24-25モデルスキー板 試乗感想レポート
※スマートフォン表示用に編集されていません。

雑誌などに記載されるコメントとは一味違う一般スキーヤーのコメント掲載です。
雑誌やデモなどは立場上、基本ほめることしかできないですからね。
【過去年度のskijam試乗感想はこちら】

試乗感想は「技術レベル」や「滑るスタイル」で異なります。
試乗の順番や、体調、雪質、斜度なども感想に大きく影響しますのでここの内容がすべてではないことをご了承ください。あくまでここの内容は参考としてお読みください。

また試乗された方は、感想をくれればどなたでも掲載いたします。
試乗感想を投稿したい方はこちらをお読みになってください。
ブーツは試乗ではなく試し履きした感想も含まれています。

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OGASAKA24/04/20  SALOMON24/03/28  HEAD24/04/02
ROSSIGNOL24/04/05 VOLKL24/04/05  ATOMIC24/04/02
FISCHER24/03/28 HART24/04/20  NORDICA24/04/20
ELAN24/03/28  STOCKLI24/04/08  BLIZZARD24/04/08
DYNASTAR**/**/**  BLUEMORIS24/04/20

評価
★★★3点:非常に良い ★★☆2.5点:良い ★★2点:標準 ★☆1.5点:もうひといき 1点:残念

OGASAKA
注)ホームページのリンクを張るときは必ずTOPページにリンク願います
http://www16.big.or.jp/~skijam/
①TC-S + SR585

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原・しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
オガサカのTCシリーズの機種名は、23/24モデルまでアルファベット2文字でしたが、24/25モデルからTC-SというSの1文字のモデル名になります。また23/24モデルまでは21/22TC-ST→TC-SU→TC-SBと乗り味を継続しながらフレックスとトーションを調整するマイナーチェンジのような形で熟成されて今にいたります。
しかし来季24/25モデルはビッグモデルチェンジです。
23/24モデルの流れを断ち切り完全に別物になっている。
TOP形状がハンマーヘッド型となってTOPカバーが樹脂からメタル製となり、テール形状はTRIUN SLで採用していたストレート型に変更となってテール側も少しロッカー形状となっている。
TC-Sはケオッズ開発から派生したという経歴のようでケオッズとは完全兄弟関係となっている。
TCシリーズという名前は一緒ですが、乗り味と操作感は従来のオガサカTCシリーズとは大きく違うモデルとなっており、いつものTCの感じで乗ると少し戸惑う人が多いかもしれません。
実際、管理人も最初は戸惑いましたので。
まず感じたのがエッジのかかり具合が違います。これはチューニングのせいではなく板の性能でしょうね。恐らくトーションが強いんだと思います。従来のオガサカのエッジ感覚の特徴であるサラサラとした捉えどころのないエッジ感覚がだいぶ薄れました。この「従来の捉えどころがない」という言葉は一見 「悪」 の言葉に見えるのですが、実は正しいポジションに乗っていればカービングが綺麗にできるが、正しくないとずれてしまい綺麗に滑れないという奥の深さを持っています。一方で力を抜いて滑ればいつでも容易にずらすことができるという簡単さも持ち合わせているかなりテクニカルなエッジ感覚です。
が、24/25モデルのTC-Sはカービング志向が強くなってずらしやすさが薄れました。カービングをするということで言えば簡単になったと思います。ただ、正しくカービングできているか?というと話が別になるので手放しで「簡単」とは言えませんがそれはどの板でも同じ話で、言い換えるとオガサカ特有のエッジ感覚が薄れたとも言えるかもしれません。それと誤解をあたえるといけないので断っておきますが全体的な乗り味はとても軽やかで、ありがちな上級グレードにある重厚で板が動かしにくいという感じはありません。このあたりは易しさと優しさを持っています。
ターン始動をすると、早い段階で板がカービング体制に入りたがりターン中盤から板がスーッと長めに走ります。フォールラインあたりから板の前側がたわんで下に落ちながら内側に板がはいってくる感じがよくわかり、板が横に抜けていく傾向があります。なのでターン後半は縦よりも横に長くなる傾向がより強いですね。結果として今の流行りの横幅があるショートターンになるということなんだろうと思いなます。これは先にも書いたカービングターンのやりやすさというところにも繋がっていると思います。ちょこまか動く感じのターンよりも、大きく左右に動く方が得意で、普通に乗るとショートよりもミドルターンがやりやすいと感じる人も多いのではないでしょうか。
一方で今まで山回りでずらしを多用して滑っていた人は「ずれない」と思ってしまうかもしれません。
このずれの扱いに自由度が減ったと感じるか、ずれなくなってカービングがやりやすくなったと感じるかは人それぞれでしょうね。
カービング傾向が強くなったので、ずらすことが難しくなり板としては難しくなっていると思います。
従来のずれからカービングをしていくという操作から、カービングからずらしていくという真逆の操作に変化していると思いますので従来のオガサカスキーヤーが変化に対応できるかどうかです。
23/24までのTCシリーズは基礎スキーのど真ん中みたいな板でしたが、24/25モデルから少しリベラルよりになりました(笑)。しかし管理人的にはこの設定は良いと思います。今までのTCシリーズが易しすぎだと思っているので、万人受けはケオッズに任せて、とんがった板でいいじゃないですか。ただ商売を考えるとダメなんでしょうかね。TC-SCが発売された時もとんがっていましたが、次年度のTC-SAではマイルドになってしまいましたし(^^;
1級レベルでは少し難しいかと思いますが、是非1級ぐらいの方に乗っていただきたいです。
昨年までのTCよりカービング志向が強く、そして走ります。
乗りこなせた時、きっとすばらしい技術を手に入れていると思います。
管理人オススメモデルです。

