参考:ロシニョールの01−02モデルははっきりわかれていますので参考までに・・・。


ロシニョール10.5Tパワー 大回り系オールラウンドモデル


ロシニョール 10.3Tパワー 小回り系オールランドモデル


ロシニョール 10.2 完全オールラウンドモデル
※数字が大きいほど上級者用ということではありません。数字は板のTOP幅を表しています。
10.3=103mmということ。


▼それぞれの板はどう違うの? どれを買えばいいの?▼

今の板は大回り系、小回り系ともに板がカービングしようとする力が強く、ずらして滑る
という人は完全オールラウンド系の購入をお勧めします。
小回りの技術も従来のウエーデルン(板の後ろ側を左右にワイパーのように振って滑る技法)
がらシュプールをいかに円く見せ、前方へ推進力のあるターンをできるか!?という
技術に変わってきました。そのため小回り系モデルは非常にレスポンスのよい
ずれない小さい回転弧を滑りたがる板に仕上がっています。
大回り系は、簡単に言ってしまえば反対ですね。大きな回転弧を滑りたがる板です。
1本でなんでもこなしたいのであれば、やはり完全オールラウンド系になります。
ただしオールマイティーということはなんでもできる反面、得意な種目がないので面白みに
かけるところがあります。面白みを求めるのであれば、小回り系、大回り系などの
ある得意種目が突出した板をお勧めします。先ほど書いたようにある程度のことなら、
完全オールラウンドでなくても滑れてしまいますからね。
また板の長さも重要になります。今年の技術選手権で使用された小回り系の板の長さは
160cmなんて長さは当たり前で、一昔前だと男性の方には信じられない短さです。
しかしこれは小回り系で小回りしかしないという前提での160cmというチョイスということを
忘れては行けません。ですから小回り系でもオールラウンドで使用するいうのであればもう少し
長い板を選んでもいいかもしれせん。
大回り系も同様で、大回りだけしかしないなら175cmとかでも構いませんがオールラウンドを
考えるならやはり170cmなどを選ぶべきです。
6月号のスキージャーナルには、今年の基礎スキーの流行は長さ170cmでサイドカーブ
はR16と書いてありました。ただ同じ長さ、サイドカーブでも板によって特性がかなり違うので
よく研究して購入をした方がいいでしょう。

今の時代の板選びは、身長などはあまり関係なくなりました。
自分がどのような斜面を滑りたいのか?、どのような種目をメインで滑るのか?
というテーマを持って板を買うことが今の時代の板選びで重要だと思います。



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