車山での検定シーン

 余 談 
(興味がなけれ読みば飛ばしてください)

スキーをきちんと習い始めて3年目で初めて受けて1級をとることができました。
基礎スキーに目覚め1年目に2級を取って、お調子者の自分は3月に膝靭帯の怪我をしました。
しばらくスキーをお休みして、さあ気合をいれてスキーにのめりこもう!と思った2年目は
シーズン中なにかと忙しく結局シーズン滑走日数は10日ぐらいということに・・・・。

この時点では、2級をとった時とあんまり技術的には変わってなかったと思います。
そして00−01シーズンは、スキーの欲求が大爆発!!
5月からザウスに毎週通い続け、そのままシーズンインしてしまいました。
このザウス通いが今の自分の基盤を作り上げたと思っています。
「ザウスなんて・・・」と思っていないでどんどん皆さんも行くべきです。

更に劇的な事件がおきました。それは「ジャックフロスト」というスキークラブに入会させていただけたことだと思います。
最初は「どこかクラブに入りたいなー」みたいな感じで入会したのですが、クラブの人達のスキーに対する情熱の熱いこと!
自分自身もかなり燃えていたので、同調して更に燃え上がってしまいました(笑)
クラブに入ってから、1級を受けるまでの約15日間の滑走で急激に滑りが変化したのも事実です。


▼ 1級をうける時期は? ▼

スキー検定が改定されて1級受験は2級に合格しなくても受験可能になりました。
そのため2級を受けようか、1級を受けようか迷う人も少なくないと思います。
最近は1級を受験する人達にどう見ても2級も受からないのでは?と思う人達もいます。
「じゃあいつ受けたらいいの?」となるわけですが
だんだん自分が上手になるに従って、上手な人の滑りを見ることに目が慣れてきます。
そうすると、「あの人は上手」「あの人はここを直した方がいい」といった具合で人の滑りを分析できるようになってくるはずです。
もし1級の人の滑りを見て分析できるようになってくれば、1級を受けてもいい時期ではないでしょうか?
1級にも限りなくテクニカルに近い人もいれば、ぎりぎり1級という人もいるので幅はありますが、
1級の滑りを見て「上手すぎる!」と思っている時点ではまだ早いかも。
「上手だけど、自分も少し練習すればあそこまで上手になれる!」と思えたら、正に受験時期です。
また他人の滑り(もちろんビデオで見た自分も)を見るということは非常に大事だと思います。
ただ漠然と滑っているスキーヤーより確実に合格は早いでしょう。


▼ カービングターン大回り ▼


1級を合格した直後の大回り モデル:管理人

10 11 12
13 14 15 16
17 18 19 20
21 22 23 24

自分は右外足の方が苦手なのであえて、右外足ターンメインで写真を掲載してみました。
カービングターン大回りはすべての種目の中で一番スピードを出してよいと思います。
今までは総合滑降が一番速度が出るという考えが一般的でしたが、綺麗なリズム変化を加える余裕を
もたせなくてはならない総合滑降に比べ、大回りはリズムを変えなくていいのでスピードが出しやすいと思います。
やはり検定員の見ているところは、当たり前ですが「しっかりカービングしているか?」ということです。
ただ板にRにまかせているだけのターンでは、合格は難しいです。

今となって見ると、内足にのってしまったへぼへぼターンをしていますがこれぐらいが1級なんでしょうね。
70点合格ぎりぎりだったので上記の写真より上手に滑らないと岩鞍では1級合格できません。


▼カービングターン中回り▼

読んで字のごとく中回りをする種目なんですが、中回りというのは意外に難しいものです。
板のサイドカーブなりにターンすると、一般でいう大回りのターン弧になってしまう可能性が非常に高く、
自分でターン弧を作っていかなければなりません。
カービングターンは角付け動作だけでもできてしまいますが、ターン弧の調整は板をたわませる
という技術が必要となります。(他に回旋とかいろいろありますが)
中回りが苦手という人は、板に乗せられて滑っている人が大多数ではないでしょうか?
この種目はカービングターンというお題がついてるわけですから、切っていくという動作を主体に
ターン弧を調整しないといけないわけで、比較的高度な技術が必要だと思います。
バーン状況にもよりますが比較的緩めのバーンの場合は、浅めのターン弧で板を縦に落とし
ていくとよいでしょう。また急斜面の場合も、斜滑降をなるべくいれないで浅めの
ターン弧が理想です。しかしスピードが非常にでるので均等にずらしを入れるとベターです。
急斜面の場合は、逆にずれをうまくいれないと暴走ととられる可能性があるので注意が
必要です。(この辺が微妙なところで難しいところですね)