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②TC-S + FM585

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原・しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
基本的にSR585の乗り味と似ているのですが、大きく異なるのは板のたわみ具合と走りです。
板がよくたわむのでエッジのかかり具合はSR585よりも簡単でしっかり雪面を捉える感じが強く、雪面から圧をもらいやすいので張り付いてる感が得やすいと思います。また板が大きくたわむので弧が小さくなる傾向もあります。フォールラインから一気に内側に入ってくる感覚が強いのでしっかり踏める人にはちょっと違和感があるかもしれません。
SR585に比べると板の走りはゆっくりになり操作感はだいぶ易しいと感じます。
板は十分走りますのでFMプレートのみしか設定がないのであれば何も感じませんが、SRプレートに試乗をしてしまうと
管理人的には正直FMでは物足りないと思いました。
板をたわます感覚をつかむにはFMプレートはとてもいい選択だと思いますが、逆に走りを出した滑りの練習にはSR585をお勧めします。
どんな板でもしばらく履いてると慣れちゃうのですが、SRプレートに慣れた方が将来的にはいいと思います。
一方で女性などの体重が軽い人や脚力が弱めの人にはお勧めです。

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③TC-S + MOTION

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:高峰マウンテンパーク 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★2.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★2.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
MOTIONを搭載したTC-Sは、SRプレートとFMプレートとは乗り味がかなり変わります。
なにげに同じ板とは思えないぐらい違う。
板の性能はプレートがかなりの割合を占めていると実感させてくれます。
MOTIONビンディングだと板が柔らかくなりすぎる感じで、板の反応がかなり鈍くなります。
板のたわみ戻りの力を使って滑るということがやりづらくなり大半が自力と落下力で滑ることになるので滑りがギクシャクしてしまいました。
管理人的には2級ぐらいのスキーヤーでもFMプレート装着をオススメします。
というかTC-SにMOTIONを付ける選択をするのであれば、TC-Sを購入する意味がないと思います。モハヤミエ?
そういう人はKS-AP+FMプレートなどを選択する方が幸せになれる気がします。

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④KS-AP + SR585


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原・しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
TC-S同様に23/24モデルからビックチェンジをしています。
TC-Sと同じ開発チームが作成したケオッズモデルとなっており、今までのケオッズとは一線を画した乗り味となっています。トップシートの色は赤と黒が選べます。
TC-Sと板の3プロポーションは119-67-103と同じなのですが、実はTC-Sとサイドカーブが微妙に違います。
複合サイドカーブを採用しているため、クロソイド曲線が違うのでしょうね(勝手な推測)
このKS-APはTC-Sと比べると板のフレックスがソフトな上、板のたわみポイントも違うようでターン弧の描き方がTC-Sとだいぶ違います。これは滑りだしてすぐにわかる違いでTC-Sよりも自然な丸い弧ができます。
具体的にいうとTC-Sよりもターン中のTOPが内側に入ってくる感覚が弱い。
個人的には横移動と落下のバランスがKS-APは丁度よいと感じます。同じSRプレートのTC-Sのように尖った部分がどこにもない上に全体的にマイルドで操作感も簡単。となるとKS-APのほうが一般うけする乗り味です。
一方で昨年から継続されているケオッズPSの方がいいという人もいると思います。
継続モデルKS-PSはTHEオガサカ、THE基礎スキーという乗り味。
そのKS-PSはずれ主体からのカービング、KS-APはカービング主体からのずれ。
テクニカルなのはKS-PSだと思います。
なのでスキーの基本練習をするのであればKS-PSも購入選択肢の中に入れてみてもいいと思います。
是非乗り比べをしてみてください。

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⑤KS-AP + FM585
試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原・しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
とてもマイルドです。いたって普通の乗り味です従来のケオッズより更に安定感が増してカービング志向になっていると思います。オガサカっぽくない乗り味ですが、大会にでない、検定などを受けない、ビデオで自分の滑りを見ない自称上級一般スキーヤーに管理人はこの板を強くオススメします。
しかし値段が高すぎるのでお金持ちの一般スキーヤー限定です(^^;
ただ本気の技術上達を望む基礎スキーヤーにどうか?と聞かれるともうちょっとステップアップしていいのではないかと思います。理由はちょっと易しすぎ。
最近の管理人の考えは「自分の技術レベルより少し上の板を乗りこなしていくことでレベルアップする」という考えだからです。逆に今の滑りを維持すればいいという考えであれば選択肢としては十分ありです。
KS-AP + FMは、万人受けするとても良い板だと思います。

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⑥TRIUN-SL + SR585

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原・しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
TRIUN SLは昨年と継続で、カラーリングのみ変更です。
TC-SとKS-APがフルモデルチェンジして乗り味が変化したのに対し、モデルチェンジをしていないTRIUN SLは当然従来のオガサカの乗り味のままです。ここは同日の試乗会で乗り比べをするとすぐにわかると思います。
このTRIUN SLは従来からのオガサカにあるエッジと対話しながら常に正しいポジションが求められる板です。
THEオガサカで正しく乗らないと少し硬い斜面だとすぐにすっぽ抜ける。
今回は自分の持っているオガサカにチューンを出した14/15TRIUN SLも持ち込んで乗り比べもしてみました。
24/25モデルのエッジ滑走感覚は自分の板とほぼ同じでした。
そういう意味ではずーっと同じなんだなと思いましたし、進化していないともいえる。
良いものは変わらないということも大事ですので良い悪いはなんとも言えませんが。
ターン弧のできかたは、14/15モデルの方が曲がらない感じで大きく回ってきます。
管理人は曲がらない板で曲がる練習をしたいので、練習という面では14/15モデルの方がいいですが実践の大会や検定で使うのであれば最新モデルの方が見栄えはいいと思います。
次にTC-Sと比べてですが、もう全然違います。同じメーカーとは思えないぐらい違う。
従来のオガサカの乗り味を求めている人は間違いなくこちらです。昔からあるオガサカですね。
昨年のTRIUN SL試乗感想で「角付けをするとすぐに反応して向きを変えたがるからTCの方が良い」と書いてありますが24/25モデルだとTCと立ち位置が逆転したかもしれません(笑)
個人的にはTRIUN SLはもっと「がっしり」してもいいと思います。他メーカーの基礎トップグレードと同等かもしくはマイルドなぐらいです。昔だったらGRプレートの選択があったんですけどね。
吸い付くようなグリップ感ではないのでTRIUN SLは基礎スキーでも全然使えると思います。

