作品解説


え〜と、えらそうに作品解説などとほざいておりますが(^_^;)、ここでは、それぞれの小説の元ネタや御協力くださった方の紹介、作品の生まれた経緯なんかを書いてみたいと思っています。ネタばらしの傾向が強いので、できれば小説を読んでから見てくださいー(願)。

5. 覚醒 00/06/01UP

約半年振りの更新です。 だけど以前に同人誌で発表したものに手を加えたものなので、新作ってわけではないのです。でも今回、結構手を入れました。本編を書いたのは、1年ちょっと前、私の2作目の小説です。今読み返すと、肩に力が入っているな〜(^ ^;)。ちょい恥ずかしいです。ちなみにこれを書いた時は、まだコイズミさんや九鬼子ちゃんの両親の事は謎だった(昨年の特別編の前だった)ので、この小説では、全然触れていません。だから本編との整合性も取れていませんが、御容赦下さいね。この時に書きたかったのは「14歳の九鬼子と美勒」のお話だったのです。それともう一つ、お話の中に、かなり頻繁に「学校の屋上」が出てきますが、多分、九鬼子ちゃんの通っていた学校(しかも寄宿学校だし…、そんな設定していない、私)は、絵を見る限り、屋上無いっすね(笑)。ま、できるだけ空に近い位置の舞台が欲しかったので、無理矢理設定しました。ごめん。同人誌のページの都合で、男の子の美勒君を出せなかったのが、悔しかったなぁというのを覚えています。機会があったら、コイズミさんとかお父さんとか、その辺りのエピソードも交えて、もう一度書き直してみたいなと思っています(いつになることやら…)。

.4. 1999年の夢幻紳士 〜WHEN YOU WISH UPON A STAR〜 99/12/24UP

これは…、怒る人が出てくるかも(^ ^;)。先に謝っとこう。ごめんなさ〜い…。でも書いときたかったんだもん。いいじゃんかよう。いつもなら3週間とかそれ以上かかるのですが、今回は1〜2日で書きました。んなもんでアラが目立つと思いますが、季節もの(しかも年代も1999年だからいいのだ)って事で、24〜25日中にアップしとかないとね〜。意味ありませんからね。急ぎました。作中に出てくる「進駐軍のキャンプで修行」の件りは、戦後、銀座に店を構えた人達に多かったそうです(某酒造メーカーの方談、この話はそれを聞いたのがきっかけで書きました)。まぁ「黒い天使」を読むまでは、私は現代でも夢幻さんは素敵な老紳士(笑)として生きているだろーと思っていたクチなんで、あの話はちとショックでありました。くっくっく(泣笑)。それから、銀座クリスマス飾りなんかは「銀座公式WEBサイト・銀座コンシェルジュ」の1999年銀座クリスマス・ディスプレイのコーナーを参考にしました。いやー、ネットってやっぱり便利です。作中に出てきたCDはSANDRA CROSS meets ALAN WEEKESの「Jast A Dream -The Birth Of Reggae Blue」がモデルになっています。

. 目眩 99/12/14UP

今回は、ちょっとした企画物です。
事の起こりは今年8月末頃、鈴木輝彦さんのHP「BURST SKETCHERS FIRST」の掲示板に、蒼牙さんが御自身の見られた夢を書き込まれたのがきっかけです。その夢は「自分はどうも人を殺してしまったらしい…。自首をしようか? でも逃げ切れるかも…」といった内容だったように思います。私はどうにもこれを元に小説を書いてみたくって、蒼牙さんにメールした所、快くオッケーを頂きました。蒼牙さん、ありがとうー! その後、蒼牙さんもその夢を元に小説を書く予定…との事を聞き、どうせだったら同時期に発表しちゃえば面白いカモ…と、またまたお願いしました。 そんな訳で、蒼牙さんの小説はこちら「衒学的濫読堂◆◆睡魔のうぇっぶさいと本館」まで。いきなりな企画を、快く了承してくださった睡魔さんに感謝です(^ ^)。 それと今回は、なんと挿し絵入りなんです!! 描いてくださったのは、「たけ蔵1221」のたけ蔵さん。HPを拝見して以来、その絵と文章の巧さにいつも羨望の眼差しを送っておりました。ホントすごくたくさん影響を受けています、私。そんなたけ蔵さんに今回、イラストを描いていただけた魚崎は幸せ者です♪ つーか幸せです。イラスト…、頂いた時は、しばらく見入ってしまいました。え〜と、あと小説についてですが今回はアップ直前まで手直しの繰り返しでした。それでもまだまだ不十分な気がします。もっと精進せねば……。 
2000/1/11追加分
作品内に(上野は、出勤するために、いつものように都内を走るバスに乗っていた。)とありますが、こちらの「都内」を「市内」に変更しました。東京が都になったのは1943年(戦時中ですね)の事で、それまでは府であり23区(当時は35区)は「東京市」と呼ばれていたとの旨を、凡さんからメールで御指摘頂きました。う〜む、時代考証とかはなるべく考えているのですが(ホントか?)、やっぱり穴だらけですね(; ;)。これからもお気付きの点がございましたら、是非是非教えてくださいませ。凡さん、お知らせ下さって本当にありがとうございました。感謝です♪

2. 教授のヴァイオリン 99/10/6-10/20UP

これを書いた時のイメージは2つ。
ひとつは街を駆け回る泥棒腕。もうひとつは大きな月をバックに楽器を演奏するミリオン。楽器は最初は小さな笛のイメージだったのですが、それだと童話にもよくありそうな感じになってしまうので(ハーメルンの笛吹きだったっけ?)、ヴァイオリンにしてみました。これを書いている時は、幻の天才ヴァイオリニスト・渡辺茂夫のCD「神童」をBGMにしていました(いや、元々好きなんだけど)。今回はあえなく捕まってしまいましたが、泥棒腕の顛末だけでもあと1作書けそうですね。ふふふ(謎笑)。
     
1. トーマスじいさん 99/9/17UP

このHPでの記念すべき1作目であり、私にとっては3作目の小説であります(前2作は、サークル・ウラノメトリアの「猟奇の友98・99」にそれぞれ掲載。そのうちHPでも発表します)。HPの名前に「宵闇通り」が入るんだから、やっぱり1作目は、ブンしかないなと思って書きました。だけど難しかった! 葉介先生の作品(特に初期)は、キワキワヤバヤバの登場人物やネタが多いことに、改めて気付かされました。それをあんなに上品にまとめてあるなんて…、う〜ん、葉介先生凄い!! …で、ちょっとアブナめの主人公に立てようかと思って、周りが見えていない系の人にしました。だけど、強烈にする勇気はなかったので、この程度に落ち着かせました。お話のきっかけは「シェルブールの雨傘」、と言っても映画の方でなくって、その主題曲?のカバー「I WILL WAIT FOR YOU」です。LENA HORNEとかいろんな歌手がカバーしているのですが、私の場合は、KEIKO LEEの歌です。この歌詞(英語ですが)に「永遠かけても あなたを待ちましょう 夏が千度過ぎても あなたを待ちましょう」という件があって、それが曲の重さけだるさと相まって、千年も待ち続けるというのは、どういう気持ちなんだろう…と。私には到底理解できないけどね。ところで「シェルヴールの雨傘」とても美しい映画です。未見の方は是非。特に女性にはお薦め。アップした後に、この映画でも主人公の恋人が兵役に行ってしまうことを思い出して、焦った私ではありました(でもこの際ばらしちゃおう)。

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