skijamの仲間、インチキ。がクラウンに合格しました。
受験記をいただきましたので、掲載いたします。
インチキ。のクラウン受験記
受験者 | インチキラクター 通称インチキ。 |
会場 | かたしな高原スキー場(群馬県) |
検定日 | 2016年2月28日(事前講習日:2月27日) |
使用板 | 14-15 OGASAKA TRIUN-S(SLではない) 165cm R=12.8m + RC-600FL + MARKER COMP16.0 EPS |
受検者数 | 合格者数 7名/3名 |
天気 | 晴れ |
雪質 | 固めの締まった雪 → ソフトスノー |
検定バーン | たかねコース(最大25度、平均18度) |
/前段/
私は、スキー経験年数は長いですが競技スキーの経験はなく、毎年20日前後の滑走日数があります。
また、ここ数年はバックカントリースキーにも挑戦しています。
今までの資格取得歴は以下になりますが、以前は中国地方に住んでいたため、そこで取得しています。
準指導員取得:平成10年2月(1回目、広島県芸北国際スキー場)
テクニカルプライズ取得:平成20年2月(2回目、鳥取県大山スキー場)
テクニカルを取得して5年近くが経ち、そろそろ次を目指したいと思ったのが3年ほど前になりますが
クラウンの取得はハードルが高く、自分には難しいと思っていました。
ちょうどその頃、jamメンバーのぽぺー氏と自分が陰の師と仰ぐ「あるお方」が青森県でクラウンを取得したことを聞き
自分にも取得できるかも?と思ったのが受験のきっかけになります。
2年前に別会場で初受験をしましたが1点マイナスで撃沈し、今回が2回目の受験になります。
/事前講習/
講習受付はスクールで8時〜10時まで。
私は翌日に受験するため、事前講習+検定料の1万円を支払い、ゼッケン3番をもらいました。
なお、このゼッケンは翌日の検定でも使用します。
講習は、クラウン・テクニカルの事前講習者約30人を一緒にし、2班に分けて行いました。
多分、テクニカルの講習者が多かったためにこの様な形になったのだと思いますが、個人的にはクラウン班のみで行って欲しかったです。
講師は群馬県連全日選手の星野智弘さんです。
講習バーンは、検定バーンで使用する予定の「たかねコース」でした。
このコースは、常設ポール専用コースで通常は使用できませんが、今回のプライズテストのために貸切りになりました。
今シーズンは暖冬のため、通常の不整地検定で使用する「かえでコース」(最大20度、平均15度)はコブが無く使用できませんでした。
そのため、不整地は「たかねコース」の一部の荒地を使用するか、または小回りのリズム変化になるだろうとのことでした。
当初、検定には大回り板を使用する予定でしたが、検定バーンの横幅があまり広くなく、
また、今シーズンは大回り板の練習をほとんどしていなかったため、小回り板のみで受験することを決めました。
事前講習は、講師が滑りをただ指摘するだけではなく、ちょっとした練習法なども講習に取り入れ、意外とためになりました。
以下が講師のコメントになります。
○大回り(たかねコース上部の落ち込みの下あたりからスタート)
・外向をしっかり取る。ただし自分からは外向しない。(板が勝手に回って外向になるまで待つこと。)
・スピードが遅くなるため、切替時に早めに圧を開放すること。
・板を身体から離しすぎるので、板の上に乗る意識を持つこと。
・切替え時にレールターン的な切替えをすると弧が縦長になるため、板を動かして「つ」の字を描くイメージを持つこと。
○小回り(大回りスタート場所のやや下からスタート)
・「つ」の字を描くイメージ。
・板を横に当てるだけの滑りはしない。早めに雪面を捉え圧をかけること。
・多少後傾気味に見えるので注意すること。
○フリー(たかねコース最上部からスタート)
・板を身体から離しすぎてギリギリの滑りに見える。もう少し板の上に乗る意識を持つこと。
○不整地(たかねコース上部の片斜面の固い荒地)
・スピードは良いが、もう少し板を回さないと暴走に見える可能性がある。
○リズム変化小回り(大回りと小回りの中間地点からスタート)
・違うリズム(2種類または3種類)の小回りを入れること。
・下部分では板を回しすぎてスピードを落とさないように注意すること。
講習中に修正できることが多かったため、全体的には悪い印象ではなかったような気がしました。
ただ、全て小回り板を使用するため、大回り種目の滑り方には注意が必要と感じました。
/検定/
今日も良い天気です。検定バーンのたかねコース出口あたりに、10時5分前集合です。
事前講習時に使用したゼッケンを持ち帰っているため、集合時間までは練習やトイレ休憩を取っていました。