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SALOMON

①S/RACE PRIME + ICON RS


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
管理人が現在所有するPRIMEのマイナーチェンジとなりますが、板の構造は継続です。
変更内容は、TOPフィン、裏面デザイン、プレートとICONビンディングの変更となっている。
24/25のICONビンディングにはWCモデル、RSモデル、GRIPウォークモデル(GW)の3種類がある。22/23モデルにATOMICで登場して話題になったのはWCモデル。そのまま継続販売されるが開放値が14-24となるので一般スキーヤーでは装着が厳しい。しかも値段が高い(ビンディングだけで121,000円)
24/25モデルから登場するRSモデルとGWモデルはWCモデルの構造を簡素にしたデチューン版だ。
値段が半分以下なわけだから、もはや別物です。
RSとGWの違いはRSのトゥピース側にメタル製のレースペダルが装着されている。これにより力の伝わり方がよりダイレクトになっているらしい。そしてRSはGRIPウォークブーツにも対応していない。
SALOMON PRIMEはRSモデルが標準で装着されておりカタログ上ではGWモデルは選択できない。
一方で管理人の所有するX Labビンディングはカタログから消えて、今まで採用されていたすべてのメーカーで在庫品以外購入できなくなっている。
ICONビンディングはマーカーのCOMPと同じような構造となる。ビス固定点を足元に近づけて、セパレートビンディングを採用。前後がつながっていないため荷重をピンポイントの点で押すことができるのが特徴。また繋がっていないから板のしなりを阻害せず足元が撓みやすい。一方でX Labビンディングは前後が繋がっており、ビンディング全体に力がかかるような設計となっているため荷重ポイントが分散して面で押すという特徴があります。理論上はX Labの方が荷重点がぼやけるため操作がシビアではないということになります。これはチロリアのフリーフレックスと同じ考え方ですね。
うんちくはこれぐらいで・・・・
管理人の所有するX Labビンディングモデルと24/25RS ICONビンディングモデルを乗り比べました。
X Labモデルの管理人PRIMEの方が、ガツンとエッジが噛む感じがあり、板が走ります。
そしてしっかりと荷重して角付けを深くしないと曲がらないという最近の板では難しめの小回り板です。
ただ、テールをずらしちゃえば関係ないですけどね。
次にRS ICONモデルに乗り換えてすぐわかるのが板の撓み方。あきらかに違います。
板が撓みやすくなったので操作自体が易しくなったと思います。
そして撓みの戻り方も穏やかになり、板の走り方が穏やかになりましたし、ずれも扱いやすい。
これはビンディング以外にプレート変更の要素も大きいと思うのでICONだけのせいではないと思います。
板トータルの強さは弱くなっている感じで直進安定性や板の安定感はX Labモデルに軍配があがります。
PRIMEは基礎板なのだからこの設定でいいのかもしれませんがX Labモデルの所有者としてはちょっと物足りなく感じてしまいました。逆にコブなどを考えたらマイルドになっているので使いやすくなっていると思います。
自分の板と交互に何度か乗り代えましたが、自分の板の方が走るので楽しい。そして手ごわい。
管理人がPRIMEを購入した理由は基礎板の中でもとんがった板だったからですが、ICONになって普通の板になってしまった感じでちょっと残念、ドMの人にはX Labの方がオススメです(笑)

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②S/RACE PRO + ICON

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
板自体は継続でプレートとビンディングが変更です。。
23/24モデルのPROはX LabビンディングとX TLビンディングの2種類が選択できたのですが24/25モデルはGRIPウォークモデルICONのみとなります。(ICONの種類に関してはPRIMEの項を参照してください。詳しく書きました)
管理人はTLビンディングPROの楽に振り切っている操作性をすごく気に入っていたので、選択できなくなるのは残念。
さてICONビンディング仕様ですが、PRIME同様にX Labモデルと比べると直進安定性やエッジのグリップ感などは一歩譲る感じがします。その分、基礎板っぽさが増して板の自由度が上がっています。
そういう意味でいうとX Labモデルより優しくなっています。
感覚的に言うとX LabモデルとTLモデルの中間になると思います。
回転弧はフォールラインから下に落ちながら曲がってきます。
この挙動はSALOMON共通で好き嫌いがわかれると思いますが、この板で練習するとうまくなる気がします。
強引に曲がってこないので自分で操作する範疇が残っています。
PRIMEの操作感は角付けを深めないと曲がらないのですが、PROは少しの角付けで曲がってくれるので万人受けするのではないかと思います。。
PROは基礎板のセカンドモデルという位置づけなのでICONビンディングの優しさは合っていると思います。
セカンドモデルが尖っている必要はないですからね。
でもRSモデルを付けたくてもカタログ上は選ぶことができません。
軽やかな乗り味を好む人はICON、少し尖った乗り味を好む人は23/24のX Labモデルがいいかと思います。
ICONモデルは1級ぐらいの人から十分扱えると思います。

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③S/RACE SL + ICON RS


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★2.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし1.0点 速度域:高速 中速 低速×
これはちょっと今の管理人には扱えないと思いました。
持って履いた瞬間の重量感もすごい。
ずっと履いてれば慣れちゃうのかもしれませんけど、今の管理人の感覚からすると異次元の乗り味です。
PRIMEよりも圧倒的な重厚感とエッジグリップ感。板に乗せられてる感がとてつもなく強い。
角付を深くつける技術も必要ですし脚力も相当必要だと思います。
管理人レベルが滑ると、常にレールターンのようになってしまい自由に動くことができない。鉄下駄だ(笑)
恐らくエッジとストラクチャーの設定にもよると思います。もっと軽やかに設定すれば扱えるかもしれません。
この板を語れるほど板を動かすことができませんでした。
いつでもロングターンのようになります(^^;

