ミツグさん、Pさんと遊ぶ


 ミツグさんはアンジェサイトを始めて間もない頃、シシィさんの紹介でお知り合いになったんだったりする。色々と、一方的にお世話になってたりするので、会うのを楽しみにしていたんだな。ホテルのロビーに迎えに来てくれたミツグさんと顔を会わすなり、熱い抱擁を交わす。抱きしめ心地が非常に心地よくて嬉しい。ちなみにシシィさんにもお会いしたかったんですが、接待で渓流釣りにお出かけでした。

 Pさんと女三人で薄野へ。エミュの寿司を食べる。エミュってのはダチョウの小さいやつで、タタキにした肉を握っていたりしますが、地鶏とは違う食感。あっさりとしていて、それなり歯ごたえがある不思議な味でした。何に似てるってのは思いつかないです。で、興味をお持ちの方は薄野へ行こう!! それから居酒屋に行ってカニの刺身とイカ、つぶ貝の刺身をいただく。いや、美味しかったです。フェリーを降りてからこっち、誰かと食事してないから余計に嬉しい、楽しい、美味しいって感じです。ここ数日の疲れが出たのか、アルコールが足にきたりして、ちょいと醜態を晒してしまいましたが、お二人は笑って流してくれたので、一安心。

 部屋に戻って寝る。

 翌朝、ホテルのレストランで朝食バイキングをいただく。便秘気味なので温野菜を中心にたっぷりと食べる。ちなみに私、旅行中はベンピーちゃんです。どないに頑張っても出ないので、結構大変なんすよ(泣)。

 ミツグさんが運転する車にはPさんが同乗。司書はその後をバイクで追っかける。ラベンダーの巨大な花壇があるという公園に向かう途中、モスバーガーで間食。ラベンダー畑で写真を撮ったり、トイレの芳香剤のような香りにむせたりして過ごす。それから小樽へ。札幌から高速道路に乗りますが、料金を支払う時間はバイクの場合、車の倍はかかります。そんな事情で、司書が合流した頃にはミツグさんの車は陰も形も見えないのね。しょうがないので追い越し車線を走る。時速100キロから110キロ、120キロと速度を上げても追いつかない。既にこの時点で十台以上の車を抜いてんだけども、らちがあかないので120キロの速度を確認した後、アクセルを更に開いてスピードを出し、走ること数分。ようやく目標の車輌を発見、後続するために速度を落として無事に走行車線に戻る。風の抵抗を少なくするために、タンクに身体を思いっきり伏せて走っていたのですが、車に乗っていた二人は猛スピードで追い上げる司書の姿を見て、いつ『変身』と叫んでジャンプするかと思っていたらしい(笑)。

 無事に小樽着。乗船手続きを終え、待望の石原裕次郎記念館に行く。ここはオジサン・オバサンのパラダイス。古き良き時代、輝いていた青春時代が甦る聖地なのである。しかし!!60年代生まれの私らにとっては、爆笑スポットだったりする。レトロなデザインの映画のポスター、女性ファンへのサービスとしか思えない裕ちゃんのビキニスタイルの水着の写真(しかも等身大)。とにかく、濃いんだわ。いやぁ、もうね、アレは現場でないと感じられないと思います。言葉を尽くしても、あの独特の空気を表現することはできないですよ。小樽にお出かけの際には是非、お立ち寄りいただきたいですな。入館料金は1500円と少々お高いですけど、値打ちあります。館内の喫茶店でヨットハーバーを眺めながら、裕ちゃんの大好物だというレモンパイとコーヒーをいただく。ちなみにメニューには、裕ちゃんの好物がいくつかあります。

 その後は小樽港の煉瓦創庫が立ち並ぶ一画に行き、ガラスショップだとかオルゴール専門店だとかを冷やかし、北海道土産を買う。ところで、ここでソフトクリームを食べたのですが、Pさんが何やら突然慌て始めたりして、ふと見ると手の上に茶色い何かが乗っている。それはコーンから滑り落ちたチョコ味のソフトクリームだった。ノストラダムスの予言が正しければ、この頃に恐怖の大王が降臨する予定。ミツグさんと二人、恐怖の大魔王はチョコ味ソフトだと決めつけて、更にPさんを笑う。いや、チョコ味ってとこがね、いいッスよね。メロン味でもなく、バニラ味でもなく、ラベンダー味でもなくてチョコ味。茶色のチョコ味ソフト。とぐろ巻いてるし……(笑)。

 そしてバイキングシステムのジンギスカンを食べるために移動。三人でたらふく食べる。食後はカラオケ。北海道に来た記念に裕ちゃんの『夜霧よ今夜もありがとう』を歌う。3人で多いに盛り上がり、フェリーターミナルに向かう。

 駐車場には数台のバイク。乗船時間まで小一時間。ツグミさん、Pさんとお話。バイクの免許を取って、大阪までいらっしゃいなどと勧誘する。それから二人に挨拶をして乗船待ちの列に合流。

 この日はバイクが多いらしく、少人数の女性ライダーは大型車両の格納庫へ行くように指示される。そこに入ったのは司書を含め3人。帰途は誰もが疲れているので、特に会話は弾まない。挨拶だけ。割り当ての二等寝台で荷物を解き、入浴。その後爆睡。目覚めると昼。乗船前、コンビニで買ったパンを食べる。寝る。起きる。読書。寝る……。その繰り返し。午後8時、敦賀港に到着。北陸自動車道、東名高速、阪神高速道路を経て帰宅。到着時間は深夜の日付の変わる頃でした。


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