「悲しみの句」・雪

爪を噛む我が子は情けないけれど
   小さきころのわたしとおなじ


友達の荷物をそっと持たされて
   橋のたもとの小さな背中


教会のパイプオルガン流れきて
   なみだはなぜか深い胸から


月は又わたしのしらぬまに出でて
   紺の荒野を聖地に変える


真夜中の凍てつく部屋の祈りなら
   朝が来ぬ間にこおりつくかも


愛すれば愛したぶんの棘を負い
   抜けないままの抱かれ方かな



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