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ATOMIC

①REDSTER S9i

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
S9iはとにかく板の重量が軽いです。持っても軽いし履いても軽いです。
軽い板を好む人はとても印象がいいと思います。
その割にはグリップ感がしっかりある不思議な板で、テールをずらさないで滑ろうとするとあまり曲がってこずにフォールラインから下に落ちていきます。
テールをずらしてしまえばこの挙動は関係ないのですが、普段からテールをずらさないで滑る上級者は戸惑うのではないかと思います。板の軽さと板の挙動のイメージがマッチしないので。
そういう意味では、ショートターン用の中では曲がらない方だと思います。
板のどっしり感の雰囲気は違いますが、サロモンのプライムみたいなターン弧です。
鋭くカービングで曲がるには深い角付けが必要で、カービングショートをするにははなかなか難しい。
逆に考えるとこの板でずらさない小さいターン弧を作る練習をすれば上達すると思います。
ただ操作感がとにかく軽やかで簡単にずらせちゃうから、ずらさないで我慢できるかどうか(^^;
簡単さと難しさを両立しているテクニカルな板です。

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②REDSTER S9i PRO + ICON RS

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ、まあまあな雪
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
S9iPROは24/25モデルはサイドカーブ変更、ICONビンディングの採用となります。
ATOMICの場合、サロモンと違いICONビンディングはRSモデルかGWモデルかを選ぶことができます。
今回の試乗板にはRSモデルがついていました。
※ICONビンディングについてはSALOMON PRIMEの項に詳しく書いておきましたのでそちらも併せて参照ください。
履いてすぐに感じるのは軽い。S9iほどではないが重量感は感じない。
SLモデルのような足元のしっかり感があるにも関わらずこの軽さは脅威的です。
滑りだしてすぐにわかるのはフレックスが柔らかく簡単な操作性。
そしてICONビンディングになったことで23/24X Labモデルより撓みが出しやすい。
SALOMON PRIMEの時に感じた、X Labモデルと比較してネガティブ感が全くない。
S9i PROは板とICONビンディングのバランスがばっちりあっているのだろうと思います。
曲がる。走る。安定感がある。と3拍子揃っています。
更にずれと切るも自由自在でこれは反則でしょう。
基礎板らしい易しさと、RACE系の強さをバランスよく兼ね備えたすばらしい板だと感じます。
板のTOP側が柔らかいのでコブでも扱いやすいと思います。
また試乗していて常に感じたのが、板のテール側がスキーヤーをかなり助けているということ。
板の走りに置いてかれて後傾気味になったとしても、後ろから支えてくれる感が強い。
失敗をカバーしてくれるので検定や大会で相当な武器になるのではないかと思います。
小回り、大回りとも1本でこなしてしまいます。
ちなみにX LabモデルのS9iPROを普段使いにしているてっちゃんはすごく似ていると言っていました。
管理人的にはX LabモデルよりICONモデルの方がより基礎スキーに向いている気がします。
1級以上の人に管理人のオススメ板です。
乗っていて非常に楽しいと感じることができるスキーです。

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③REDSTER S9 FIS + ICON RS

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
SL FISモデルです。ビンディングはWCモデルのICONも選ぶことができる。
しかしICONビンディングはWCモデルではなくRSモデルがついていました。
WCモデルのICONに乗ってみたかったんだけどな。残念。
滑りだして感じるのはすごい安定感。さすがSL用だ。
もしゃもしゃ雪を蹴散らしながらスキー板がずんずん進みます。
ただ扱えないような挙動ではなく、板がしっかりたわんで回ってくるのがわかります。
他メーカーのSL FIS板に比べると弧が小さく回ってくるので比較的簡単です。
ただテールをずらして滑るには不向きで、カービングで足元を素早く左右に入れ替えることができないとショートターンでキビキビ動くことは厳しい。
整地であれば基礎スキーでも使えますが、履くのであればテクニカル以上かな。

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HEAD

①WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:まあまあな雪
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
昨年から継続の奥村駿選手モデルですが、ソールのデザインが変わっています。
チロリアビンディングのフリーフレックスを搭載しているのも特徴。
この板の乗り味は基礎スキーの王道と言えます。
低速で滑っても良いし高速で滑っても良い。すべてがナチュラルでなんでもできます。
なので、滑りだして物足りないと思う人もいるかもしれませんが実は奥がとても深い。
スキー板に積極的に仕掛ける上手なスキーヤーには答えてくれるだろうけど、板の動きを待っているスキーヤーだとつまらないと感じるかもしれません。
今まではそのような役目はオガサカが担っている感じだったのですが、24/25モデルからオガサカが大きく変化して自己主張が出てきたので、そのような乗り味はHEADに軍配が上がります。
TOP側がよくしなるのでターン導入も楽で、そのあとにカービングで元気よく板を走らせることもずらすことも自由自在の癖がないサンドイッチの乗り味です。
昨年の試乗感想で「オガサカが強くなったような」と記載しましたが今年の印象も変わらず。。
ただし23/24までのオガサカに対してですが。
それと板の名称に「FIS」なんて名称がついていますが、全くもって基礎スキー用の板です。
闇の売人が「今年はだいぶ売れていて在庫が危ない」と言っていました。
予約は早い方がいいかもしれません。
試乗する機会があったら是非乗ってもらいたいと思う板です。
管理人オススメ板のひとつです。1級から扱えると思います。

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ROSSIGNOL

①HERO MASTER ST

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:まあまあな雪
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
渡邊渚選手、武田竜選手の技術選手権ダブルチャンピオンが使用するロシニョールです。
この二人が使う板はHEROシリーズのATHLETEモデルですが、今回試乗したモデルはMASTERモデルです。
MASTERモデルは簡単にいうとATHLETE FISのデチューン版となる。
SALOMONなどでいえばSL FISとPRIMEの関係と同じです。
ATHLETEのショートモデルのデザインは赤基調ですがMASTERのショートターンモデルは白基調となっています。個人的にはMASTERモデルの方が好み。
またロシニョールの基礎スキーモデルだとSUPER VIRAGEの名前がよく出てきますが全く別路線です。
それは滑りだしてすぐにわかります。SUPER VIRAGEのターン弧の出来かたとは全然違います。
とにかくよく曲がるSUPER VIRAGEに対して、HERO MASTERは板のフレックスがしっかりしておりだいぶ硬派な乗り味でです。
板が内側にどんどん切り込んでくる感じはではないので、深い弧でカービングをするには技術が必要です。
SALOMONのPRIMEと雰囲気が似ておりしっかり角付けをしないと曲がってこない。
玄人向けのテクニカルな操作感だと思いました。
この板で見栄えが出るスキーができればなかなかな腕前だと思います。
練習に使うにはもってこいの板です。
武田竜選手、渡邊渚選手のファンだったら買うしかないでしょう(笑)