そのうち気が向いたら写真をのせます。


▼スキッド+カービング大回り▼

スキッティングターン+カービングターン大回り
この種目はターン前半をずれ主体ですべり、フォールラインをすぎた辺りから切っていく
滑りに変化させるというものです。カービングターンとの違いはまずスピードで、自分の感覚だと
「勢いで見せる演技」と「じっくり見せる演技」
の違いというような感じです。ここでは、丁寧に滑ることをお勧めします。
また中級者ぐらいの方がカービングターンだと思っている滑りはほぼ100%この滑り
に属します。自分の滑りに対してその辺りを理解しないと合格は難しいと思います。
では合格できる滑りとはいったいどんな滑りなんでしょうか?
まずターン前半に外向をとり、ずれに乗り込むように弧を描く。
次にフォールラインをすぎる前あたりから、外向を緩め腰を板に対し
正対させていきターンを切り上げて行く。
この時、前半のずれによる弧と後半の切れによる弧の半径が同じだと理想です。
もしこのように滑ることができると、カービングターンのように見えてしまいまいますが
検定員の方は、しっかり見ていますので大丈夫です。



▼スキッド+カービング中回り→小回り▼


中回りから小回りという滑り方をする人はほとんどいないと
思いますので、ある程度練習が必要な種目です。
逆に小回りをしていたらスピードが出てきてしまい大回りに
切り替えてごまかしたなんてパターンは多々あると思いますが(^^;

まず、自分が中回りから小回りに美しく切り替えられる限界速度
というものを探ってください。
その速度をみつけることができたら、その速度でいつでも
滑れるように練習をします。
そうすれば、どんな斜面を設定されたとしても、中回りから小回り
に切り替えられるはずです。

またよくある失敗のひとつとして、中回りをしすぎて小回りが数ターン
しかできない距離しか残っていないパターンと、逆に小回りばかり
になってしまうパターンです。
滑りだす前に切りかえる目印をつくり、そこの前後で必ず小回りに
切り替えるように滑走イメージをつくってください。

中回りの滑り方としては、基本的に大回りと同じ運動です。
実際に検定なんかを見ていると、先生ですら大回りと中回りの
滑りはほとんど同じだったりします(^^; いいのかそれで?(笑)

小回りは暴走しないこと。 しっかりエッジコントロールして
検定員に安心感をあたえることが大事です。
ただ減速しすぎて、遅すぎるのも駄目ですが・・・。
リズムと躍動感があると最高です。 個人的なポイントとしては
しっかりとストックをつくということでしょうか。


▼ 総合滑降 ▼

総合滑降は、滑りのスタイルは決められていません。ちょうど水泳でいう自由形みたいなものですね。
ただし、スタイルは決まっていませんがセオリーはあります。そのセオリーを踏まえて滑るとよいでしょう。

滑る際に心がけることは、自分の持っている最高のポテンシャルで滑るということです。
検定員が特にみる所は、斜度にあった「1級に相応しい滑走速度」と「回転弧」「リズム変化」です。
ただ速いだけでは意味がありません。きちんと弧をコントロールしながらでのスピードが要求されます。
また必ず必要ではありませんが、リズム変化は得点を伸ばす上で大きな要因となります。
リズム変化をしなければどんなに上手な滑りでも70点以上を狙うのは苦しいかもしれません。
リズム変化は「大」→「小」→「中」が理想でしょう。最後の中回りはそんなに重要ではないと思うので
最後のスピード調整みたいな感じでいいと思います。まあこれがセオリーなんでしょうかね?

尾瀬岩鞍では総合滑降にいくつかの斜面が使われますが、もっとも代表的なチャンピオンAコースで合格直後
自分がモデルとなって滑ってみましたので大きなファイルをダウンロードする気があれば参考に見てください。
ちなみに自分は70点でしたので、
「動画の滑りと同等、もしくはそれ以上で滑らないと尾瀬岩鞍では合格できない」

ということになります。

総合滑降の動画を見る
(MPEG1データ 880KB ISDN回線でダウンロードに約2分〜3分かかります)


前のページに戻る