検定バーンは硬からず柔らからずで、かなり良い状態です。日中はかなり暖かくなるようなので、早めに終わって欲しいところです。
主任検定員の笠原高広さんから、不整地種目はやはり「リズム変化小回り」に変更になると説明がありました。
なお、クラウン前走は、事前講習担当の星野智弘さんです。
クラウン→テクニカルの順にスタートします。(種目ごとのローテーションあり)
○パラレルターン大回り
2番目の良い状態でのスタートです。
前日の指摘事項(外向、板の上に乗る、板を動かす)を頭に描きながらスタートしました。
もう少し板の抜けを表現したいと思っていましたが、思ったような動きがあまりできませんでした。
でも、最低限の事はできたような気がしました。
自己採点は79点かよくて80点。80点であって欲しい・・・
○パラレルターン小回り
事前講習時に多少後傾気味に見えるとの指摘があったため、腕を前に出すことをイメージしました。
また、今シーズンから取り組んでいる板の動かす方向に注意しながらスタート。
想定したよりもスピードが出てしまい、途中から板を回せずに横に当てるような動きが出てしまった。
修正することができなく、気合いで最後まで滑りきったが後の祭りでした。
自己採点は79点。 はたして挽回できるだろうか・・・
○パラレルターン小回り・規制(リズム変化)
事前講習時に何本か練習しましたが、いまいち評価観点が分からない種目です。
上部では多少ゆっくり目の深回りで滑り、リズム変化後の下部では早めのリズムで滑ることを決意。
やはり、腕の位置と板の動かす方向に注意してスタート。
可もなく不可もなくの滑りだったが、良い点数が出るのかどうかさっぱり分からない。
自己採点は希望を込めて80点。
○フリー滑降
小回りを挽回するにはフリーしかないと思っていたので、気合いが入りました。
途中のリズム変化ではスピードを殺さないことと、大回りと同じく外向と板の上に乗ることを特に注意してスタート。
最後の種目ということもあり、多少、バーンが荒れ始めていることは分かっていたため、過度に圧をかける滑りは
危ないと感じながら滑り始めました。
リズム変化も問題なくクリアし、スピードも十分クリアして滑走を終える。
自己採点は80か81点。
テクニカルを含め29人の滑走だったため、10時スタートで12時くらいには終了しました。
昼にまたがらなかったのは助かりました。
また、コースをクローズして検定を行ってくれたため、非常にバーンの状態が良く、安心して受験することができました。
他のスキー場も見習って欲しいですね。
合格発表は14時にスクール前で行われるため、岩鞍に一旦戻り、昼ご飯を食べて休憩です。
/発表/
主任検定員からの全体講評の後、結果が張り出されました。
全体講評は「全体的に板の捉えが弱くたわみを使えない人が多い。また、リズム変化はレーンを変えるだけではなく、見せ場を作った人に加点した。」
などの話があったようですが、私は聞いていませんでした(笑)
○結果
パラレルターン大回り 80点
パラレルターン小回り 80点
パラレルターン小回り・規制 80点
フリー滑降 80点
合計 320点(合格) ※クラウン合格者:3名/7名(昨年0名)、テクニカル合格者:4名/22名(昨年1名)
小回りの失敗があり、ほとんど期待していなかったため、あっけにとられました。
失敗したと思われた小回りが80点。下駄を履かせてくれたのかな?
(後日、撮影した動画を確認してみると、小回りより大回りの方が失敗していました・・・。)
全て小回り板での受験に多少不安を感じていましたが、合格者のもう一人も自分と同じ考えでした。
会場にもよりますが、スピードを出すためだけに大回り板は使用する必要はないと思いました。特にテクニカルはその感が強いです。
早く雪面を捉えることができ、動かせる板を使用することが一番重要ですね。
/最後に/
あまり手応えがなかったため、喜びはすぐには出てきませんでした。
嬉しさよりも安堵感の方が大きかったです。
今回サポートしてくれた、ぽぺー氏、あいじんさん、兄貴には感謝しています。
多少、プレッシャーにもなりましたが、仲間がいることで安心できました。
jamに参加して8年目になりますが、仲間と滑るのはやはり楽しいですね。
これがモチベーションになり、上達にも繋がったのだと思います。
不整地種目がなかったため、周りからまた「インチキだ!」と言われるだろうから、真のクラウンになれるように今後も頑張りたいと思う。
次のクラウンはjamの管理人さんだね。
安心してください、みんなで応援しに行きますよ!!
/管理人デマから一言/
無理です(^^;
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