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VOLKL

①RACETIGER SL MASTER + newピストンプレート10mm


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:まあまあな雪
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
まずはプレートとビンディングの話です。
様々なメーカーに採用され高評価なピストンプレートですが24/25モデルからnewモデルとなります。
試乗板で新ピストンプレートを搭載しているのはVolklのみで他メーカーの試乗板はすべて23/24モデルとなっています。
23/24と24/25モデルの見た目はすごく似ていますがよく見ると違います。
一番わかりやすいのはプレート先端が台形になっているので知っていればすぐに区別ができる。
そして肝心な性能を簡潔に言うと撓みやすくなったとのこと。
ただ管理人が乗ってもVOLKLに乗りなれていないためプレートの変化はよくわからず。
違いを感じるためには同じ板でプレート新旧を比較する必要があるかも。
次にマーカービンディングですが、来年はXCOMPからCOMPになります。
解放値12と16は横ばね構造のままで20と30は昔のCOMPの縦ばね構造に戻ります。
(18と24はなぜかXCOMPが継続です)
また24/25COMP12と16にはグリップウォーク対応モデルと非対応モデルがあります。
試乗板のSL MASTERの搭載されているCOMP16はGW対応でした。
今履いているブーツがGWモデルでないのであれば非対応の方がよいと思います。
さて滑りだして感じるのはとても軽やかな乗り味です。
これはいつものVOLKLのRACETIGER小回りシリーズの毎回感じるフィーリング。。
で、雪面のギャップの乗り越えかたなどはオガサカTC-Sに雰囲気が似ています。
というよりオガサカがVOLKLに似たと言った方がいいかも。
しかし弧の出来方と板の走り方はだいぶ違います。
オガサカの方がフォールラインから内横に抜けながら後半に走るのに対して、こちらはオーソドックスな丸い弧を描きながら走ります。
また少ない角付けでグイグイ曲がるので、ターン導入が楽で操作性がよいです。
RACE系の板では絶対にない乗り味です。まさに基礎スキー用。
ひらりひらりと身軽に動く板が好みの人にはとてもオススメです。

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②RACETIGER SL FIS + newピストンプレート14mm


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:まあまあな雪
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
試乗板には新型14mmのピストンプレートとGW非対応の新型COMP16が装着されていました。
実は10mmよりも14mmの方が大きく変化しています。特に違うのがプレート両脇のメタルプレート形状。
切り欠きが大きくなって撓みやすそうな形をしています。しかし試乗しても旧モデルとの違いはよくわからず。
SL MASTERの試乗記にも書きましたがVOLKLに乗りなれていないため新旧プレートの変化がわからない。
いい加減ですいません。
次にビンディングですが試乗板に搭載されていたGW非対応モデルCOMP16はビンディングトゥピースのブーツ底面を受ける形状がフラットになっている。これによりGWモデルよりダイレクトに力が加わるので、板が機敏に動くのではないかと思います。
これはATOMICとSALOMONで採用されるICONビンディングのRSモデルとGWモデルの違いと同じ関係です。
とりあえず使っているスキーブーツがGWでないのであれば非対応のCOMPの方が良いと思います。
(実はピストンプレートにICONビンディングがそのままつくらしいので誰か試してほしい。縦ばねですし)
SL MASTERのすぐ後に試乗したので挙動の違いがよくわりました。SL MASTERはひらりひらりとスライドしながらターンを切り替えることができますが、SL FISは板を前に推進させながら切り替える必要があるため、ずれにくくこちらの方が難しい。
しかし、どっしりしていてエッジもガツンと噛む感じの乗り味なのですが手に負えない感じではなく基礎スキーっぽさがあります。SL FISモデルとのことで気張って試乗したのですが意外に扱いやすくて好印象。
板の動きがしっとりしているので、SL MASTERよりも丸い弧を描きやすく切り替えに余裕があるかもしれません。エッジをマイルドにチューニングしたらすごくいいかもしれない。
基礎スキーヤーでRACE系の乗り味がほしいと思っている人は購入候補に十分なると思います。

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FISHER

①RC4 WC SC PRO M-PLATE

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:しらかば2in1、菅平 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ、整地
小回り★★2.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし1.0点 速度域:高速 中速 低速
なにげに管理人はフィッシャーの板があまり得意ではありません。
ちょっと癖がある乗り味で管理人にはどうもあわない。これは毎年感じることだ。
このモデルは22/23→23/24でプレート変更しているが23/24→24/25は継続となる。
滑りだす前に移動や横滑りをしていると雪面から伝わる感覚はやはりテールが少しひっかかる乗り味。
ずらしながらゆっくり滑るのがあまり得意じゃないオーラを放っています。
まずはずらさないで中回りから大回り。おー想像していたより悪くないです。
テールのひっかかりも特になくスムーズで弧も綺麗にできますが落下する滑走速度がとても速いので難しい。
グリップ感は普通でガツンと噛む感じではない。この落下速度であればもうちょっと噛んでほしいと思う。
次に小回りですが、こっちはテールの主張が出てきて一気に滑りにくくなる。
テールをずらすのに癖があり、慣れるまではちょっと手ごわい。
小回りでもずらしを極力減らして滑るようなスタイルを求められるので、かなり上手な人向け。
この板でスキー動作の基本を学ぶには難しそうです。
基本をわかっているスキーヤーがこの板を乗りこなす前提であれば選択はありでしょう。
管理人にはちょっと難しいかな。

