◆◆◆登場人物紹介◆◆◆

有川譲
本編の主人公の一人。弓、料理、裁縫、掃除、庭仕事などの才に長ける16歳。現代から異世界に飛ばされるという災難に遭いながらも、健気に清らかに生きる純情少年である。源平の戦いの後も京に残り、色々あって梶原家の令嬢・朔と結婚。清廉潔白にして情に篤い性格、現代で得た諸々の知識により、伝説の婿養子への道を着々と歩んでいる。
梶原朔
本編の主人公の一人にしてヒロイン。源平の戦の折りには黒龍の神子として源氏方で活躍していた。春日望美とは龍神の神子として対の存在であると共に親友でもある。大和撫子を絵に描いたような女性で、家事全般をこなすだけでなく、戦場でも勇敢に、そして華麗に闘う姿を見せていた。譲と結婚後は俗世へと戻り、年頃の女性らしい日々を送っている。
有川将臣
有川譲より1歳年長の実兄。譲と共に時空を飛ばされた際、一人だけ3年先の平家方に飛ばされたため、その分だけ見た目も老けてしまっている。平家では還内府と称されることもあった。現在は平家の残党共に南の島でプランテーション農場を経営。実はコアでマニアなゲーマー。もちろん、ギャルゲーも大好きで、幼馴染みよりも突然できた義理の妹が萌えポイント。譲と朔の結婚を、色々な意味で喜んでいる。好物は譲の作るかき揚げの天丼。
梶原景時
梶原作の実兄にして、源氏の戦奉行を務める梶原家の嫡男。趣味は洗濯だが、干すところまでが大好きで、その後を顧みない点は度々朔による教育的指導を受けている。黒龍の神子であった妹をこよなく愛で、その幸せを祈る好人物。九郎と頼朝の板挟みになり、仕事上の人間関係に悩むことも多いが、家内が安全であれば幸せっぽい。あ、確か、本職は陰陽師。あと、発明家だったりするかも。
春日望美
白龍の神子に選ばれ、時空を飛ばされて京に辿り着き、有川譲と共に源平合戦に巻き込まれた17歳。黒龍の梶原朔とは親友にして、龍神の神子の対として親交を深めている。心優しい楽天家で、剣技の資質にも恵まれているが、家事一切の才能には残念ながら、絶望的なほどに恵まれてはいない。武蔵坊弁慶と結婚したが、何かと言っては梶原家を訪れ、ご馳走になっている。
武蔵坊弁慶
源九郎義経とは腐れ縁。白龍の神子の春日望美とは宿命の夫婦。黒龍が滅する原因を作った張本人であるがため、梶原朔にも複雑な思いを抱えている。源平の戦いでは九郎の参謀として活躍していたが、平穏を取り戻してからは完全引退、その後は薬師として働いている。春日望美と結婚してからは比較的平和な生活を送っているが、愛妻の手料理により時に生死の間をさまよい、時に人智を超えた忍耐力を試される日々を送る、還俗した生臭坊主。
源九郎義経
源氏の末の御曹司。長兄の頼朝とその妻・政子を心から敬愛している、犬属性の26歳男子。世界の中心は兄・頼朝だと言っても過言ではないどころか、兄上だけでどんぶり飯三倍は軽くオッケー(笑)。根本的にマジメなお人好しだが、間が悪かったり要領が悪かったり空気が読めなかったりするため、自ら騒動の中心となることが多い不憫な京都守護職。災難に見舞われやすいが打たれ強いため、楽天家として生きている。
ヒノエ(藤原湛増)
熊野水軍を率いる若き頭領。全ての女性を口説く義務があると本気で思っている、ちょいと軽めの女たらしではあるが、決めるところは決める。武蔵坊弁慶の甥っ子。熊野の血がそうさせるのか、人をからかうのが趣味ともなっている。京と熊野を頻繁に行き来し、梶原家で朔や望美と会うのが最近の楽しみ。
平敦盛
平家の心優しい少年。武術にも優れ、戦でも武勲を挙げていたが不運にも戦死。後に叔父でもある清盛の術により怨霊として蘇り、再び戦線に加わっていた。戦闘後、仲間と共に引き揚げ損ね、はぐれ怨霊と共に浜辺にいた時に望美と出会い、自身が八葉であることを知る。往生を遂げられない怨霊を救うため、望美達と共に戦場を駆け抜けていた。時々、切羽詰まった時には巨大化し、秘めたる力を発揮する。現在はリズヴァーンのもとに身を寄せており、干し椎茸作りにささやかな幸福を見出している。
リズヴァーン
鞍馬の山奥にひっそりと暮らしている、金髪碧眼の男性。八葉の中では唯一の三十路。その外見と優れた身体能力、剣技により鞍馬の天狗と呼ばれることも。九郎と望美の剣の師匠でもあり、二人に秘技・花断ちを伝授。いつまで経っても大人らしくならない九郎と望美に頭を痛めつつも、温かく見守っている父性の人。怨霊であるが故に平家と共に南に落ち延びることができなかった敦盛を鞍馬に招き、隠遁生活中。暮らしの知識を豊富に持ち、山での収穫を保存食に加工し、時々梶原家にも届けてくれる。


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