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HART

①CIRCUIT 66SF + ピストンプレート10mm

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:しらかば2in1、高峰、白馬47 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ、グサグサ
小回り★★★3.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
この板はもともと20/21に発売されたCircuit ST DEMO SP4のマイナーチェンジモデルです。
22/23モデルでTOPシート素材を変更し、今回24/25モデルで補強ガラスシート変更をしています。
もともとソフトな板なのですが、マイナーチェンジを繰り返して、しっとりさと粘りが加わっています。
ピストンプレートとの相性がとてもよくエッジグリップ感がしっかり感じ取れ安心して踏んで行けます。
管理人的にこのグリップ感は好みです。
グリップさせたい時はしっかり、外したい時はフリー、という操作が自由自在なのが特筆するところ。
ありがちなカービングは得意だけど、ずらしが苦手ということはなくうまく両立しています。
また、SF+ピストンのすごい所は暴力的な旋回力です。とにかく異様に曲がります。
板を傾けた瞬間に板がたわんでTOPが内側に勢いよく切り込んできます。
いろんな板を試乗しましたがこんなに曲がる板は最近では珍しいですね。
同類はブリザードのSRC+ピストン。この板もとてつもない旋回力ですがカービング色が強い乗り味です。
SRCは板全体がしっかりしておりサイドカーブで切り込んでくるように曲がってくるのですが、SFは板がしっとりしており、TOP側がギュンとしなって雪面に食い込むようにエッジがかかり曲がります。
この2機種はとにかく曲がるというカテゴリは同じですが滑った感じはだいぶ違います。
機会があれば是非乗り比べてもらいたいです。
SF+ピストンはとにかく元気で、ターン速度と返りが速いので一瞬難しいと感じるのですが、ターン導入自体がすごく簡単なので極端な話「板の動きの速さへの対応」と「切り替え処理」だけを気にすればよいので、実はとても簡単な板だと思います。しっとりと元気が両立している不思議な板です。
そしてすっぽ抜けようと、内倒しようと足元に板が戻ってくる。そしてしっとり感もあるので動きが滑らかなので、自分のスキー操作が上手になったと勘違いします(笑)コレハアブナイ
いつでも小回り、どこでも小回り(笑) それはそれでとても楽しい(^^;
でもこの要素はとても大事でスキーはやっぱり楽しくないといけないですからね!
難しい板で悩むのもありですが、純粋に小回りスキーを楽しむことができる貴重な板だと思います。
逆にスキーの基本動作をじっくり学ぶ段階であれば、もう少し曲がらないテクニカルな板も同時に所有して練習することをオススメします。
とにかくよく曲がる板なので、このターン感覚が普通になってしまうとSFのような暴力的な旋回力がある板しか乗れなくなってしまう可能性がありますので(笑)
SFはスキーに行き詰った時にスカッとしたい時に乗りたい板ですね。なにげにほしいかも。
麻薬的な要素がある楽しくなれるスキー板です。管理人オススメモデルです。

比較のため同日試乗。 左:ブリザードSRC+ピストン、右:ハートSF+ピストン
やはり同じ日に乗らないと比較はできない。


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②CIRCUIT 66SH + ピストンプレート10mm

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:しらかば2in1、白馬47 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ、グサグサ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
この板はもともと19/20に発売されたCircuit ST DEMO SP3のマイナーチェンジモデルです。
19/20モデルSP3を管理人もしばらく所有しました。
22/23モデルでTOPシート素材を変更し、23/24モデルでテール形状を今風のスカート形状に変更しており24/25モデルは23/24の完全継続となっています。※SFの写真とテール形状を見比べてください
管理人が持っていた19/20モデルよりしっとりしなやかになっていますが、これは22/23に行われたTOPシート素材変更の影響が大きい。
さてSF+ピストンから試乗会同日に乗り換えるとSFとSHとの違いが明確にわかります。
SFよりもフレックスがしっかりしており回転弧が大きめ。オールラウンド性はSHの方がはるかに高い。
というかSHでも現在所有するサロモンプライムなどに比べるとだいぶ曲がります。
なのでSFが異常な弧なんだと思う(笑)SFキライジャナイケト クラベテハイケナイ。
板とピストンプレートの相性はとてもよく、切るずらすが自由自在な操作性で印象はよい。
足元がしっかりしており安心して踏んでいけます。やはりピストンプレートの恩恵はすごい。
SF同様にSHもかなり少ない角付けでターン始動します。
このあたりはターン弧の大きさは違いますがやはり兄弟で挙動は似ています。
板を傾けてからフォールラインに向くまでが速く、そこから板が横に抜けていく。
下に落とされにくいのが特徴で滑っていてすごく楽です。これは所有していたDEMO SP3と同じ感触です。
SFのところにも書きましたが、ターン導入自体がすごく簡単なので「板の動きの速さへの対応」と「切り替え処理」に集中することができるのでスキー操作がシンプルになります。
スキー操作としてはとても簡単な部類だと思います。
ガッツリRACE系は嫌だけど、しっかりした板がほしいという人はとても良いと感じると思います。
管理人オススメモデルです。

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NORDICA

①DOBERMANN SL WC DEPT M PLATE(ピストンプレート10mm)

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原、しらか2in1、白馬47 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ、グサグサ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
発売されてから5年目になるこのモデル。
来季はデザインが変更されますが継続モデルとなります。
ノルディカ カタログ上はTOP機種になります。(ピストンプレート14mmも選べます)
重厚な乗り味で抜群の安定感と切れ味が特徴です。昨年の試乗感想通り素晴らしい乗り味です。
一方で、今年の試乗会ではM DEPTのひとつ下にあたるブリザード SL FISに何度も試乗しました。
基礎スキーヤーが普段使いとしてはセカンドモデルのSL FISの方がいい意味で遊びがありオススメです。
ノルディカブランドだとDobermann SL WC PLATEになります。
管理人的にはノルディカ WC PLATEかブリザード SL FISをお勧めします。

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②DOBERMANN SLR DC Race

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原、白馬47 試乗長さ165cm 雪質:グサグサ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
試乗した時期が4月で雪がグサグサだったということをまずお伝えしておきます。
なのでちょっと試乗感想としてはちょっと自信がありません。
SLRはプレート違いで2種類仕様が用意されています。
FDTモデルとRACEモデルと呼ばれ、今回試乗したモデルは上級モデルにあたるRACEモデルです。
ただRACEモデルといってもよくノルディカに採用されるMARKERピストンプレートではなく、セパレートプレートを別金具で繋いだ疑似一体プレートモデルとなっています。
このプレートはSLRとよく比較されるブリザードSRCのXCELLビンディング搭載モデルと同じプレートです。
滑りだしてすぐに感じたのは雪面をなめるようなしっとりとした乗り味です。
板の走りも穏やかでピストンプレートのSRCに比べるとかなり易しく、板の走りも予想範囲内で失敗も少ないと思います。
操作感は可も不可もなくとてもナチュラルで、なめらかさが際立っている乗りやすい板といった感じ。
ずらしも切るも自由自在。典型的な基礎板っぽい挙動です。
フレックスの硬さもあまり感じませんでしたのでコブなどで使うにはすごく良さそうです。
ただ最近の管理人の好みだともうちょっと尖っていてほしいかな。ちょっと物足りない。
でも、誰にでも安心してオススメできる板です。
2級ぐらいから扱えそうです。

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BLIZZARD

①FIREBIRD SL FIS + ピストンプレート10mm

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
2月の菅平試乗会で一番良いと思った板です。
そのあと3月の菅平試乗会でも好印象で計3日間リフト10本以上試乗して滑走感覚を確認しました。
24/25モデルはカラーリングのみの変更で基本的には継続です。
ただ24/25のnewピストンプレートをつければ変わるかも。
(試乗板は23/24のピストンプレートと23/24XCOMPの組み合わせ)
ブリザードのRACE系はFISモデルとFISに属さない準RACE系の板に分類されています。
SL FISモデルはFISに属しているモデルの中でジュニアモデルを除いて一番優しいモデルです。
ちなみにブリザードSL FISとのデザイン違いがノルディカにラインナップされており、Dobermann SL WC Plateとはデザインで選んで問題ありません。
乗り味はブリザードのFISモデルの中で一番優しいモデルとはいえ、RACE系の乗り味はしっかりと色濃くありますので、乗りこなすのは決して簡単ではないです。
逆にカービングするだけであればすごく簡単。
エッジグリップが強くて板が元気に走ります。普段からテールをスライドさせて滑っている人はかなり手ごわいと感じるかもしれません。しかし正しく乗ればテールスライドを利用して低速で滑ることも十分可能です。
SL FISはFIS系なのに基礎スキーで扱うルーズさも持ち合わせている不思議な板です。
雪面に圧をかけるとエッジグリップの安心感が抜群で板を信頼して操作ができます。
なのでどんな斜面でも板を積極的に踏んでいけると思います。
回転弧のでき方としては、普通に滑ると高速の中回りのカービングターンになりますが違和感のない丸い弧になるので変な癖もなく乗りやすい。
無理やり曲げなくても曲がってきますが、板は下に落ちていこうとしてスピードが出ます。
深回りをしてスピードコントロールするためには板をしっかり角付けして撓ませる技術が必要になります。
普段使いと思うと少し手ごわい選択かもしれませんが、この板に普段から乗っていれば基礎系の板はどれでも楽勝かもしれません。
ポールバーンを普段から滑っている人と、普段基礎スキーしかしない人で評価がわかれそうな板ですね。
でも普段基礎スキーしかしない管理人はこのモデルをかなり気に入りました(^^;
RACE系のどっしりした乗り味なので、テクニカル以上の人におすすめしたいです。
管理人オススメの板です。

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②FIREBIRD SRC + ピストンプレート10mm

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
ブリザードのRACEモデルはFISに属すモデルと、FISに属さない準RACEモデルの2種類あります。
準RACEモデルの中でSRCは小回りを担当する板です。
ブリザード23/24モデルの準RACEモデルはすべてRACE PLATEのみだったのですが、24/25モデルではSRCのみFISモデルと同様のピストンプレート10mmもラインナップされました。
また、ブリザードの中核をなすモデルをCOREモデル。上級の基礎に適したモデルをMASTERモデルと呼んでいますがSRC+ピストンプレートモデルはカタログで唯一両方の冠をもったモデルとなっています。
ノルディカとブリザードはコスメ以外同じというモデルが多いのですが、このSRCはノルディカのカタログにラインナップされていません。
よくノルディカSLRと比べられますが、SLRは120-69-104 SRCは121-68-105のプロポーションの違いがあり、更にノルディカはピストンプレートを選択できないという違いがある。
さて、滑りだしてすぐにとてつもない旋回力に驚く。ピストンプレートのおかげもあり足元がしっかりしておりグリップ力があるので圧をかけやすい。そのため板が簡単にたわみます。
圧をかけた瞬間に板が向きを変えるので、いつでもどこでも小回りになります。
もう、内倒しようと、すっぽ抜けようと板が回転して足元に戻ってきます(笑)
これはこれで滑っていて非常に楽しい(^^;
楽しいということはスキーをするには非常に重要な要素ですし、誰でも味わえると思います。
ただ練習に使うには向いていないかもしれません。
板が勝手に曲がっているのか、自分から仕掛けて曲げているのかが区別がつかない人は要注意です。
自分から仕掛けないで滑る癖がついてしまうと、他の板に乗れなくなってしまいますので。
この手の滑走感はHARTのSF+ピストンプレートの乗り味に似ています。
滑っていてかなり楽しいですが気をつけなければいけない板です。
麻薬的な楽しさの要素があります(^^;
遊びに使うには最高です。管理人オススメの板です。

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ELAN

①ACE SLX WC PLATE + ER17 FF


試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ、硬くしまった雪面
小回り★★2.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
昨年まではFUSIONビンディングしか選べなかったのですが、24/25モデルからACE SLXという板に対してプレートとビンディングが選択できるようになりました。
今回試乗したのは24/25モデルから選べる新しい組み合わせWCプレート+フリーフレックス17。
このWCプレートはFISモデルで採用されているプレートと同じです。
乗り味はどっしり系。オガサカやフォルクルなどのひらりひらりと動く板ではありません。
メーカーの人と話すとフリーフレックスビンディングとの組み合わせがオススメとのこと。(今回の試乗板)
実は2月の菅平で試乗した時と3月の菅平で試乗した時の印象がだいぶ違いました。
2月はもしゃもしゃ雪面で、3月は朝の硬くしまった雪面という違いです。
もしゃもしゃの時は滑りやすくて高評価だったんですが、硬い斜面だと微妙になってしまいました。
もしゃもしゃ斜面で感じなかったエッジの癖が硬い雪面だと出てきた感じです。
その癖というのは、ビンディングのトゥピースから20cm~30cmぐらいのところのエッジがすごく噛んで主張してきます。
硬い雪面に板の前側がひっかるような感じがして、エッジ感が一定ではないため滑りずらい。
柔らかい雪だと感じないんですけどねぇ。
チューニングで直るのかは不明ですが、3月の試乗した感じだとskiの基本を学ぶには向いていないと感じます。

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②ACE SLX WC PLATE FIS + ER14 GW

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★★3.0点 オールラウンド★★★3.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
こちらはFISモデル。ACE SLXという名前は一緒だが、サイドカーブも構造も別物の板になります。
何故か試乗板は基礎板より1ランクしたのER14 GWビンディングがついていました。。
乗り味はかなりどっしり。もろRACE系の乗り味でカービング系で板を動かすといい感じ。
FISモデルですが、扱えないことはない感じの操作感です。
実はこの板の前にATOMIC S9 FISを乗っていたのですが、こちらの方がフォールラインから下に落ちていきますね。
個人的にはS9FISよりこちらの方が弧の出来方が好みですし、オールラウンドに使えると感じます。
どのタイミングで踏んでもしっかりグリップしながら板がついてくるし、ジワジワと向きをかえてくる。
これは整地でかなりいいのではないかと思う。
ただ、やはりちょっと基礎スキーでオールラウンドと言われるとちょっとハードかな。

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STOCKLI

①LASER SL + SRT SPEED D20プレート + SRT12

試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:菅平高原 試乗長さ165cm 雪質:もしゃもしゃ
小回り★★★3.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★2.0点 ずらし★★★3.0点 速度域:高速 中速 低速
LASER SLの板自体は昨年から継続となります。
昨年までLASER SL+X Labビンディング仕様だったのですが、SalomonとAtomicがICONビンディングになったことでこちらも24/25からICONビンディング仕様に変わります。
過去に X Labビンディング仕様に試乗しているのですがその時はとてつもなく板が走る印象でした。
ICONビンディングになったことでどう変わったのかを試してみたかったのですが、試乗板が間に合わなかったそうで石井スポーツの菅平会場にはありませんでした。残念。
仕方がないので継続モデルのSRT SPEED D20プレートとSRT12ビンディングの組み合わせに試乗しました。
滑りだして感じるのはとにかくテールコントロールが容易な操作性。感覚でいうとオガサカ ケオッズの中のセカンドモデルみたいな感じだ。ただ、板は元気よく走るのでケオッズよりは難しい。
高速でカービングをガンガンするというよりも、中速域でのカービング、ずらしと走りを主体で滑る感じ。
テールのエッジがねばらないので切り替えは板を横に走らせるというよりは、テールスライドさせて切り替える方が得意でクラシカルなターン弧になる感じ。
テールコントロールが身についてくる2級から1級ぐらいの人はとても扱いやすく感じると思います。
なのでレベル的にはスキーをこれから真剣にやろうと思っている人から1級ぐらいではないかと思います。
コブ斜面なんかは楽でいいと思います。板をずらすのが楽なのでもってこいですね。

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DYNASTAR





BLUEMORIS

①S-POTION LTD
試乗者:管理人  レベル:テクニカル
試乗場所:しらかば2in1 試乗長さ165cm 雪質:まあまあ
小回り★★★3.0点 大回り★★2.0点 オールラウンド★★2.0点
カービング★★★3.0点 ずらし★★★2.0点 速度域:高速 中速 低速
S-POTIONは22/23モデルまでは板の硬さが5.0、4.5、4.0と3段階で選ぶことができ4.0が一番硬いモデルとなっていましたが、23/24でフルモデルチェンジをして硬さが選べなくなりました。
23/24に発売されたS-POTIONは24/25でそのまま継続となり、24/25から追加されるLTDモデルと一見色違いに見えますが、定価が33000円も違うためLTDモデルと継続のS-POTIONは別物です。
話を聞くとLTDモデルは昔で言う4.0相当とのこと。
ただ当時の4.0モデルは、MARKERピストンプレートとの組み合わせでしたが、今回の組み合わせは、ブルーモリスオリジナルのLONG PLATEというプレートが組み合わせれます。
管理人の印象は、板がというよりもプレート変更要素の方が乗り味に影響を大きく与えていると感じました。
当時の4.0+ピストンプレートに比べるとこのLTDはだいぶ易しいと思います。
LONG PLATEのLTDは、板は走りますが唐突な感じもなくてちょうどよく、いかにも基礎スキーといった感じの挙動です。
急激に内側に入ってくるわけでもなく、幅を作るイメージもし易い。
トータルでいうとすごく扱いやすいスキー板だと感じました。
昨年のしらかば2in1試乗会で継続のS-POTION BM PLATEを試乗していますが、その時はエッジ状態なのかTOP側のエッジがひっかかる感じでイメージがあまりよくなかったのですが、このLTDモデルはそのような違和感がありませんでした。
今回もS-POTION BM PLATEも試せばよかったのですがタイミングが合わず乗れていません。
また、このLTDを借りる前はオガサカのTC-S+SRに乗っていたのですが、全然S-POSITONの方が楽です。
TC-Sの方が走る上に落ちる滑走速度が速く、板が内側にどんどん旋回していくのでその処理が難しい。
なのでコブでの扱いやすさはS-POTIONの方が良いと思います。
なにげにバランスが良い板だと思います。

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